ゲームの時間制限 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

ゲームの時間を親が制限するのが、子どものゲームに関する一般的な関わり方かなと思います。

 

ゲームの時間制限って、けっこう難しいんよね。

 

 

 

個人的には、

 

「あんな難しいこと、よくやるよなぁ」

 

って思っています。

 

 

 

何が難しいかと言えば、

 

「どうしても、子どもに対して理不尽にならざるを得ない」

 

し、

 

「親が子どものゲームをずっと見張ってないといけない」

 

やんか。

 

 

 

子どもはゲームしたいから、子どもから目を離してると、その間、時間が過ぎてもゲームをしちゃう。

 

時間が来たからゲームを取り上げると、

 

「仕方がない」

 

と思う子どももいるけど、親を恨む子どもだっている。

 

 

 

子どもから恨まれたら、それはもはや、

 

「子どもとの信頼関係が崩れている」

 

っていうこと。

 

 

 

子どもとの信頼関係が崩れているのに、それでもゲームを制限して、取り上げたら、子どもはいずれ親への復讐を試みるようになる。

 

ここで言う「復讐」っていうのは、

 

「子どもが”自分を不幸にすること”によって、子育てが失敗していることを証明しようとする」

 

っていうやつです。

 

 

 

僕が長いことやってたやつね。

 

子どもが自分で自分の人生に問題を頻発させる。

 

無意識なんだけど、親への復讐心があると、ほんとに子どもの人生はハードモードになる。

 

 

 

幸せになったら、親への復讐ができないわけだから、自分に対して、

 

「私は(僕は)幸せになっちゃいけない」

 

っていう不文律を設ける。

 

 

 

そして、子どもは自ら不幸になる方を選択していく。

 

 

 

親が、子どもに理不尽な関わり方・・・すなわち、

 

「子どもが理解しないままに、親の都合でゲームの制限をすること」

 

をやれば、子どもは理解していないんだから、不満が残る。

 

 

 

さらに、理不尽な関わりは、子どもの理解を妨げるから、子どもの思考力を低下させる。

 

子どもに考えさせずに、盲目的に親に服従をさせる。

 

 

 

これが子どもの学力に響いてくる。

 

親が理不尽に関われば関わるほど、子どもは考えることをやめて、物事を考えられなくなる。

 

物事を考えられなくなるんだから、思考力を必要とする学力については、そりゃ低下していくよね。

 

勉強の時だけ思考力を鍛えるよりも、日常的にどれだけ思考力を使っているかの方が、思考力は上がる。

 

 

 

なんで、ゲームの時間を制限することが、

 

「理不尽な関わり」

 

になるのかと言えば、ゲームの時間制限って、理由をつけるのがすごく難しいなぁ、って思うのよ。

 

 

 

例えば、

 

「ゲームの時間制限は、なぜ30分でもなく、2時間でもなく、1時間なのか」

 

っていう質問をされたら、上手く答えられる??

 

 

 

他にも、

 

「子どもの遊びのうち、なぜゲームにだけ時間制限があるのか」

 

とかも、どうやって答える??

 

 

 

「工作をするのには時間制限はないのに、どうして、ゲームだけは1時間の時間制限があるの?」

 

とか、

 

「歌ったり踊ったりするのは1時間以上やってもいいのに、どうして、ゲームは1時間しかやっちゃいけないの?」

 

とか、

 

「友達の家でゲームをするのは1時間以上やってもいいのに、どうして、自分の家だと1時間しかゲームをしちゃいけないの?」

 

とか。

 

 

 

 

 

「理不尽」

 

っていう言葉は、

 

「理を尽くさない(不は否定語)」

 

って書く。

 

 

 

理を尽くさない。

 

つまり、矛盾していたり、説明漏れがあるということ。

 

 

 

理を尽くすことは、すなわち、考え抜くということだし、それを説明し切るということ。

 

そうしなきゃいけないというわけじゃないんだけど、理を尽くすことは2つメリットがある。

 

 

 

それは、

 

「子どもが自分で考えるようになる」

 

っていうことと、

 

「子どもが自分でルールを守るようになる」

 

っていうこと。

 

 

 

なんで、子どもが親の言うことを聞かないかと言えば、

 

「理不尽だから」

 

なんだよ。

 

 

 

親が、十分な説明をせず、子どもが納得しないままに、

 

「ゲームは1時間まで」

 

ってやってるから。

 

 

 

明確な理由が無いなら、ルールとして成立しないし、子どもからしたらそんな矛盾だらけのルールなんて守りたくない。

 

そして、親から理不尽なルールを押し付けられるたびに、子どもの思考力が低下していって、バカになっていく。

 

 

 

そりゃ、勉強も苦手になるし、できなくなるよ(;´Д`)

 

 

 

 

 

子どもが勉強をしないのは、

 

「ゲームをしているから」

 

じゃないよ。

 

 

 

考える力が弱かったり、勉強することに興味が無いから。

 

親の話が、

 

「ゲームは1時間まで!」

 

とか、

 

「○○しなさい!」

 

とかみたいに、本当につまらないものばかりだから、話をすることや、考えることにおもしろみを感じられなくなっていってしまう。

 

 

 

ゲームについてとやかく言うてる暇があったら、子どもが興味を持つような話を1つでも仕入れる方をオススメする。

 

もしくは、子どもの考えていることや、気持ちを聞くとか。

 

子どものゲームを制限する暇があったら、子どもともっとたくさんコミュニケーションを取ろう。

 

 

 

そしたら、子どもと信頼関係が築けるし、親との会話を通じて、子どもの知的好奇心も刺激できる。

 

その方が、ゲームを制限するよりも、よっぽど勉強に近づくだろうし、子どもの気持ちも前向きになる。

 

 

 

ゲーム大好きな子どもからしたら、ゲームを制限されることは、心の拠り所を1つ失うことに等しいから、心が弱くなりがち。

 

僕らは、何ににも寄りかからずに立っていられるほど強くはないのだ。

 

 

 

親も心の支えになり、ゲームでも心が支えられてるなら、もうそれだけで子どもの心はちょっとやそっとじゃ折れなくなる。

 

ゲームの時間制限は、子どもの心だって弱くする可能性だってある。

 

 

 

そんなリスクを冒してまでゲームの時間を制限するのって、どこにメリットがあるんだろう?って思う。

 

 

 

 

 

ここまでの話をまとめると、僕が、

 

「子どものゲームの時間制限は難しい」

 

って思う理由は、

 

1.ゲームの時間を制限する理由が理不尽になりがち

 

2.ゲームの時間を過ぎていないか見張っていないといけないから、親が大変

 

この2つ。

 

 

 

しかも、ゲームの時間制限はけっこうデメリットも大きくて、

 

1.理不尽な理由を押し付けられることで、子どもの思考力が下がる

 

2.親から押し付けられたルールだから、子どもが自分でルールを守ろうとしないから、親ががんばって守らせないといけない

 

3.子どもが大好きなものを制限されることで、心の拠り所が減り、心が弱くなる

 

っていうことが起こる。

 

 

 

そこまでして、ゲームの時間を制限して得たい結果とは何ぞや??って思うんだよね。

 

少なくとも言えるのは、

 

「ゲームの時間を制限しても、子どもは1mmも勉強するようにはならない」

 

っていうこと。

 

 

 

もう圧倒的に、これ。

 

何を目的として、ゲームの時間を制限するんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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