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sazaresiのブログ

sazaresiは私の好きな万葉集の中の歌から、思いつきでつけた名前です。小さな小さな石のことです。

たま~にしか文章が浮かばないsazaresiです。


先日父母のお墓参りに行って来ました。


一泊泊まりだったので、帰りに足をのばして、太平洋に


突き出した「塩屋崎灯台」に登ってきました。


この日は台風十四号が前の晩に通り過ぎたばかり、


いやぁぁ~っ。猛烈な風、風、風・・・「髪のみだれに手を


やぁ~れば♪~」なんて歌う間もなく、灯台の上は立って


いられないほどものすごい強風でした。身に着けている


ものも剥ぎ取られそう。こんな日に来るなんて、なんてまあ


ものずきな、・・・でもけっこう混んでました。(^◎ ^;)。


荒れ狂う黒い波、分厚い雨雲、でも東の空のかなたにうっすら


と日が差し、ほんのわずか青空も見え・・・なかなかドラマチック


な絶景でした。この灯台は今は亡きsazaresiのおばあちゃん


と同い年。おばあちゃんも子供のころ小学校の遠足に来て、


まだできてからあまりたってないこの灯台を見たのでしょう。


残念ながら今たっている灯台はその頃のじゃなくて、二代目


さんですが。岬を照らし続けて百十数年、すごい!灯台で


お仕事してくださる人、感謝です。強風の中で、「この先が


アメリカぜよ!」、「日本の夜明けですたい!」なんてバカな


感想を。・・・;;。ふだん頭が固まり気味のsazaresiにとって、


最高の癒し(ちょっと恐かったけど)になりました。おばあちゃん、


ありがとねぇぇ~。



パソコンも、主も絶不調の日々、やっとどうにか息継ぎに上がって参りまし


た。sazaresi自身もsazaresiを忘れていたような、闇の日々・・・。


しかし、刻々と時は移ろい、はや秋の陽射しが麗しい頃に。


sazaresiは現在朗読の発表会を目前にしております。朗読するのは、新美


南吉さんの「てぶくろを買いに」であります。有名な作品なので、みなさまご


存知と思いますが、雪の夜に子狐が人間の帽子屋に手袋を買いに行く


お話です。途中に人間のお母さんの子守唄が聞こえてくるというところが


あり、シューベルトの子守唄の冒頭を歌うのですが、本文が「なんという


やさしい、なんという美しい、なんというおっとりした声」かとあるのです。


・・・sazaresi、できるかぎりで、・・・やってみますが、南吉さん、おかあさん


って、そんなにすばらしい存在だと言い切ってくださって、ありがとうと


申し上げたいくらいです。「てぶくろ」も「ごんぎつね」も宝石のような作品


ですが、sazaresiが特にこころひかれるのは、「狐」という題名のお話です。


この中で南吉さんが使っている「しかたがないのです。」というフレーズ


のなんと深く優しいことか。声に出して読み上げるたびに、全身がふるえる


ほど心にしみとおってきます。そしてこの箇所を読むとき、中原中也さんの


「親の慈愛はどうしようもない」という一行をも、思い出します。


この世に、弱さや悲しみを背負って生きる存在を、「そのままに」肯定する


「しかたないもの」をつつみこむ愛を、長い時を経ても変わらず味あわせて


くれる物語です。私には宝です。よろしかったら、ご一読を。

たいへんご無沙汰いたしました。


ご老体パソコンが、永のわずらいモードに入ってしまい、イライラドキドキ


させられました。


さて、久しぶりに真昼の寝言。先日渋谷に、ブリューゲルの版画を見に


言ってまいりました。sazaresiの大好きな画家なのです。


「四百年前のワンダーランド」というコピーのとおり、ブリューゲルさんの


仕事は、すごい!ずっと見ていてもあきません。でも今回特に感じたのは


版画は当時の最先端をいくメディア産業だったということ、下絵はもちろん


ブリューゲルさん本人のすごい才能によるものですが、その絵を版に忠実


に彫る人の技術、刷り上げる人、販売する人の仕事に注いだ力のものす


ごさに感服。ブリューゲルさんは後に自分の工房を持ちますが、これは今


なら漫画家のプロダクションみたいなものでは。もはや個人の領域を超え


た仕事量だったのでしょう。「ゲ・ゲ・ゲの女房」の世界ですね。


ブリューゲルさんは芸術への締め付けが高まる世相の中で、早すぎる


人生を終えるのですが、残された奥様は、彼の仕事を守り抜いたらしく、


息子さんたちも、お父さんの名に恥じない画家に育て上げました。


まさに、「元祖ゲ・ゲ・ゲの女房」だと、思うのであります。絵にはもちろん


好みがありますが、なかなか面白い展覧会です。お勧めです。ただ、目は


ものすごく疲れました。