セントラル動物病院・院長ブログ

セントラル動物病院・院長ブログ

犬猫の楽しい話題や飼い主さんが役に立つ飼育管理や健康管理の情報を発信します。

 当院には、病院正面の駐車場のほか、建物裏側にも第二駐車場がございます。


 正面駐車場は県道に面しており交通量が多いため、多くの飼い主様は出入りしやすい裏手の第二駐車場をご利用されています。

 

第二駐車場から病院正面へは、アスファルトで舗装された通路でつながっています。

 

 

ある日、この通路に小さな野草が生えているのを見つけました。


よく見ると、硬いアスファルトの隙間から芽を出して可愛いらしい葉をつけて元気に育っていました。

 

 水を少しずつ与えながら観察していると、やがてピンク色の可愛い花を咲かせてくれました。

 

 

 

調べてみたところ、この植物は「ムラサキカタバミ」という名前で、南アメリカ原産の帰化植物だそうです。

 

江戸時代の末期に観賞用として日本に導入され、今では全国に広く分布しているとのことです。

 

土もほとんどないアスファルトの上で花を咲かせるムラサキカタバミの姿に、自然のたくましさと美しさを感じました。

 

 

 

 後ろ足のふらつきを心配した飼い主さまに連れられて、猫のプイプイちゃんが来院しました。


カルテを確認すると、年齢はなんと20才。見た目以上に高齢だったことに驚かされました。


猫の20才は人間の年齢に換算すると、なんと約96才に相当します。

 

猫の平均寿命が約15.6才といわれる中で、プイプイちゃんはまさに“長寿猫”です。

 

診察では、後ろ足の関節(足根関節)に腫れが見られました。

 

くわしい検査の結果、変形性関節炎でした。

 

猫の変形性関節炎は、特に肥満や高齢の猫に多く見られ、関節の軟骨や周囲組織に炎症が起こり、痛みや運動機能の低下を引き起こす病気です。

 

 飼い主さまによると、猫ちゃんは水を飲む量が増え、尿の量も多くなっているとのことでした。そのため、腎臓や肝臓などの内臓疾患の可能性を考慮し、血液生化学検査を実施しました。
検査の結果、腎機能に関わる血清尿素窒素(BUN)やクレアチニンの値が上昇しており、慢性腎炎を併発していることが明らかになりました。

 

 高齢で腎臓病もあるため、痛み止めなどの治療薬は慎重に選ぶ必要があります。今回は、関節炎の治療にはサプリメントと少量のステロイドを使用し、腎臓への影響を最小限に留めました。

 

また、慢性腎炎に対しては週2回の皮下輸液を行うことになりました。

 

皮下点滴中のプイプイちゃん

 

治療を始めてから、プイプイちゃんは少しずつ元気を取り戻してくれました。関節の腫れや痛みも改善し、最近では2階まで上がれるようになったそうです。食欲も戻り、表情もイキイキとしています。

 

 

プイプイちゃんは、

生後間もない頃に公園で保護されたそうです。

 

当時、飼い主さんの長女さんはまだ赤ちゃんでした。

なんと、プイプイちゃんは赤ちゃんのそばでベビーベッドで一緒にねていたとのこと。

 まるでお姉ちゃんが子守をするかのように、赤ちゃんに寄り添っていたそうです。

 

そして今、長女さんは高校3年生に。20才になったプイプイちゃんと、変わらず一緒に居間で生活し、今度は長女さんがプイプイちゃんに寄り添ってねているそうです。

 

♡高校3年生の長女さんが描いてくれました。かわいいですね!

 

プイプイちゃんとご家族の穏やかな毎日が、1日でも長く続いていきますように。

私たちも最善の治療とサポートを尽くしていきたいと思います。

 

 

 14歳になる柴犬のサブちゃんが、フィラリア予防検査のために来院しました。
 

診察台の上で、少し緊張した様子を見せながらも、おやつを差し出すと美味しそうに食べ、おとなしく採血をさせてくれました。

 

若い頃のサブロウくん 男前ですね!

