2013年11月2週の新作、他 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)



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▼先週を振り返る

12月04日発売■Blu-ray:「クロニクル」
12月18日発売■Blu-ray+DVD:「マン・オブ・スティール」
12月18日発売■Blu-ray:「マン・オブ・スティール “S"シールド プレミアムBOX 3D付き」
12月18日発売■Blu-ray:「マン・オブ・スティール Amazon限定スチール仕様」
01月08日発売■Blu-ray:「スター・トレック イントゥ・ダークネス
U.S.S. VengeanceブルーレイBOX コミックブック付き」

01月08日発売■Blu-ray+DVD:「スター・トレック イントゥ・ダークネス」
01月08日発売■Blu-ray:「スター・トレック イントゥ・ダークネス
3D & 2D(Blu-ray)+DVD+コミックブック Amazon限定スチール仕様」

01月08日発売■Blu-ray:「ウルヴァリン:SAMURAI 4枚組コレクターズ・エディション」
01月08日発売■Blu-ray+DVD:「ウルヴァリン:SAMURAI」
01月08日発売■Blu-ray:「ウルヴァリン:X-MEN ZERO+ウルヴァリン:SAMURAI
Amazon限定スチール・ブック仕様」(4,000セット限定生産)


11月27日発売■Blu-ray:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!
(祝)ダウンタウン生誕50年記念 永久保存版(19)
(罰)絶対に笑ってはいけない熱血教師24時(3枚組・デジパック仕様)」

11月27日発売■DVD:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!
(祝)ダウンタウン生誕50年記念 永久保存版(19)
(罰)絶対に笑ってはいけない熱血教師24時(3枚組・デジパック仕様)」

01月30日発売■3DS:「闘神都市 『月刊テクノポリス2014復活版(仮)』付き」
12月25日発売■Blu-ray:「魔法少女まどか☆マギカ Blu-ray Disc BOX」
04月23日発売■Blu-ray:「鬼物語 第一巻 / しのぶタイム(上)限定版」

先週の予約数ランキングは久々に映像系作品が上位を独占。
「スター・トレック」「マン・オブ・スティール」「クロニクル」といった
人気の洋画や年末恒例の「ガキ使」、劇場版も大ヒット中の
「魔法少女まどか☆マギカ Blu-ray Disc BOX」などに多数のご予約をいただいた。
複数のバージョンが発売される洋画の3作品はAmazon限定販売の
スチールブック仕様が頭ひとつ抜けてはいるが、
決して突出しているわけではなく人気が分散している。



▼今週発売の新作ゲーム

11月07日発売■PS3:「バトルフィールド 4 Amazon限定 Deluxe Edition」
11月07日発売■PS3:「バトルフィールド 4 初回特典付き」
11月07日発売■360:「バトルフィールド 4 初回特典付き」
11月07日発売■PC(DVD):「バトルフィールド 4 初回特典付き」
11月07日発売■PC(DL版):「バトルフィールド 4 初回特典付き」

MS、SCEの次世代機が揃って来年に持ち越された日本市場で
俄然注目度が上がってくるのがPS3で発売されるビッグタイトル群。
今週マルチで発売される「バトルフィールド4」は
日本でも着実に市民権を得ている洋ゲの躍進を支えたシリーズの最新作。
先月発売された「グランド・セフト・オート V」
メーカー目標の50万本を達成寸前まで来ており、本作の動きにも期待が集まっている。

来年2月22日、本体と同時発売になるPS4版に+1,000円で
アップグレートできる権利を付けたことで買い控えも起こらず予約は好調。
メーカー目標はPS3版が33万本、Xbox360版は2万本。



11月07日発売■360:「お姉チャンバラ Z カグラ With NoNoNo !」

セクシーなお姉ちゃんが大量の血飛沫をあげてゾンビを斬りまくる
残虐奇ゲーシリーズ「お姉チャンバラ」が追加要素を搭載してPS3で発売。
昨年1月にXbox360で発売された「お姉チャンバラZ」をベースに
同じD3の人気ゲーム「ドリームクラブZERO」に登場したホストガール、ノノノが参戦。
未来からやってきたタイムエージェントを自称するノノノ参戦で
「お姉チャンバラ」の世界観はさらに混沌としてきた。
初回封入特典は「きわどい水着」と新衣装「未来的なバトルスーツセット」。
メーカー目標は5万本。



