遊んでても勉強ができたわけじゃなくって、遊んでた「から」勉強ができた | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

僕は常々、

 

「ゲームは道具に過ぎない、使い手がどう使うかが大切」

 

って言っています。



ゲームは完全ではないから、良いところもあれば、悪いところもあります。

良いところは、集中力ついたり、考える力がつくといった、学校の勉強にも繋がる脳力トレーニングの道具です。

悪いところは、現実の嫌なことから目を背ける時に使う現実逃避の道具です。

子どもがどちらの道具として使っているかは、ずっと同じことをしているかどうかで分かります。



楽しみのためにゲームをしている場合、途中で飽きるから別のゲームに移ったり、同じゲームでも今までと違うことをしていたりします。

現実逃避の道具の場合は、「あのゲームをやれば、心が落ち着かせられる!」っていうことが大切なので、同じゲームで、同じことをやります。

 



ゲームの中で起こることが変化してしまっては困るんです。

だから、同じことをひたすらに繰り返している場合は、子どもは何かから現実逃避している場合があります。



何から現実逃避しているか?

子どもがゲームに依存するなら、そのほとんどは家庭環境です。

親子関係や、両親の夫婦関係に、子どもの精神を乱すものがあって、子どもはゲームの世界に逃げ込んで安心安全を感じます。

 

家庭が子どもの安全基地になっていないから、家にいても安心できなくて、子どもはゲームの世界に逃げ込んでいく。



現実逃避していない場合も、親の想定通りに子どもが動くわけじゃないから、「なんで早くやらないのかしら!!」とイライラする必要はありませんよ^^;

そのイライラがキッカケで現実逃避を始めることもありますからね。

そうやって親子関係が微妙になって、現実逃避が始まるわけですね。



で、家庭環境が子どもにとって居心地のいいものであれば、子どもはゲームを通じて自分を鍛えます。

ゲームを真剣にやってきた子どもは、めちゃくちゃ賢いです。



僕と同じレベルでゲームやっている子には、僕は敵いません。

冷静に物事を考えるし、その頭の回転もめちゃくちゃ速いです。

理解力の高さも特徴ですね。

 



でも、ゲームを中途半端にやっている子は、考えが未熟だったり、思考力もそれほど高くはありません。

関わっていても、やっぱり子どもだな、って思います。



ゲームは生半可なことでは次に進めないんだよね。

次に進めていけている子は、精神的に安定していて、ゲームの中でもどんどんチャレンジしていけています。



自分の能力を高めないと次に進めないんですけど、子どもの中に進めたいモチベーションがあるから、自分の能力を高めるんです。

そうすると、子どもに考える力や集中力が身に付きます。

その状態で学校の勉強に取り掛かると、サクサク理解して次に進めるんです。





外遊びならザワザワしないけど、ゲームならザワザワする、っていう人も多いと思います。

けれど、やっている内容はゲームの方が学校の勉強に近いですよ。

数字が出てきたり(数学)、言葉が出てきたり(国語)、自然現象が出てきたり(理科)、神話や偉人(社会)が出てきたりしますからね。

 



でも、外遊びではあまり出てこないですよね。

外遊びは、体育ですよね。

受験にはほとんど関係無い科目です(笑)



外遊びは外でしかできないから、家に帰ってくれば気持ちが切り替わって勉強もするんじゃないか、って思う人もいるかもしれません。

毎日コツコツ、メリハリつけて勉強している子が賢いとは限らないんです。

賢い子は、今までにどれだけ自分の思考力を使ってきたか、が一番大切な要素です。

勉強しているかどうか、ではありません。

 



勉強していても、それが作業になって思考力を使っていないのであれば、鍛えられません。

だから、課題はきっちり提出するけど、テストになるとてんでダメ、っていう子も少なくありません。



外遊びも、子どもの成長にとっては大切です。

 

でも、

 

「外遊びはOKだけど、ゲームはNG」

 

だとゲームを制限し始めると、同時に、子どもの思考も制限してることになる。

 

その制限下で外遊びしたところで、その効果もまた制限される。



外遊びが良いとか悪いとか

 

