タイトルからして、とても好奇心をあおる作品だなと感じていました。
そして、大好きな役者さんが出ていたので観たのですが
観てびっくり!!

これは「インナーワーク」そのものだと!!

ストリーは、大都会で娘と暮らしているアリス。
頼りにならない旦那とは、離婚するかしないかの状態。
我侭な娘とは上手くいってない。
ライターの仕事も、うまく通らない。

そんな全てが上手く行かないなか、娘のクロエがウサギの後を追っかけて姿を消してしまう。
それを見たアリスは、クロエを探すために後追おう。

後を追ってワンダーランドの世界に入ってしまう。
そこで見た光景。そして、そこに出てくる登場人物。

登場人物、全員が聞く。

あなたは だれ ?

アリスは答える。
アリス・コーンウィンクルよ。

それは名前。
名前を聞いているんじゃないよ。

住所は~。

住所を聞いているのではない。
あなたは誰?って聞いてるの。


クロエを探しにいろいろな世界へ、そして出会う人々。


芋虫・・・何をそんなに焦っているの?ゆっくり落ち着いて考えて~。
エル・ガト(ネコ)・・・そんなに真面目に考えてはいけないよ。もっと楽しんで~。
白のナイト・・・一人では良い答えはでないよ。皆で考えよう!

そんな仲間とクロエを探し、この世界でだんだん力を持ち始めた帽子屋が
アリスのクロエへの願望「言うことを聞く子」を現実化する。

それはクロエを「何かに指示されないと動けない、意思のない子」にしてしまった。

そんな姿を見たアリスは、自分がとんでもないことをしてしまったと後悔する。
それは、自分の我侭だと。
そんな姿にしてごめんなさい!!とクロエを抱きしめるアリス。
そこでクロエがもとに戻り、アリスは帽子屋と対戦する。

が、帽子屋は自分の分身の一人「意欲」と知る。
帽子屋が、私を殺せば、ライターとしての仕事が出来なくなるよ!と言うと
アリスは怯み、その姿をいいことに帽子屋は、まわりにいたクロエや仲間達を殺していく。
その光景をただ見ていることしか出来ないアリス。
そして、帽子屋はアリスにも襲いかかるところで、目覚ましのベルがなる。
そこに女王が現れ、こうなるのではないかと思ってましたと言う。
そして、ここにいる人たちはみんなアリスだと。
アリスの分身、一部だと。
殺された仲間達は立ち上がり、アリスに言う。

みんな仲間だ。
みんなアリスなんだと。

そこで、アリスは目がさめる。
そう、アリスは寝ていただけ。
夢を見ていただけ。
現実はなに一つも変わっていない。


だけど、アリスの心は変わっていた。
クロエに対する気持ち。
旦那にたいする思い。
仕事は後回しにして、先ずは・・・。


私は、アリスと同じ目線で見ていました。
そういう作りになっている舞台でした。

アリスと一緒に、私は何者???
どうすれば、ワタシと言う存在が伝わるのかな・・・。
ワタシはダレ????

そして、悩んでいる時は

焦らず落ち着いて
真剣にならないで、楽しみながら
皆で解決しよう!!!

と再確認できました。

そして、すべては自分が作り上げた世界だと。
相手に対する考え方も。
その場の環境も。

自分が変われば、すべてが変わると。