
私、カップヌードルの自販機です。
私は昭和46年、カップヌードルが誕生したのとほぼ時を同じくして生まれました。
今となっては、若い人にカップヌードルは日本が発祥の地なんだよと言っても信じてもらえません。
私の事すら見かけた事が無い人も中には存在します。
ましてや、一昔前は銀座の歩行者天国を若者がカップヌードルを食べながら歩いていたんですよ。
と言っても信じてもらえないでしょう。
そして自分は年をとったんだなと実感するのです。
カップヌードルは、開発者である安藤百福さん(現日清食品会長)が、インスタントラーメンを国際化するにはどうしたらよいかと考えて、出来上がったものなのです。
楽に片手で持てて滑らないようにとあの容器の形を考案。
そしてフォークを使う文化圏でも受け入れられるようにと透明のプラスチックのフォークを付けたのです。
最初は、こんなもの売れる筈がないという事で、小売店は販売に二の足を踏みました。
それで遊園地などあらゆる所にお湯が出る、透明のフォークを常備した私、自販機を設置したのです。
そして、若者にヒットし、街中ではカップヌードルを食べながら歩くという現象が生まれたのです。
今となっては信じられない話でしょうね。
でも実は、今でもその名残りはあって、コンビニの外で座ってお湯を入れたカップめんを啜る若者って結構いますよね。
私を見かけなくなった代わりにその役割をコンビニが受け持ったのですね。
私ね、こう見えてもまだ現役なんですよ。
見た目はくたびれてますけどね。
周りにコンビニの無いような工業団地では結構重宝されているんです。
今日もアルバイトに来た半平太さんって言う人が利用していきましたよ。
この人、いい年してカップヌードルの蓋を開けるのが下手なんですよね。