風が強い日 | 苦しまぎれに恋をしよう

苦しまぎれに恋をしよう

誰も知らないあたしの話。

風に吹きあげられる髪もそのままに、空を見上げる。
目に見えない物が見える気がした。
どこから来たのか分からない風はどこへ行くのかも分からない。
本当にここにあるのかどうかも、目には見えないから
自分が感じる今の不確かな感覚だけが風の存在を認める。
何かを運んでくるようで、
何かを持ち去っているようにも思える。

風に奪われるなら、何を差しだしますか。


苦しまぎれに恋をしよう-いつかの空