11月07日発売■PS3:「AKIBA'S TRIP 2 予約特典付き」
11月07日発売■PSV:「AKIBA'S TRIP 2 予約特典付き」
11月07日発売■PSV:「エクステトラ 予約特典付き」
11月07日発売■3DS:「エクステトラ 予約特典付き」

PSP向けのオリジナル新作ながら累計10万本のスマッシュヒットを記録した
「AKIBA'S TRIP」の続編がPS VitaとPS3のマルチで発売。
リアル秋葉原を舞台にしたストーリーと、本作ならではのストリップアクションも健在。
大画面のPS3が主力になるかと思いきや予約はVita版が先行しており
メーカー目標もVita版が10万本、PS3版が5万本。

Vitaと3DSのマルチで発売される「エクステトラ」はなかなか予約も伸びず苦戦。
Vita版6万、3DS版2万もちょっと厳しいか。
なお、14日に発売される3DSの「星霜のアマゾネス」は初回生産分がメーカー完売。
これはちょっとびっくり。
特典付きを購入予定の方は注意しておいた方が良いかも知れない。



11月07日発売■3DS:「Jレジェンド列伝 初回限定+1本DLC付き」
01月23日発売■3DS:「ゲームセンターCX3丁目の有野 バンダイナムコスペシャル」

バンダイナムコゲームスの人気クラシックタイトル群でも
なかなかバーチャルコンソールに登場しないのが、いわゆる版権モノ。
未だ根強いジャンプキャラクターのゲームを複数本収録した
「●● in 1」系のタイトルが「Jレジェンド列伝」。
収録タイトルは以下の9本。

・FC「ドラゴンボール 神龍の謎」
・FC「ドラゴンボール 大魔王復活」
・FC「ドラゴンボールZ 強襲サイヤ人」
・FC「聖闘士星矢 黄金伝説」
・FC「聖闘士星矢 黄金伝説 完結編」
・FC「魁!!男塾 疾風一号生」
・SFC「GO GO ACKMAN 3」
・SFC「ドラゴンボール 超武闘伝2」
・SFC「幽☆遊☆白書」
・FC「ドラゴンボールZII 激神フリーザ」(初回特典)

初回特典も含めればトータル10本で価格は4,980円。
1本あたり約500円なので、ファミコンのVCとほぼ同じ価格設定。
クラシック系ゲームは欲しいものだけを指名買いしそうな気がするので
「in 1」にするなら圧倒するほどの物量か、勢いで買えるほどの低価格の
どちらかが必須だと思うのだが、この価格設定ではどうだろう。
メーカー目標は5万本。



11月07日発売■3DS:「メタルマックス4 月光のディーヴァ 通常版」
11月07日発売■3DS:「メタルマックス4 月光のディーヴァ Limited Edition」

初代の開発スタッフを再結集して送り出される
3DS「メタルマックス4 月光のディーヴァ」も今週発売。
価格は通常版が6980円、特典満載のLimited Editionが9980円。
「Limited Edition」の同梱内容は以下の通り。

・ゲームソフト本体
・超豪華DLC用コード入りオリジナルカード
 シリーズで人気のWANTEDモンスターやクルマ、コスチュームなど
 総額3,000円分以上のDLCを利用可能なコード。
・オリジナルサウンドトラックCD
・ワールドマップデザイン マイクロファイバークロス
・山本貴嗣先生描き下ろしオリジナルコミック(設定資料集付き)

通常版との価格差が3,000円なので、追加のDLCを利用するつもりの方ならば
+3,000円でおまけがどっさりついてくる計算。
DLCに興味がない方は、サントラとコミックで+3,000円をどう見るかが分かれ目だ。

