揺らめく世界の中で見つけたなら それを一つの柱と捉えよう
煌めく世界の中で見つけるなら それは一点の曇り

目を閉じて見る言葉の中に それを人は信じるか
見えないモノを信じるそれは 頼りないモノに縋る心

突き刺さる言葉があるのならば それは夜空に煌めく星の欠片
相関図の中にだけ生まれる関係性は いつも独りよがり

孤独の只中で何かを求めることで 辛うじて人は生きているのなら
孤独を愛している人こそ 酷く語り合える人に飢えている

砂漠に落ちる雨音だけが 心地良いオアシスのように胸に広がる
ただしそれは諸刃の剣 振り続ければやがて溺れてしまう

頬に落ちる雫だけを 掌を包む温かみだけを 信じて突き進んでも
雨音が蒼穹に吸い込まれる号泣でないことを
温もりが永遠に続くわけではないことを 求めて止まない

柱は想像以上に脆く 曇りもまた想像以上に儚い
生き続ける限り全ては移ろいで行くのだから

心は想像以上に脆く 肉体も想像以上に壊れやすい
腐敗しきった心で果たして生き続けることはできるのだろうか

何かを壊す為に人は生き続けていくのに 何かを救えるだなんて
誰かを救おうとする心に 自分の心は圧迫されて死んでいくのに

見えないモノを見るこの心は 一体本当は何を見せたいのだろう?