セントラル動物病院・院長ブログ

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犬猫の楽しい話題や飼い主さんが役に立つ飼育管理や健康管理の情報を発信します。

 今回は手術写真を掲載しています。画像加工をしていませんので一般の方には少し刺激的かもしれません。この手の写真が苦手な方はスルーしてください!

 

猫のクロちゃん、が突然の吐き気と食欲不振のために来院しました。クロちゃんは1年前にも嘔吐と食欲不振で来院し、急性膵炎と診断し輸液、制吐剤、鎮痛剤などでの3日間の対症療法で元気になりました。

 

今回も急性膵炎の再発だろうと考えていたのですがレントゲン検査の結果、胃の中に異物らしきものが確認されました。異物は胃の出口(幽門)付近でつまっているのが確認されたため開腹手術をしました。

 

バリュウム内服24時間後のレントゲン写真です。胃の中と小腸内に異物がみられます。

 

 お腹を開けると、胃内には大きな毛球が確認され、小腸は異物による腸閉塞をおこしていました。

 

 胃と腸をそれぞれ切開して異物を摘出しました。

 

小腸内の異物はスポンジ性のマットレスの破片でした。

 

異物による小腸の閉塞部

 

狭い腸管内を大きな異物が無理やり通過したため腸管が赤くただれていました。手術が遅れると腸管の壊死がおこり腸壁の穿孔がおこるところでした。

 

胃の中には大きな毛球がありました

 

小腸内につまっていたスポンジ

 

小腸内異物の正体はスポンジクッションの破片でした。

 

猫は毛ずくろいによって、体の汚れや抜け毛を取り除き皮膚を清潔にたもっています。猫の舌の表面にはザラザラしたトゲのような突出物があるために毛づくろいにより抜け毛を飲み込んでしまいます。

 

 飲み込まれた毛は通常はそのまま腸に送り出され便に混じって体外に排泄されます。しかし過度のグルーミングにより飲み込まれた毛の量が異常に多かったり胃の働きが悪くなると、毛が胃内に停滞し塊状になります。これが毛球症です。

 

私の経験では毛球症の猫ちゃんは毛球が胃を刺激するためかティッシュなどの異物を食べたがる傾向があるようです。

 

今回のクロちゃんも毛球症による胃の違和感のためにスポンジ性のマットレスの破片を食べて腸閉塞をおこしたものと考えられます。

 

毛球症を予防するためには、日頃からこまめにブラッシングを行うことが大切です。食生活では、食物繊維が多く含まれている毛玉ケア対策のフードや、胃を刺激して毛玉の排出を促す猫草を与えるのもおすすめです。また、猫はストレスを感じるとしきりに毛づくろいをするようになるため、ストレスのない環境を整えてあげることも重要です。

 

クロちゃんの手術の経過は良好です。来週抜糸の予定です。

 

 

今日のニャンコちゃんは健康診断にこられた「ぽーちゃん」です。

 

 

ケージを覗きこむと子猫と目があった。初めての病院に少しとまどったようすであったが声をかけるとドアーの近くまでよってきた。あまりにも可愛いので診察も忘れて何枚も写真をとってしまった。

 

 歯を観察すると乳歯26本が生え揃っており生後5-6週令と思われた。

両目から目やにが出ており軽い猫風邪の症状がみられた。

 皮毛をかきわけるとノミが寄生していたので子猫にも安全に使用できるフロントラインスプレーでノミを駆除した。

 

猫白血病と猫エイズの検査はいずれも陰性だった。

 

 

 飼い主様によると子猫は3日前に譲り受けた。元の飼い主様からはふやかしたフードを食べさせるよう云われていたがあまり食べてくれず体重もほとんど増えていないのを心配されていたので、食欲の状態を確認する目的で療法食のAD缶を与えてみた。少し匂いを嗅ぐが食べようとしないので、指につけて口の中に入れてあげると美味しそうに食べた。美味しいとわかったのか食器に口をつけて食べ始めた。あっという間に食べ終わった。

