以前の職場では、上司と

同僚、部下には私が病気で

あることを話していた。

そうすることで、今日はきつい

と言えた。

その職場環境には感謝しかない。

苦しくなって入院も何度かした。

狭い業界なので、業界仲間にも

知れ渡る。

昔は病気であることを、隠し続けて

誰にも知られないことに必死だった。

しかし、ここ数年自分にとって

大切な人には話すようになった。

と言うのも、言い訳をするのが

とても失礼だし、しんどい時には

しんどいと言える関係にしたい

と思えるようになったから。

しんどさが目に見えないから

話しておかないと相手に

伝わらないし。

話をしても友人たちは

以前と同様に私に接する。

私も話すことは、別に配慮を

求めている訳ではなく、

そういう病気があることと、

私がその病気であることを

知っておいて欲しいから。

理解は難しいと思うので

そこまでは望んでいない。


今の職場はどうかと言うと、

話していない。

以前に健康調査があったので、

さらりと書いて提出した。

なぜ今話さないかと言うと、

話す目的が今一ないから。

ことさら誰にでも話す問題でも

なく、偏見の方が先にたつだろう

と思うから。

悲しかな現代でもスティグマが

存在するのは事実。

ただ、私と同様に労働は

なんとか出来るけれど

もがきながら必死に生きて

いる人達と息を合わせたいと

思っている。

同じ目線で腹を割って話し

あえることで、苦しみの

共有と、未来について

話しあえるような、

自助グループを作りたいな

と思っている。

障害を今の環境でオープンに

することの目的は、まさに

そこだと思っている。