詰め将棋でもそうだが、詰め碁でも、また手筋と言われる有効な手順でも、「こうすればああする、そしてそうなる」という接近戦の読みの世界である。強くなるためには、何手かその局面の読み切りの能力が必要である。
将棋のことは知らないが、囲碁にはそれと違う世界がある。「碁をつくる」と言われる構想の世界である。そこでは自他の関係に加えて、「場」のことも考える。定石は隅でのそのぶつかり合いだが、構想はさらに全局を考えた戦いの陣形のつくり方とも言えるものだ。それは布石と言われる序盤の構えと、その後の展開を予想し主導していくものだ。
碁盤全体の各所で、互いの構想がぶつかっているのだ。それが全体としてつながり、より力強い方が有利に打ち進める。この構想の多様さと豊かさが、囲碁というゲームの最大の魅力だ。
そして終盤、それは寄せという石の生存が最終的に問われる中で、残された「場」を大きい順から奪い合う世界だ。脳がタフでないアマチュアでは、疲れもたまってきてミスが多発し、大い逆転の可能性を秘めている。「ダメづまり」に泣くこともしばしばだ。