下書き30枚完了。うち、主線ペン入れまで終わっているのは25枚。

ようやく半分強まで来たところだ。結構思っていたよりペースは早い。


週刊少年ジャンプで連載中の『べるぜバブ』という漫画がある。

聞くところによると、そうとう雑誌内アンケート順位が高いらしい。

正直、そんなに先が気になる作品でもないので、そんなに人気のある理由は何だろうと不思議に思っていたところ、つい最近担当さんやらマンガ関係の知人数人から聞いたところによると、今はがっつり熱いストーリーテリングを展開するような漫画は、若い読者からは敬遠されやすいらしい。

べるぜバブのいいところは、画面の密度が低く(さっぱりとした画風)、話も詰め込んでいないのでスイスイ読めるところなのだという。


「ほら、だってモーニングとか読んでて、ちゃんと読んだら面白いって分かってても『ディアスポリス』とか結構読むの面倒臭くなって後回しにしたりするでしょ。

で、さっぱりした日常マンガの『僕の小規模な生活』とかは結構まっさきに読んだりするでしょ」

と担当談。

…本当だ!確かにそうだよ。


なるほど。

そう思って今自分が描いている最中の漫画を見ると…

…がっつり描いてある漫画だ。

後半なんて、暑っ苦しいくらいだよ。連載第一回目だというのに。

うーん…でもいまさらさっぱり系の作風になんて…できない気もするしなあ。

読者の意見が聞けるまでは、何を描いても不安だ。本当にこれ面白いのかな。

ネームまでは確かに自分でも面白いと思っているんだけどな。

作画作業をしていると、面白いのか何なのか分からなくなって不安になる。

ああ、早くどうでもいいから自信をつけたいな。

揺るがない、代表作。キラー作品を作れたらな。



そういやあ、べるぜバブとはまた違うジャンルではあるかもしれないけれども、中身スカスカの日常まったりマンガ(「あずまんが大王に代表されるジャンル」と、担当さんは言っていた)も、非常に読者受けがいいらしい。

ただ、これはどこの雑誌も二番煎じをやりすぎて、現在ではもう飽和状態だとか。


ただ、中身をあまり詰め込まないで、とにかくスラスラ読ませるというのは、ひとつの重要視すべき技術だろうな、と思った。

思えば、初期のBLEACHもそんな感じだったはずだ。今は読んでないから知らないが…

BLEACHの単行本が出るのを楽しみにしていて、一巻発売初日に本屋を回ってどこも売り切れていて、七件目でようやく手にした嬉しさは今でも覚えているしなあ。


そうかーそういうことなのか。ひとつ心にとどめておこう。

今やってるこの連載、数か月分描いたら別の雑誌に営業かけるつもりだから、その時にでもそういうのを心がけて作品作りしてみようかな!


日付け変わって今日からアシスタントさん二人が入る。
あ~まだ下書き終わってないのに。まあ、なんだかんだ徹夜さえすれば朝の10時までにはペン入れ5枚くらいまで終わってるはずだ。…やるときはやる子だもの。

しかし、数日前に打ち合わせをした担当さんから、アシスタントの一人Aさんに関することを聞いたんだが、伝えた方がいいのかな…
その編集部の別の編集者にAさんが持ち込みをしていて、その場に居合わせたか、後でその編集さんに聞いたかで、ザックリ言うと、「Aさんは今のままでは漫画家やるのは難しいし、そもそも動機が漫画家になりたい人のものではない」ということだった。そうか…。

この話をしていた時、担当さんの口調が気のせいか不快そうだったのも気になった。

Aさんは、いわゆる漫画家ではなく、原作付きの作画担当者になりたいと思っている人だ。
週刊少年ジャンプなどだと、最初から作画担当者志望や原作担当者志望の人用の登竜門(ガリョキン、ストキン)が用意されているから、Aさんみたいな志望の形態は全然普通だろうと思っていたが、そうでもないらしい…厳しい世界だ。

自分も、別に他人事じゃない。干されないように頑張らなきゃな。面白いマンガを描こう!

以前お世話になっていた担当さんが、今週刊少年サンデーにいる。

昨日2chのサンデー総合スレを覗いたら、その人の実名が上がっていて、やり手だと住人が騒いでいた。

何が起こったやらと思ったら、どうやらその人が前別の雑誌で担当していた「すもももももも」というアニメにもなったマンガの作者がサンデーで連載を始めるということで、その人を引っ張ってきたその担当さんをみんなでほめたたえている流れだったようだ。


そして、なんでそんな目に遭わなければならないのかわからないが、たぶん住人の誰かがその担当編集の名前で検索し、以前その人が担当していた漫画家たちを探したんだろう。そして筱岡の公式ブログにもたどり着き、そこに先日書いた「某週刊少年誌に今度営業かける予定」というような内容の日記を見て、「こいつもサンデーを狙ってるらしいぞ」と誰かに2chのそのスレに書き込まれた。




……心臓痛すぎる。なんでこんな目に遭わなきゃいけないのかな…なんぞ悪いことしただろうか。

みんなが敵みたいだ。何もかもうまくいかんよ。うまく回らないんだ。不器用すぎて泣きそうだ。

考えすぎると心臓バクバクしてきてどうにかなりそうだったので、音楽大音量で夜中中半泣きになりながら仕事した。


別に、いいじゃないか。少年誌で仕事してみたいよ。だってどこからもそういう話が来ないんだもの。

自分が慣れた担当さんと仕事したいよ。だって自分が頑張った見返りが誰かにあるのなら、愛着ある人のほうがいいじゃないか。


「こいつ前に書いた漫画つまんなかったから、別にこいつ(筱岡)は来なくていいけど、すももの人が来てくれたのはうれしい」的なことも誰か書いてた気がする。

ああ…もういいよ。そんなことは分かっているよ。もう、黙って何も言わずに仕事をするよ。

夢とか持っちゃいけないんだろ?なんか筱岡がそんなもの持ってると痛々しいんだろう?

そりゃあそうだろう。だからもうしゃべりませんよ。ごめんね。本当ごめんなさい。


こんな人間だけど、会う人には優しく接していたいし、できれば日記には痛いこと書きたくないんで

だから匿名ブログ作って吐き出すことにしました。

なんでか、匿名でも公開ブログに吐き出すことですごく精神が安定する。

なんだか、神様にでも聞いてもらっていて、しかも聞いてもらうことで許されるような気すらする。

これはなんでしょうね。病気でしょうか。やっべ俺。末期?なにここそういうただれたプレイスか。


本当ごめんなさい。許されるつもりもないけど、あと数年でほんと死ぬからそれまで許して。マンガ描かせて。