リアルバウト餓狼伝説

今年30周年となる餓狼伝説の5作目。キャッチコピーも『さらばギース』で。初代ラスボスであるギースとボガート兄弟の戦いに決着が着くシリーズの節目となる作品です。
初代餓狼伝説はストリートファイター2の直後に登場した、当時大量に発売されたスト2っぽい格闘ゲームの1つでしたが。その中でもライン移動や、餓狼伝説2での超必殺技など、ただのパクりには収まらなかった名作シリーズ。
他の格闘ゲームの主人公はリュウみたいな道着にハチマキだらけだった中。テリーは父親の仇であるギースを狙う為にKING OF FIGHTERS大会に出場するという暗いバックボーンはあるけど、真っ赤なキャップとジャケットがトレードマークの派手で陽気なアメリカン。と、他のスト2っぽい格闘ゲームとは違う独自の路線が魅力的でした。
前作までは、弱パン強パン弱キック強キックの4ボタンと、中攻撃が無いスト2でしたが。今作は弱中強攻撃とライン移動の攻撃ボタンが3つになり、チェーンコンボっぽいラッシュが簡単で気持ち良くなりました。
2D格ゲーでは珍しいリングアウトや、超必殺技のパワーアップ版である潜在能力必殺技やガードキャンセルで使うパワーゲージ等。餓狼伝説3から色々パワーアップしています。
ストーリーは前作3の続きで。中ボス枠の山崎竜二は中ボスのままだけど、ラスボスだった秦兄弟は通常キャラになり。ギースが久しぶりにラスボスへと返り咲いています。
山崎かビリーを倒してやってきた最終戦は、テリーとアンディの父親であるジェフ・ボガートを殺したサウスタウンの帝王ギースが、名曲『ギースにしょうゆ』(曲名です)と共に登場。
テリーかアンディでギースを倒すと、餓狼伝説1のエンディングのようにギースがビルから落下。
思わずギースに手を差し伸べるテリーですが。ギースはその手を振り払い、今回はカッコ良く落ちていき、長年の因縁に遂に決着がつきます。
決戦の場には差し伸べた手をそのままに呆然と立ち尽くすテリーが一人残されエンディングへ。
テリーのエンディングでは、ギースの声を担当するコング桑田さんが歌う『帰依 -The Sun Set Sky Final- 』が流れますが、こちらはギースの曲というよりは、テリー達ボガート兄弟の歌になっている名曲で。今回の戦いで父親であるギースを亡くしたロックを一人前になるまでテリーが育てる事になる、餓狼伝説1をプレイした人は是非とも見てほしい後のシリーズへと続く幕引きとなります。
この後の『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』や『リアルバウト餓狼伝説2』みたいなバージョンアップ版でのギースは悪夢の中で登場したり、KOFには普通に出てきたりもするけど、餓狼伝説の物語としてはここで本当にさらばギースとなっています。
正直30年前は餓狼伝説スペシャル辺りかと思ってたのが、時の流れが早すぎてビビってる気持ちはあるものの、前作『餓狼 MARK OF THE WOLVES』の続きが20年以上経った今年になって登場したり。スマブラやストリートファイターにもテリーが登場して、まさかのアニメ餓狼伝説の必殺技である八極正拳奥義波動旋風脚のモーションがSA3で採用されていたりと、近年は古来よりのテリー使いだった僕には嬉しいニュースが沢山でした。
今作から30年の時を経て登場した最新作『餓狼伝説 City of the Wolves』では、かつてのライバルであるビリーと力を合わせて、今度は伸ばした手がちゃんと届いたのも長年のファンとしては感慨深かったです。
ロックが素直な良い子に育って本当に良かった。
今年ももうすぐ終わりで次は何が30周年なのか怖い気持ちもあるけど。来年も健康に気を付けて良い一年にしたいものです。今年も一年サニーパンチ!