目法は限定版が2万本で既にメーカー完売。通常版は5万本。



11月07日発売■3DS:「モンスターハンター4 ハンターパック」

LLではなくノーマルサイズの3DSに
「モンハン4」をプリインストールした「ハンターパック」が発売。
サイズにこだわらず、すぐに「モンハン」を遊びたい方ならお薦め。



▼今週発売の新作Blu-ray/DVD

11月08日発売■Blu-ray:「インポッシブル スチールブック仕様」(4,000本限定)

今週のイチ押しは、2004年のスマトラ島沖地震によって離散してしまった一家が
奇跡的に再会するまでを描いた実話ベースのドラマ「インポッシブル」。
出演は「愛する人」のナオミ・ワッツ、「ゴーストライター」のユアン・マクレガー、
監督は、ギレルモ・デル・トロの目に留まり、
2007年の「永遠のこどもたち」でデビューを飾ったJ・A・バヨナ。
本作が5年振り2作目の監督作品となる。

映画の冒頭、巨大津波がホテルを呑み込み、人や木や車を押し流してゆく光景では
CGに頼らず本物の水を使用し、わずか10分ほどのシーンに1年を費やしたのだという。
何故そこまでして凄惨な場面を再現する必要があったのか。
監督の意図を汲み取るよりも前に、拒絶反応や嫌悪感が先に来る方もいるだろう。
だから私は、この映画を傑作だとは思うが安易には薦められない。

しかし、敢えて言う。
私はこの映画を観て良かった。
「所詮は他人事だからだ」とお叱りを受けるかも知れないが
生涯忘れられない作品の1本になる予感がする。

母と長男、父と下の息子ふたりの2グループに分断された親子が
生死の確認すら困難な中で再会できたのは奇跡としか言いようがない。
怪我の状態や診療所の衛生面、被災地の治安悪化など
現実はおそらくもっと過酷で、再会までに大変な目にも遭ったに違いないが
この映画では敢えてそこには目を向けず、再会までの手助けをした人々の多くが
同じく被災した人々だったことに焦点を当てている。

畠山美由紀が発表した詞「わが美しき故郷よ」より一部引用。

わたしたちは ひとりひとりが愛の自家発電機なのだ
だれかが手を差しのべてくれれば
優しい言葉をかけてくれれば
それが動いてやってゆける
あなたもわたしも動物たちもみんなみんな大切なのだ


本作に対し過剰なアレルギー反応を起こしているかたもいる。
震災に限らず、どれほど心を砕いても「所詮は傍観者の自己満足」と
受け取られることは多々在るし、被災した方から感情的に酷評されるのも今は仕方がない。

けれどこの映画に関して言えば、現地で起こっていたであろうもっと悲惨な出来事、
例えば頻発していたというレイプや窃盗までを描く必要は無いと私は思う。
原作者もJ・A・バヨナも、巨大津波の後に残った僅かな希望が人の手から人の手を渡り
被災地で小さな実をつけたことを皆で喜ぼうじゃないかと言っているのではないか。
哀しい記録はドキュメンタリーに任せて、映画では人々の絆をクローズアップする。
この映画を観て「人間って捨てたもんじゃないな」と多くの人が感じれば
必ずその気持ちが次の希望を生み、どこかで実をつける。
本作はその第一歩を踏み出すには充分過ぎるほどの希望を与えてくれるはずだ。



11月06日発売■Blu-ray+DVD:「ハングオーバー!!! 最後の反省会」
11月06日発売■Blu-ray:「ハングオーバー トリロジー ブルーレイBOX」

ハリウッドの興行収入ランキングにおいて
コメディ部門の史上最高を叩きだした「ハングオーバー!!!」シリーズも三作目。
いい年をした大人三人が酒に酔った勢いではちゃめちゃなトラブルを引き起こす本作も
マンネリ打破のための路線変更なのか、無理矢理「3」を作ったしわ寄せなのか
前2作とはやや異なった作りになっている。
主演は「世界にひとつのプレイブック」で今や映画賞にも
名前を連ねるようになったブラッドリー・クーパー。
製作・監督・脚本はもちろんトッド・フィリップス。