 

 若いころのサブちゃんは、元気いっぱいというよりも“気性が荒い”タイプで、診察時には口輪が必要なこともありました。

 

採血一つとっても、強制的に押さえ込みながら対応していたほどでした。

 

あの頃のサブちゃんは、まさに、“本気”で噛みにくる勢いでした。

 

 そんなサブちゃんも14歳になり、今では、診察台の上でも穏やかに身を預けてくれるようになりました。


あのやんちゃだった少年が、年を重ねて丸くなる──人間にはよくある話ですが、犬にも当てはまるようです。

 

私たち人間は、高齢になり心身が衰えても、ついつい強がってみせたり、できないことを認めたくなかったりします。
 

サブちゃんの穏やかな姿を見ていると、「老いる」ということを当たり前のこととして自然に受け入れることの大切さにふと気づかされます。

 

そんなサブちゃんですが、実は今年の2月、突然歩けなくなるという出来事がありました。

 

診断の結果は「前庭疾患」でした。

 平衡感覚をつかさどる前庭に異常がおきることで、ふらつきやめまい、首の傾き、眼球の震えなど現れる、高齢犬に多くみられる病気です。原因にもよりますが通常は徐々に回復します。

 

 

突然の発症に、ご家族さまも私たちも驚きましたが、幸いにも現在は日常生活に支障がないところまで回復しています。

 

サブちゃんの頑張りと、それを支えたご家族さまの深い愛情には頭が下がる思いです。

 

 

 

ご家族さまのお話によると、サブちゃんは焼き芋が大好物だそうです。


今年の春、ご家族さまが家庭菜園にサツマイモの苗を数十本も植えたそうです。
 

「サブのために」と笑って話されるご家族の愛情に、胸が温かくなりました。

 

秋には、収穫したサツマイモを美味しそうに食べるサブちゃんの姿が見られることでしょう。
 

私もサブちゃんのように、年齢を重ねた先に、こんな穏やかで幸せな老後が迎えられたら──と願わずにはいられません。

 

 

 福水ダイちゃんは12歳のダックスフンドの男の子です。福水家の長男です。

 先日の診察時に、ご家族さまから、彼の「かっこいい」写真を見せていただきました。

 

 ダイちゃんは肛門周囲腺腫(良性腫瘍)の治療のために3週間シャンプーを控えてもらっていましたが、腫瘍が完治し、シャンプーができるようになりました。

 

写真はお店の方に撮影してもらったそうです。

 

 

 

 ダイちゃんはこれまで脊髄の椎間板ヘルニアによる後肢の麻痺、心臓病、慢性副鼻腔炎など、様々な病気を経験してきましたが、ご家族のみなさまの愛情深いケアとダイちゃん自身の頑張りによって、現在は症状が安定し、毎日を楽しく過ごしています。

 

 診察室の外でのダイちゃんの元気な姿を見せていただきありがとうございました。                院長

 

                      

 

 先日、奥様、お子様、お祖父様の3人が、一匹の可愛い子猫を抱えて来院されました。飼い主さまは子猫の健康診断を希望されており、診察の結果、子猫は生後約3ヶ月前後で、健康状態も良好であることが確認できました。

 

 子猫の来歴について尋ねたところ、奥様はスマートフォンで写真を見せてくださいました。

 最初の写真は、自宅の壁が大きく切り取られたものでした。

 

 

 奥様によると、子猫を保護する2日前から、家のどこかで子猫の泣き声が聞こえていたそうです。泣き声のもとを慎重に探っていると、泣き声は自宅の壁の中から聞こえていることに気づき、仕方なく壁を切り取って子猫を救出したとのことでした。

 

 

 家庭にはすでに柴犬がおり、子猫との相性が懸念されたため、お祖父様がこの子猫を引き取ることに決まったそうです。

 

 すっかり子猫のとりこなったお祖父さまに抱っこされて子猫は幸せそうでした。

 

 写真は飼い主さまのスマートフォンの写真をおかりしました。

ありがとうございました。 院長