新説サムライスピリッツ 武士道列伝
1997年に登場したSNKの格闘ゲーム、サムライスピリッツのRPG。
発表当初はネオジオCD専売だったけど、発売日の延期に延期を重ねて。プレステ、セガサターン、ネオジオCD版の3機種での発売となり。それぞれ違うストーリーが収録される筈が、3機種の違いはエンディング後のオマケモードくらいになりました。正直3つ買う事になるよりはこっちで良かったです。
ストーリーは天草四郎時貞がラスボスの初代サムライスピリッツ「邪天降臨之章」と、羅生神ミヅキがラスボスの真サムライスピリッツ「妖花慟哭之章」の2本。
キャラクターは覇王丸、牙神幻十郎、橘右京、ガルフォード、ナコルル、チャムチャム。の6人から主人公を選び、更にシャルロット、リムルル、千両狂四郎、ミヅキ編では強制的に仲間になるオリキャラの疾風のレオンの中からメンバーを選んで3人パーティとなります。
ただし牙神幻十郎だけは協調性の無さから。ミヅキ編は疾風のレオンとの2人旅、天草編では1人旅となり、幻十郎自身はオールラウンドに強いものの、即死攻撃やマヒとかの状態異常にめっぽう弱く、単純な1/3の戦力以上に厳しくなっています。
僕は天草編の最初のダンジョンでいきなりマヒからタコ殴りに合い幻十郎は諦めました。
格闘ゲームは、ゲーム内ではストーリーはエンディング位しか語られず。公式からお出しされるテキストで大まかな流れが解る物がほとんどだったのが。今回はRPG形式で、実はしっかりとしたストーリーがあったサムライスピリッツの作中何があったのかが良く解るようになっています。
当時出ていたシリーズ3斬紅郎無双剣やシリーズ4天草再臨は、初代と真サムの間の話となるため、羅生神ミヅキを倒して終わるのはキリも良いです。
僕は天草編は普通に好きだった覇王丸を主人公に選び。仲間には覇王丸と仲の良い設定の千両狂四郎、シャルロットを選んだらヒーラーが居なくて苦労して。
ミヅキ編はエンディングでの安否が気になるナコルル主人公に、強制参加の疾風のレオン、ナコルルの妹リムルルを選んだら火力不足でまたまた苦労する。と、幻十郎モード程ではなかったけど苦難の旅路となりました。
ただこのゲームで本当に苦労するのは、パーティのバランスとかよりも圧倒的なロードの長さです。
戦闘自体は豊富な必殺技にメチャクチャ強い怒り状態、謎に小中大と撃ち分けられる通常技で、大きいキャラクターが格闘ゲームみたいに動いてくれて、なかなか楽しい…のですが。比較的高めのエンカウント率に、その度に入る『斬れ』のカッコ良い文字を眺めるだけのロード時間がかなり長い。
一応プレステ版ならプレステ2や3ならロードは多少マシになるそうですが、それでも長かったです。
幸いと言って良いのかは解りませんが、オープニング以降のストーリーは一本道で、各キャラクターの違いはイベントシーンの会話位なので、周回プレイが必要無いのは助かりました。
謎解き要素も特に無く、戦闘以外は極めてシンプルなRPGだけど。格闘ゲーム同様ドット絵は綺麗だし、ミヅキ編での恐らく唯一と言ってもいい個別イベントでの各キャラクターの1枚絵も嬉しいポイント。流石にこれの為に2周目はできないけど、グラフィックやBGMは良い感じでした。
当時のSNKは関西の俳優さんやナレーターの方々が声を担当しているキャラクターが多くて、アニメとかではなかなかSNK声優の皆さんの演技は見られなかったのですが。RPGなら格闘ゲームよりも結構長めのセリフもあるのが嬉しかったです。
1人多役をされている方も多いけど。知らなかったら解らないナコルルとシャルロットの生駒はるみさんの演じ分けは流石だし、ギースハワードと同じようには聞こえるけど、凄い迫力のコング桑田さん牙神幻十郎もカッコ良いです。
リムルルはホットコーラ神谷けいこさんがまだいなくて、フジテレビのアナウンサーの方らしいけど。妹キャラだし可愛いから良かったんじゃないでしょうか。
原作である格闘ゲームの『真サムライスピリッツ覇王丸地獄変』では、エンディングで羅生神ミヅキは倒したものの、自然界のダメージは大きく。ナコルルがその身を犠牲に世界の崩壊を防いだ…という展開になっていて。格闘ゲーム界隈では絶大な人気を誇っていたナコルルが次回作には出にくくなっていました。