ゲームが良いとか悪いとかじゃなくて、

 

子どもが遊びたい時に、遊びたい遊びができるのが一番いいじゃん?って思うだよね。

 

 




ゲームばっかりしていると、勉強しなくなって、学校の成績が落ちるじゃないか、って思う人もいるかもしれません。

それは残念ながらその通りです。

子どもが自分から勉強を始めるまでは、学校の成績は上がらないでしょう。

ただまぁ、ゲームばっかりしていると思考力がついているから、理解力は高かったりします。

もちろん、そのゲームは現実逃避の道具ではなく、自分を磨き、楽しみのための道具になっていることが条件ですけどね。

それはすなわち、親子関係、夫婦関係が良好であり、家庭が子どもの安全基地になっているなら、ってことです。



子どもがいつ勉強を始めるかは分かりませんが、ゲームを思いっ切りやっている子は、いったん勉強を始めると持ち前の集中力と、理解力でどんどんレベルアップします。

ゲームをやるには、必ず主体性が必要です。

なぜなら、ゲームは自分がコントローラーを使って操作しない限り、画面の中のキャラクターも動かないから、です。

だから、その主体性が勉強に向けば、実力を発揮していけます。







僕はゲームを思いっ切りやってきた人間ですけど、中学学年トップや、国立大卒、大手ITコンサル出身などのそれなりの学歴で生きてきました。

「佐伯先生が元々できた人だからでしょ?」

とかって言われますが、今まで違うと言ってきたけど、今は

 

「そうですよ」

 

って言っています(笑)

 



僕は、小1からずっと夢中でゲームをしてきました。

ゲームにかける想いが他の子と違っていたんです。

情熱をかけられるものを持っていたから、がんばることが当たり前だったんです。

 



だから、成績も伸ばしたい!と思った時に、伸ばすことができたんです。

僕にはがんばっているなんて意識はありませんでしたけどね。

勉強も楽しかったから。



遊びながらも勉強できたのは、僕が特別なわけじゃないです。

小さい頃から思いっ切り遊んでいたから勉強ができたんです。

遊び切ったら何かしらの才覚が目覚めるのは、当たり前のことかもしれません。



ただ、そういう家庭環境に育ったことは特殊だったかもしれません。

 

子どもの頃からゲームは自由にしてもいい家庭環境だったからこそ、ゲームで思いっきり遊べた。

 

 

 

ゲームを通じて、考える力や集中力も鍛えられた。

 

物事に対する興味関心も発揮できた。

 

 

 

親から制限をかけられなかったことで、知的好奇心が死なずに生きていた。

 

だからこそ、

 

「そろそろ受験だし、勉強するか」

 

って思ったら、自分の意思で塾に行き、受験のために猛勉強を始めて、学年トップの成績まで上り詰めることができました。

 

 

 

家庭環境が特殊だったという意味では、

 

「佐伯先生が元々できた人だからでしょ?」

っていう質問には、

 

「そうかもね」

 

って思います。

 

 

持って生まれたものもあるかもしれないけど、それもどう育てられるかによって、それが発揮されるかどうかは変わりますよね。

 

「何を持って生まれたか?」

 

ではなく、

 

「持って生まれたものをどう活かすか?」

 

が大事です。

 

 

 

そして、持って生まれたものを活かすためには、子どもがリソースフルでいる必要がある。

 

「リソースフル」

 

っていうのは、

 

「自分は持っているもの(=リソース:資源)を活かせるんだ」

 

っていう心の状態のことです。

 

 

 

子どもの遊びを制限しているなら、子どもは「アンリソースフル」になります。

 

「アンリソースフル」

 

っていうのは、

 

「自分は何も持っていないし、持っていたとしても活かせない」

 

って思っている心の状態のことです。

 

 

 

僕が生まれ育った家庭では、自由に遊べたからこそ、僕がリソースフルでいられた。

 

勉強も嫌いにならずに済んだ。

 

だからこそ、勉強をしようと思い立ったら、思いっきり勉強できたわけですね。

 

 

 

 

 

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