“自分をダマす”ダイエット法
ポッコリ膨らんだビール腹、少し動いただけで息が上がる贅肉(ぜいにく)だらけの体――。運動不足や加齢による中年太りに悩むサラリーマンは多いはずだ。できれば運動や食事制限はせず、楽して痩(や)せたいもの。「そんな都合のいい話があるわけないゼ」なんて諦めるのは早い。心理学博士の鈴木丈織氏は、体重110キロ、食欲旺盛な大食漢だったが、この5カ月で15キロのダイエットに成功したという。その方法は“自分をダマす”という心理学を応用したものだった。一般のサラリーマンが自分をダマして痩せるには、どうすればいいのか。鈴木氏にその具体的なテクニックを教えてもらった。
●「たくさん食べた」と自分をダマす!
鈴木氏のモットーは「食べたいものは食べる!」だという。
「食べたいのを我慢するとストレスになり、痩せるのではなく“やつれ”てしまいます。健康を損ねてしまっては本末転倒。重要なのは“たくさん食べた”と自分をダマすことです」
ダイエットを妨害するのは旺盛な食欲。だが食欲を意識的に我慢するのは難しい。そこで「無意識に抑えよう」というのが鈴木氏の考えだ。
●お茶をうがい飲み
寝る前などに何か食べたくなったら水分で腹を膨らませるのが効果的だという。
「ただ飲むのではなく、ブクブクと口の中でうがいをするように飲むのです。そうすると唾液がたくさん出て、まるで何かを食べているような錯覚に陥る。この時“これは食べ物なんだ”と自分に思い込ませる。水を薬と思わせるプラシーボ効果の応用です」
●漫画のように大げさに噛む!
食事のとき、なるべく少量の食事で満腹感を得るにはよく噛むことだ。
「心理学的には“大げさに噛む”ということです。まるで漫画の食事シーンのように“あぐあぐっ”と音を立てながら噛むようにすると、たくさん食べているような錯覚に陥り、食欲が早く満たされます。結果的に食べ過ぎを防ぐことができます」
●グルメ番組を見て満腹感にひたる
鈴木氏は腹が減ったときに、あえてテレビのグルメ番組を見るのだとか。余計腹が減るのではないかと思えてしまうが……。
「おいしそうな料理を見て、自分が食べているようなつもりになる。視覚的なアプローチで食欲を満足させるのです。わかりやすく言うと“絵に描いたモチ”を食べるわけです」
●「オレは痩せられる」と思い込む
ダイエットは自分の意志との闘いだということか?
「その通り。自分は痩せられるんだと自己暗示をかけることが重要です。その際、ドイツの脳生理学者・シュルツ博士が提唱した自律訓練法が効果的です」
心と体をリラックスさせた状態で、自分が痩せた姿をイメージ。「オレは痩せるぞ!」「食べ物は好きじゃない」と実際に声に出して唱えるのも効果的だという。
●食べ物ではなく“喜び”を味わう!
達成感を持続的に味わうのも成功の秘訣だ。
「痩せた! という喜びがダイエットを続ける原動力になります」
そのために鈴木氏は手首の太さを、もう片方の手を使って測るようにしているという。それも“空腹時”に測るのがいい。
「人間の体は空腹の時は若干細くなるので、“細い!”と実感しやすい。そうやって自分をダマし、やる気にさせることが肝心なのです。私はこれらの方法で、さらに15キロ痩せるつもりです」
ウソも方便。どんどん自分をダマして、スリムな体を手に入れよう!
●こんなユニークな方法も
ズボラな読者のために、楽して痩せられそうなユニークダイエット法を、健康雑誌などからピックアップしてみた。
「日経ヘルス」1月号に紹介されていたのが「ビタチョコダイエット」。カカオ成分の多いビターチョコを食べ続けると、太りにくい体質になり、含有成分の効果で食欲が抑えられたり、脂肪燃焼が促進したりするのだという。もちろん食べすぎはNG。適量が一番だ。
「ゆほびか」3月号に紹介されていたのは「バニラの香りをかぐ」というもの。嗅覚から食欲を満足させるわけだ。鈴木氏が提唱する“腹が減ったらグルメ番組を見る”方法と似ているが、いつもバニラの香りを漂わせる男ってのもなぁ……。
美容サイトの「きれいカフェ」では、お腹に絆創膏を張るだけで痩せたという体験談が紹介されていた。お腹にたまっている水が流れ出るからなのだそうだが、一体どんなメカニズムなのか? そこは全く明らかにされていない……。