本作では映画のタイトルにもなっている
「ハングオーバー」(二日酔い)が物語の起点になっていない。
大方の予想通りアランをメインに据えた物語になっているが
手探りで情報(記憶)の断片を掻き集めるような展開ではなく
「依頼を受けてチャウを追う」という、立派な目的があるのだ。
全体的にはちゃめちゃ度はぐっと抑えられ、コメディタッチの追走劇になっている。
まとまりが良くなったとも言えるし、破天荒でないコメディなら
他にいくらでもあるだろうとも言えるわけで
シリーズファンとしては意見の分かれるところかも知れない。

もうひとつ、この映画には大きな大きな『踏み絵』がある。
ネタバレしてしまうと、オープニングでキリンを買ったアランが
車に乗せてドライブしているところから始まるのだが
上機嫌で運転しているアランはキリンの背丈をすっかり忘れ
猛スピードのまま高架に激突、キリンの生首が高速に転がり落ちて大パニックになる。
おそらくアメリカでは最高の掴みとして場内爆笑となるシーンなのだろうが
私には毒気がキツ過ぎて「ウッ」となってしまった。
冒頭にあんなものを見せられては、その後何を見せられても笑えないという客も
日本ではけっこうな数いらっしゃるのではないかと思う。



11月06日発売■Blu-ray:「エクソシスト 製作40周年記念エディション」
11月06日発売■Blu-ray:「マウス・オブ・マッドネス」
11月06日発売■Blu-ray:「肉の蝋人形 3D & 2D」
12月20日発売■Blu-ray:「ゾンビ 製作35周年記念 究極版 ブルーレイBOX」

公開からもう40年周年を記念して「エクソシスト」の限定版Blu-rayが発売。

・ディレクターズカット版
・オリジナル劇場版
・ボーナス ディスク
・40ページの特製フォトブックレット
・豪華外箱入り

来月発売の「ゾンビ」と同じく、何度も再販されてきた商品なので
まだ買ったことがない方ならまぁお買い得。
重複している方はボックスのオリジナル要素に価値を見出せるかどうか。

私的には、プレミア化していたカルトホラー
「マウス・オブ・マッドネス」のBlu-ray化が嬉しい。しかも廉価版価格。
「ハロウィン」「遊星からの物体X」「光る眼」など
数多くの名作ホラーを生み出してきたジョン・カーペンターが1994年に発表した作品。
ラブクラフト好きからも絶賛された作品なのだが
いかんせん荒削りな部分も多く、こと日本では正当に評価されなかったように思う。

11月06日発売■Blu-ray:「ダークナイト コンプリート・トリロジー」(5,000セット限定)

「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」
「ダークナイト・ライジング」の3作にボーナスディスクを加えた4枚組の限定BOX。
いくら5,000セット限定とはいえ、ディスク1枚足して9,800円はかなりの強気。
ワーナーとフォックスは廉価版発売までのサイクルが早い上に
人気シリーズと見れば何パターンも限定BOXを出す悪癖があり
どこで購入に踏み切るかタイミングが難しい。
この仕様に価値を見出せるなら。



11月06日発売■Blu-ray:「奇人たちの晩餐会 HDリマスター版」
11月06日発売■DVD:「奇人たちの晩餐会 HDリマスター版」

三谷幸喜や関根勤など、映画好きを公言する有名人が
No.1のコメディ作品として名を挙げることも多い
「奇人たちの晩餐会」が初Blu-ray化。
「Mr.レディMr.マダム」など、人情喜劇の名手として知られる
フランシス・ヴェベール監督が1998年に発表した作品で
同年のセザール賞では脚本賞・主演男優賞・主演女優賞の3部門を獲得している。
80分とコンパクトにまとまったストーリーが
フランスらしいお洒落さと軽いテンポで描かれた良作。
未見の若い方でも、三谷幸喜と関根勤が揃ってお薦めしている時点で
どのようなタイプの笑いか想像がつく方も多いのでは。