多分当初は妹のリムルルが後を引き継ぐ予定だったんだと思いますが。このエンディングでの儚さもあってか更に人気が爆発したナコルルを出すために次回作以降は真サム前の話になったりと時系列は変な事になっていました。
それもあって気になっていた今回の新説サムライスピリッツのエンディングでは。ラストバトルはタイマンで普通にミヅキを倒して『私達はサムライだけど女の子だもの』と元気に帰路に着く平和な幕引きとなり、ガルフォードも一安心。
当時のナコルルがどれくらいの人気かと言うと。コラボした三鷹市のポスターが次々と盗まれたり、タカラから発売された全然似てないナコルルドールが売り切れ続出となり。更にはストリートファイター春麗と共にゲーメストの人気投票では殿堂入りとして出禁になる。みたいに武勇伝は多数あり。
その後のシリーズでもナコルルは生き返ったかと思いきや増えたり縮んだり、最近ではKING OF FIGHTERSにも参戦したりと。シリーズの顔である覇王丸と共になんだかんだで登場してくれています。
今作は現行機への移植は無しで、現状プレイするには当時のソフトを手に入れるしかありません。
ロード時間だけ何とかして移植してくれればファンには嬉しいゲームかと思うけど難しいのか。
ポリゴンサムライスピリッツ64やアスラ斬魔伝も家庭用への移植は一切無しなので。闘神伝とかも復活するらしいし、当時のままか何ならショボくなっててもいいから何とか出して欲しいところ。
サムライスピリッツのストーリーやキャラクターが好きで忍耐力さえあれば楽しめるかもしれないけど、知らない人には全くオススメ出来ないドットが綺麗な普通のRPG。ロード時間に多少の耐性がある僕なら楽しめました。
斬れ!さもなくば!死!(^o^)/



悪代官2 妄想伝
悪代官になって正義の味方と戦うシュミレーション。PS2
悪代官1では水戸黄門や遠山の金さんと戦ったけど、今回の敵は、宮本武蔵や武田信玄に西郷隆盛。更にはモアイ像に乙姫様と、元からだけど時代も世界観も気にしない感じになっています。
主人公は子供のころから山吹色の菓子と帯回しが大好きな悪代官の助兵衛。
ストーリーの流れは、大人の時間を楽しんでいたのに、毎回毎回良いところ攻め込んでくる正義の味方を『返り討ちにしてくれるわ!』の繰り返しが基本です。
よいではないかの大人の時間も、章を追う毎に激しくなっていき。美女と相撲取りが回る謎の帯回しや、スパッツくノ一を取り調べる神経衰弱に突如始まるミリオネア等ミニゲームも豊富で、やればやるほど単調になっていくけど、飽きさせない工夫もてんこ盛り。『助兵衛いきまぁーーす!』
ミニゲーム…多くないっすか?と言いたい気がしないでもなかったけど、ノリ自体は嫌いじゃないです。
戦闘は悪徳商人弁天堂のセキュリティハウスに乗り込んで来る正義の味方を罠に嵌めて倒していくのですが。正義の味方はやる気が高いと罠には掛からないので、まずは用心棒に戦わせてから罠へ誘導が基本です。悪代官も一応攻撃に参加できて、止めをさせればボーナスもあるけど、正義の味方には全く敵わないので、少なくとも最初は誘導係に徹した方が良さそうでした。
終盤、前作悪代官1の主人公も出てきて。今作の悪代官出生の秘密と悪徳商人弁天堂の真の目的が語られますが。その頃にはガンダムとスターウォーズのパロディが多くなりすぎて話が全く頭に入らなくなっていました。
エンディング後のボーナスステージでは、いつの間にか黒い三弁慶にやられて死んでたマチルダさんを救う為にホワイトベースで地獄へ突貫。
閻魔大王や鬼とも戦うという、字で書くと熱いけど、実際に見るとそうでもない超展開へとなってしまいます。
侵入者をトラップで倒していくゲームと聞いて、影牢や刻命館みたいなのを想像してたけど。良くも悪くもまったくの別物。
たぶん好きか嫌いかがハッキリ別れるとは思うけど、僕は嫌いじゃなかったです。
シリーズ3では日本一の斬られ役俳優である福本清三さんが用心棒役で登場して、無数の福本清三さんに『先生お願いします!』ができる。というのに惹かれて謎にプレミア価格になっていた今作と3も一緒に買ったけど、確かな時代劇愛を感じられてギリギリ良かった…と言えるかもしれない怪作。
『ワシに…できると思いますか…?』





