私は、その人をテレビで見た瞬間、それと気づいた。
だがこの事は、話題に出すのに今は時期尚早であり、なおかつナイーブな問題であるとも思った。
その前にこの人に関しては、考えないといけない事は色々あるはずであった。
だから今まで出さずにおいていた。

姉歯一級建築士の事である。

しかし、週刊文春の電車の中吊り広告に、

髪型も偽造

と書いてあるのを知り、それならばと今日この場で書いている次第である。
なんだろう週刊文春。
武士の情けが無いとでも言おうか。
書いた記者本人は、ほくそ笑みながら、”これ書いたら受ける!”なんて思っていたかもしれない。
しかし、同じ記者の中には、複雑な思いを持った人もいるのではないだろうか。
中には、姉歯氏と同じようなちょっと変わった帽子を被っている人もいるはずだ。

ちょっと前までは、髪型も偽造的な事って、タブー的性格を持っていたと思う。
”みんなそれはわかっているんだ。でも触れちゃいけないよ。”
という感じで。

”こいつは悪い事したんだ、何書いても、こっちの勝手じゃい!”
では、ちょっと怖い気もする。

また髪型も偽造ってちょっと読者を笑わせようとしているところもなんかあざとさを感じる。
だって
髪型も偽造である。
なんか
髪の毛も偽造と書かないところが、”いや、私そんなハゲとかヅラは馬鹿にはしてませんから。”的な逃げの一手を保険として備えているなとも思える。

やはり、そこはまだそっとしてあげて欲しかった。

しかし姉歯さんという人は、普段はいい人なんだろうなと思う。
ヒューザーの社長とは対照的である顔相からして。
”あれ”も彼は多分、京本政樹が好きだったんだきっと。