11月06日発売■Blu-ray:「リトル・ダンサー」
11月06日発売■Blu-ray:「フィールド・オブ・ドリームス」

旧作のBlu-ray化からは、敬愛するスティーヴン・ダルドリー監督の
名作中の名作「リトル・ダンサー」と
ケヴィン・コスナーの代表作「フィールド・オブ・ドリームス」が発売。
これはどちらも欲しい。



11月08日発売■Blu-ray:「舟を編む 通常版」
11月08日発売■Blu-ray:「舟を編む 豪華版」

辞書作成に人生をかけた人々を描いた、
今年を代表するであろう傑作「舟を編む」が今週Blu-rayで発売。
主演は松田龍平、共演は宮崎あおい、オダギリジョー、池脇千鶴、黒木華。
さらに八千草薫、伊佐山ひろ子、渡辺美佐子、小林薫、加藤剛ら
ベテラン勢が物語に厚みを持たせている。
監督は「川の底からこんにちは」の石井裕也。

私は小さい頃から辞書をめくるのが好きだった。
季語だけの辞書や色の名前だけが載った辞書など、暇さえあればぺらぺらとめくり
知らない言葉をみつけては人前で使ってみたがったりする
今思えばちょっと嫌な子どもだった。ノートに思いのまま書き散らすことが
ストレス発散になっていた私にとって、このブログも大切な場所である。
2013年の現在の私はというと、知らない言葉や用途に不安がある場合は
Macに備わっている辞書機能(気になる言葉を三本指でタッチするだけ)するか
せいぜいWebで検索するだけ。紙の辞書はほとんど手に取らなくなってしまった。
分厚い辞書を手にした時のずっしりとした重みも、
ページをめくる時の滑(ぬめ)りの感覚も、そう言えば随分と味わっていない。

映画「舟を編む」を観ると、当たり前にどこの家にもある辞書が
ただ文字を詰め込んだ「商品」ではなく、製作者の情熱が注がれた
れっきとした「作品」であることを今さらながら思い知らされる。
小説については疑いようもなく書き手の作品だと思っているのに
辞書はただ言葉を寄せ集めただけのもの。
そう思っている方は意外とたくさんいらっしゃるのではないだろうか。

生活する上で目に入る全てのモノに目を光らせ
知らない言葉に出会えばすぐさまその場で用例採集。
語釈についても、他社の辞書と被らないように、もっと上手い表現方法を追求する。
「あ」から始まる言葉の大海原に漕ぎ出し
いつ終わるとも知れない、気の遠くなるような作業を繰り返しながら
(本作の場合は)15年もの歳月を費やしてようやく完成する辞書。
22歳で就職したとして、定年まで勤め上げて38年。
辞書作成を一生の仕事と決めたとしても、改訂作業も入れると生涯に1冊か2冊がせいぜい。
ひとつひとつの言葉の解説に、編者のこだわりや人となりが詰まっていることを
私はこの歳になるまで意識せずにいた。
恥ずかしいと同時に、この映画でそれを知ることが出来て本当に良かった。
地道な作業に情熱と愛着を感じてくれる人がいるからこそ、
私たちはたくさんの言葉を操れるようになっていくのだ。

文科系ならではの、表にはなかなか現れない熱さを
松田龍平が今までにないほど上手く演じている。
オダギリジョー、伊佐山ひろ子、加藤剛、渡辺美佐子らの好サポートによって
馬締(松田)の魅力が倍増しているのは事実だが、
今年の映画賞では各方面から注目を集めること間違いなし。

誤用や略語も一般化すればアリとされるように、言葉は未だ日々変化している。
辞書作りが本当の意味で完成を見る日など、きっと無い。
それでも、人生をかけて言葉を採集し、語釈に頭をひねる人々がいる。
羅針盤が作られている限り、私達は今日も言葉の海を往くことが出来るのだ。



11月05日発売■CD+DVD:「サヨナラ☆ありがとう 限定盤 / 堀田家BAND」
11月06日発売■Blu-ray:「俺俺 通常版」
11月06日発売■Blu-ray:「俺俺 どこに出てた?! レアマーク・クリップ付き限定版」

