米作りを始めるにあたって、まず栽培する田んぼを見つけなければなりません。
田んぼを見つける方法ですが、地域の農業委員に探してもらうか、近所の人に紹介をしてもらうが良いでしょう。
地域に住んでいる人たちですから、地域に人脈があり、その田んぼの性質もある程度わかっている場合があります。
次に、田んぼを選ぶ上で大事な条件があります。
・夏場に水不足にならないこと
近年、真夏に雨が降らない年が続いています。
農薬を使わない栽培の場合、稲が枯れるということの前に、除草剤を入れないので水が少ないと水草が繁茂して、収量が激減する可能性があります。
地域の人に水の状況を確認しましょう。
・耕作放棄地であれば、多様な草が繁茂していること
過疎地といえども、条件の良い田んぼは、ほぼ既に誰かが栽培をしています。
そこでおススメしたいのが耕作放棄地で、もちろん前に書きましたが、水不足にならないという前提になります。
ちなみに耕作放棄地であればどんな場所でも良いというわけではありません。
実際に耕作放棄地に行って、草を見てください。
多様な草がたくさん生えていれば、そこの土は地力がある証拠で、栽培初年度で慣行栽培並みの収穫が期待できる可能性があります。
個人的にはセイタカアワダチソウが生えているか否かを一つの判断基準としています。
セイタカアワダチソウは土が砂質でもある程度の粘土質でも繁殖しますので、粘土質でも割と大丈夫だということは、土壌水分がある程度多くても成長できるということです。
これを言い換えれば、そのセイタカアワダチソウすら生えていない耕作放棄地は土壌水分が多すぎて、有用な微生物が少なく、土が決して肥えているとは言えない、と判断できます。
一番良くないのは草がほとんど生えてないところで、また草はあってもイネ科の草ばかりの耕作放棄地は、水はけが悪く、土が痩せています。
耕作放棄地は長年水を溜めていないので、水が溜まりにくいというデメリットがありますが、丹念に代掻きをして、水が豊富でしたら概ねデメリットは解消できます。
ただ土が砂質寄りか、粘土質かは土を触って確認する必要があります。
砂質は水が溜まりにくく、粘土質はその逆で、砂質の傾向が強ければ、耕作放棄地でも周りの耕作者の状況など聞きながら、慎重に判断しましょう。
・陽当たりの良いこと
陽当たりの悪い場所は生育が悪くなりますので、方位を踏まえて周りの山や木を見まわして確認しましょう。
その他、条件と言いますか、判断する材料として、その田んぼが山に近いかどうか見ておく必要があります。
山間の農地は獣害がつきものです。
獣は基本的に、山に近い田んぼから侵入してきますので、近ければ獣害のリスクが高くなります。
また山という話ですと、山に近い田んぼは比較的土に粘りがあり、美味しいお米ができますが、収量は少し少なくなる傾向です。
逆に川に近い田んぼは、土が砂質傾向で山際に比べてお米の味は落ちることがありますが、収量は山際より多く期待できます。
これはあくまで傾向ですので、場合によっては違うこともあります。
田んぼは条件が悪くても簡単に変えることはできません。
周りの意見をよく聞きながら、慎重に決めましょう。