病院病理の部屋は,患者さんが訪ねてくるわけではないので,アクセスが悪い。
検査部のさらに奥で,建物の最僻地に位置している。
しかし,本当の意味での最奥はボイラー室なので,かろうじて「鬼門」を逃れている(と慰めている)。
窓は薄切室にあるのみ。
診断室には窓が無いので,密閉感があって息が詰まる・・・
そんな不平が,たまに部内から漏れる。
朝一番に室内に入ると,ふんわりとキシレンの匂いが漂う。
切りだし時には,慣れていないとホルマリン臭が鼻につく。
染色液として使わざるを得ない酢酸の匂いが不快・・・
そんな文句を,たまに隣人から投げつけられる。
でも,だれも来なくて至って静か。
薄暗いので,なんか心が落ち着く。
ボイラー室の低いうなり声も,様々な雑音を和らげてくれる。
こんな病理部のロケーションも,慣れてしまえばいいもんだ。
昔聞いていたラジオ番組の特集で,朝に聞くと良い曲というのがやっていた。
その中で取り上げられていたのがこの曲。
別に朝じゃなくても,真夜中でも合うんちゃう?
そんな突っ込みを入れていた当時の若き自分。
聞き直すと,暗闇が似合う曲・・・なんて形容をしたくなる。
この曲でも聞いて,さて明日もちょっくら頑張ってくるか・・・・・