三木聡監督、亀梨和也主演で映画化された「俺俺」も今週Blu-ray発売。
亀梨がひとり33役を演じると話題になっていた作品。
三木作品のファンなので初日に劇場で観たのだが
過去の三木作品に比べてかなりマニアックかつ難解な作品で
ほんわかしたコメディを期待していると良い意味でも悪い意味でも裏切られる。

亀梨演じる全ての「俺」は増殖をキーワードにしていて
言って見れば伊藤潤二の「富江」のようなもの。
ただ、富江ほど自分こそがオリジナルであり、他は全て邪魔者という思考ではなく
俺だらけのオアシスを築こうとする者もいる。

不条理コメディのようでサスペンスフルな展開も見せる
三木監督にとっても亀梨にとっても意欲作だが
私が訪れた時の来場者の大半は上映中にパカパカ携帯を開く
アイドルヲタな女子に埋め尽くされ、作品の本来の意図は1/100も伝わらなかったろう。

宣伝文句にもなっていた「ひとり33役」ははっきり言って詐欺。
亀梨が演じ分けているのはせいぜい3人ぐらいで、残りは単なるコスプレの水増し。
それでも、亀梨はその3役を本当に器用に演じ分けていたと思うし
本作の出演が良い経験になったのか、現在放送中のドラマ
「東京バンドワゴン」でも肩肘のはらない演技を見せている。

解釈を観客に委ねられるリピート鑑賞に耐え得る作品なので、
レンタルよりもセルに向いている。
劇場よりも注意がそれやすい家庭でレンタルしても
「何だか良くわからない」ままで終わってしまいそうな可能性大。
アイドルものと思って侮るなかれ。



11月06日発売■Blu-ray:「あまちゃん 完全版 Blu-ray BOX 2」
01月10日発売■Blu-ray:「あまちゃん 完全版 Blu-ray BOX 3<完>」

放送終了後も関連商品の発売が続いている
「あまちゃん」のBlu-rayボックス第2弾が今週発売。
最終の第3弾は紅白歌合戦を終えた1月10日に発売。



11月06日発売■Blu-ray:「しわ」

スタジオジブリが配給を担当したスペイン産のアニメ。
フランスで大きな話題を集めたパコ・ロカのコミック「皺」を
手描きでアニメ化したもので、監督はイグナシオ・フェレラス。
アニメでありながら老いの生々しさや厳しさに鋭く切り込み
なおかつ人間の持つ根源的な温かさも描いてみせた本作は
第29回ゴヤ賞で最優秀アニメーション賞と最優秀脚本賞などを受賞。
海外産のアニメにもアンテナを伸ばしている
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーが配給を担当し、今年日本でも公開された。

長年銀行員として勤め上げた後、認知症を発症してしまったエミリオの第二の人生。
養護施設に入れられた主人公エミリオが、妙な収集癖のある女性アントニオや
手癖の悪い男ミゲルと出会い、共同生活を送りながら
我が身がアルツハイマーであることを自覚してゆく。
父親から降り、労働からも降りしてしまった男のもとに残ったのは何なのか。
人生を終える時、側に居てくれるのは誰なのか。
人間なら誰もが逃れられない多くの課題を含んだ内容に深く考えさせられる。



11月06日発売■Blu-ray:「平成狸合戦ぽんぽこ」
12月04日発売■Blu-ray:「もののけ姫」

ジブリの裏側に迫ったドキュメンタリー映画「夢と狂気の王国」が16日に、
高畑監督の最新作「かぐや姫の物語」が23日にと
「風立ちぬ」以降も話題の続いているジブリから
「平成狸合戦ぽんぽこ」がBlu-rayされて発売。
来月には累計興収200億円の怪物的ヒット作「もののけ姫」がBlu-rayで発売。



▼今週発売の書籍

11月09日発売■BOOK:「ポケットモンスター X・Y公式ガイドブック 完全ストーリー攻略ガイド」
11月13日発売■CD:「ポケモン X・Yスーパーミュージックコレクション」
12月06日発売■BOOK:「ポケットモンスター X・Y公式ガイドブック 完全カロス図鑑完成ガイド」



