「実事と閑事」 | 『しのゼミ』

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日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

「今人率ね口に多忙を説く.其の為す所を視るに,実事を整頓するもの十に一二.閑事を料理するもの十に八九,亦閑事を認めて以て実事と為す.宜なり其の多忙なるや.志有る者誤って此窠を踏むこと勿れ.」

『今時の人は,口ぐせのように忙しいという(こんなに多忙では,本も読んでいられないという).しかし,そのしているところを見ると,実際に必要なことをしているのは十の中の一,二に過ぎず,つまらない仕事が,十の中の八,九である.そして,このつまらない仕事を必要な仕事と思っているのであるから,これではいそがしいのももっともなことだ.本当に何かしようとする志のある者は,こんなあなに入り込んではいけない.』
(「言志四録」佐藤一斎著/川上正光訳 講談社学術文庫)





<しの訳>
「忙しい」は禁句である.

「忙しいから無理・・・」なんていう理由はまったく道理が通らない.「やりたくない」の方がまだ正直で許せる.

考えてみれば,すべてのヒトが短い人生でいろんなことをやらなければならないし,更にあれもこれもやりたいと思っている.極論すれば,忙しくないヒトなんていないと思う.

「忙しい」のは生きていれば当然のこと.

ならば,「忙しい」というワケのわからない理由でもって,自分を誤魔化すのはやめよう.