ある日、青柳君は言いました。
ここだけの話なんだけど、誰にも言わないでくれ。
僕は宇宙人とコンタクトを取る事が出来るんだ。
今日、宇宙人と会う約束をしているから関と一緒に来ないか?
私は正直、”またか!”と思いました。
というのも、青柳君は以前僕に、
”金星人の写真を入手したから特別に見せてやる”
と言って、堂々とマリリンモンローの写真を見せて金星人だと言い張った、豪の者だからです。
一応、関君にその話をすると、彼は乗り気です。
俺たち、あいつの友達だっぺさー。
見に行ってやっぺよー。
と、千葉南部の方言バリバリでいうので、私も行く事にしました。
そこで夜8時に青柳君の地元である東金市の、”雄蛇が池”という所に集まる事にしました。
そしてその時間に行くと、青柳君はすでにそこにいました。
青柳君は私たちに言いました。
もしかしたら危険な事態になるかもしれないから、ちょっと遠くにいてくれ。
私たちはそれに従い、10メートルほど後方にある木の影に隠れました。
池の畔に立った青柳君は、割り箸をポケットから取り出しました。
その割り箸を二つに割ると、その両手に持った割り箸をおでこに当てました。
それはまるでマグマ大使かのようでした。
ピロピロピー!!!
ピロピロピー!!!
私は、何事かと思い、青柳君に思わず声をかけました。
あ、あおやぎくーん・・・?
すると青柳君は、
うるさいっ!
雑念を入れるな!!
テレパシーを送っているんだ!!
と、叫びました。
その迫力に圧された私たちは、それから2時間黙って空を見上げていました。
青柳君はテレパシーを送り続けます。
ピロピロピー!!!
ピロピロピー!!!
ですが目立った変化はありません。
すると、青柳君は私たちの方に向かって来ました。
関君が言いました。
UFO来たっぺか?
すると青柳君は、心底がっかりした顔をしてこう言いました。
すまん!!!
今日は生理でどうしても
ダメらしい!!!
残念ながら、この日の宇宙人は女性だったようです。
私たちはそれぞれ、残念な想いを胸に家路に着きました。
でも私は、青柳君が嘘をついているようには思えませんでした。
多分それは関君も同じだったと思います。
そして彼は、その半年後、ある偉業を成し遂げるのです。
それはまた次回に。
(エピソード3へと続く)
ここだけの話なんだけど、誰にも言わないでくれ。
僕は宇宙人とコンタクトを取る事が出来るんだ。
今日、宇宙人と会う約束をしているから関と一緒に来ないか?
私は正直、”またか!”と思いました。
というのも、青柳君は以前僕に、
”金星人の写真を入手したから特別に見せてやる”
と言って、堂々とマリリンモンローの写真を見せて金星人だと言い張った、豪の者だからです。
一応、関君にその話をすると、彼は乗り気です。
俺たち、あいつの友達だっぺさー。
見に行ってやっぺよー。
と、千葉南部の方言バリバリでいうので、私も行く事にしました。
そこで夜8時に青柳君の地元である東金市の、”雄蛇が池”という所に集まる事にしました。
そしてその時間に行くと、青柳君はすでにそこにいました。
青柳君は私たちに言いました。
もしかしたら危険な事態になるかもしれないから、ちょっと遠くにいてくれ。
私たちはそれに従い、10メートルほど後方にある木の影に隠れました。
池の畔に立った青柳君は、割り箸をポケットから取り出しました。
その割り箸を二つに割ると、その両手に持った割り箸をおでこに当てました。
それはまるでマグマ大使かのようでした。
- 著者: 手塚 治虫
- タイトル: マグマ大使 (2)
そして彼は、空に向けて叫びました。
ピロピロピー!!!
ピロピロピー!!!
私は、何事かと思い、青柳君に思わず声をかけました。
あ、あおやぎくーん・・・?
すると青柳君は、
うるさいっ!
雑念を入れるな!!
テレパシーを送っているんだ!!
と、叫びました。
その迫力に圧された私たちは、それから2時間黙って空を見上げていました。
青柳君はテレパシーを送り続けます。
ピロピロピー!!!
ピロピロピー!!!
ですが目立った変化はありません。
すると、青柳君は私たちの方に向かって来ました。
関君が言いました。
UFO来たっぺか?
すると青柳君は、心底がっかりした顔をしてこう言いました。
すまん!!!
今日は生理でどうしても
ダメらしい!!!
残念ながら、この日の宇宙人は女性だったようです。
私たちはそれぞれ、残念な想いを胸に家路に着きました。
でも私は、青柳君が嘘をついているようには思えませんでした。
多分それは関君も同じだったと思います。
そして彼は、その半年後、ある偉業を成し遂げるのです。
それはまた次回に。
(エピソード3へと続く)