▼今週発売の新譜

11月05日発売■CD+DVD:「アートポップ DXエディション 限定盤 / レディー・ガガ」
11月06日配信■iTMS:「ARTPOP / レディー・ガガ」
11月05日発売■CD:「アヴリル・ラヴィーン / アヴリル・ラヴィーン」
11月06日配信■iTMS:「Avril Lavigne / Avril Lavigne」

今週は洋楽が豊作。
先日のiTunesフェスティバルでもオープニングアクトを務め
圧巻のステージを披露してくれたレディー・ガガの
自身の名前をアルバムタイトルに冠したアヴリル・ラヴィーンのニューアルバムが発売。

CDが未だ健在な日本市場を優遇してか、ガガ様の日本盤は世界最速発売。
CDには日本盤のみ3曲のボーナストラックが追加され
iTunesフェスティバルのライブとインタビュー映像が収録された
DVDも付属する非常に太っ腹な仕様。
それでいて価格は2,400円ほどなのだから格安だ。

アヴリル・ラヴィーンも日本盤のみ3曲追加されている。
商売相手としては日本に照準を合わつつ
でも本人は日本(の男)が大嫌いという矛盾もお変わりないようで。
ただ、さらっと試聴した感じでは今回のアルバムはなかなか良さげ。



11月05日発売■CD:「70s Chartbusters(5CD)」(輸入盤)
11月05日発売■CD:「80's Essentials」(5CD)」(輸入盤)

1970年代と1980年代の洋楽ヒットをそれぞれ5枚組のCDボックスに収録した
コンピレーションが発売。
Belinda Carlisle、Rick Astley、Kenny Loggins、Wham!
Thompson Twins、Daryl Hall & John Oates、Eighth Wonder、
Miami Sound Machine、Japan、Paul Young、New Kids On The Block、
Ray Parker, Jr、The Bangles、Nena、Alison Moyet、Toto、Gloria Estefan、
Luther Vandrossなど、どれもこれも懐かしい顔ぶれ。
iTunesストアでもこの手のコンピレーションが格安で発売されてはいるが
せいぜい20曲入りで1500円程度。
このボックスは安さが違う。
両バージョンともCD5枚組、1枚あたり20曲入りの計100曲入りで1100円。
2種類セット購入しても200曲で2200円ほど。
曲単価は11円と爆安になっている。
プレス代も流通コストもかかるCDが配信を圧倒している。



11月11日発売■Blu-ray:「夜会Vol.17 2/2 / 中島みゆき」
11月11日発売■DVD:「夜会Vol.17 2/2 / 中島みゆき」

言葉の実験劇場として開始された「夜会」の中でも
特に人気の高い「2/2」の再々演となった「Vol.17」がBlu-rayで発売。
再演版よりも追加要素が多く、再構築と呼ぶに相応しい内容だけに
初演版以来の映像化が決まったようだ。
なお、発売の2日前にあたる11月9日より、全国80館での劇場公開も決定。
コンサートの映像を流すぐらいなら「夜会」を流せば良いのにと
ずっと思っていたのでこれは嬉しい。
東京と大阪でしか生で観ることの出来ない「夜会」をスクリーンで観れるのは
地方在住のファンの方にとっても朗報ではなかろうか。

さらに11月20日には、11年振りとなるベストアルバムも発売決定。
こちらの初回盤には、2011年1月・東京国際フォーラム公演で歌われた
「時代」のライブ映像が収録されたDVD付き。



▼APPストア/iTMS情報(11月2日付)

無料■iOS:「BLOODMASQUE」(ユニバーサル)
100円■iOS:「The House of the Dead: Overkill」(ユニバーサル)
200円■iOS:「Call of Duty: Zombies」
200円■iOS:「LIMBO」
200円■iOS:「クレイジータクシー Crazy Taxi」(ユニバーサル)
900円■iOS:「FINAL FANTASY IV」(ユニバーサル)