 

風邪の治療は点眼薬と抗生剤の内服薬を処方させていただいた。

 

 

 

 

 

子猫が健康チェックのために来院した。

飼い主様宅には先住猫が2匹おり、いつも2匹で食事をしているのだが、気がついたら食事している猫が3匹いたのでビックリしたそうである。いつどこから住居内に侵入したのかわからないが子猫はずっと前から居たかのように先住猫と仲良く食事をしていたそうである。

 

 

 子猫は生後3ケ月前後と思われた。少し風邪気味である。

「オスですね!」と言うと一緒に来られていたお母様は「男ばっかりになる・・・」とため息をついた。オスの先住猫2匹と息子さん、それに今回のオスの子猫のことをいっているらしい。

 

僕は3匹が仲良く食事をしている微笑ましい場面を想像してしまい、「お宅を頼ってやってきたのも何かの縁ですから飼ってあげるわけにはいきませんか?」と無責任なことを言ってしまった。

 

息子さんは仕事の関係で留守をすることが多く猫達の世話はおばあ様にしてもらっているので「これ以上負担はかけられない」とお母様はいった。お母様のおっしゃるとおりである。2匹と3匹では大きなな違いである。食事、トイレ掃除、それに予防注射などの医療費を考えると大きな負担になる・・・。

無責任な自分の言葉を恥じた。

 

子猫がいい家族と出会えますように!

 

毎年、高温多湿のこの時期になると「急性湿性湿疹」のワンちゃんがよく来院します。急性湿性湿疹の正確な原因は不明ですが春から初夏の梅雨の時期にかけて発症することが多く、特に柴犬などの体毛の多い綿毛が密生している犬種によくみられます。

 

皮膚の手入れ不足などで皮膚の通気性が悪くなるとその下の皮膚がムレて炎症をおこし「かゆみ」症状を発症します。

かゆみのため、皮膚をさかんに舐めたり、引っ掻いたりすることにより皮膚表面のバリア層が障害を受け皮膚に常在している細菌(ブドウ球菌)が急激に増殖して皮膚炎をさらに悪化させます。

病変部はジュクジュクして赤くだだれたようになります。このような状態になるとに痛みを伴うようになります。

 

治療は病変部の毛を刈って取り除き、刺激の少ない殺菌性の洗浄液で病変部を洗浄します。細菌の二次感染や痒みに対しては抗生物質、抗炎症薬などにより治療します。

 

オキシドールなどを使用しますと悪化することがありますので使用しないでください。

 

急性湿性皮膚炎は見た目は派手ですが適切な治療により1-2週間でl治癒します。

 

一度この病気を発症してしまった犬は再発する可能性が高いと言われています。

 

予防はこまめにブラッシングして抜け毛を取り除き皮膚を清潔に保ち、通気性をよくしてあげましょう。かゆみの原因となるノミの駆除も大切です!

 

サクちゃんは底抜けに明るい。サクちゃんは16才の女の子、目は白内障のためにほとんど見えていません。3年前には乳腺腫瘍の摘出手術をしました。最近は細菌性膀胱炎のために定期的に尿検査に来院しています。

 

 

 彼女の首には「元気」と書かれたお守りがぶら下がっています。お守りには飼い主様のストレートな気持ちがこもっているように思います。

 

お守りのおかげか彼女は持病を抱えてはいるが見た目は「元気」そのものです。

 

 病院へはオヤツを食べる場所と思っているふしがある。病院へやってくるとまずオヤツをおねだりする。目はほとんど見えていないからアバウトな感じでオヤツに飛びついてくる、油断をしていると私の手ごと食べられそうになります。

 

 

 

 新型コロナの影響で不自由な生活を強いられている毎日です。ともすればきもちが落ち込んでくることもありますが、

いつも、さくちゃんに「元気」のおすそ分けをもらっています。