明日!
合同合宿が終わって2日、いよいよ予選が始まるのが明日だ!うちの湘南高校はシードなんだってさ。もちろん南第一も。今日の練習は軽い練習をする程度なんだって。明日の試合に疲れを残さないために。
「集合!」
「いよいよ予選が明日です。このまえの試合はいい試合ができました。今日は10分の試合を2回して終わります。あとは木村君。任せましたよ」
「わかりました。よし。一試合目は俺、田村、平松、山梨、長谷川のチーム、田中、小山、高藤、白石、長谷川、のチームでやる。じゃあ、ビブスを取ってくれ、2分後に開始だ」
俺は彰とは違うチームか。高藤先輩とは初めて一緒にやるな。あの人は3年のPFで182cm。向こうには田村先輩と山梨先輩がいるな。田村先輩は3年のSFで178cm。山梨先輩は2年のPGで174cm。
「それじゃ始める。高橋、審判を頼む。」
「はい」
ボールが高く舞い上がった。部長かよ、勝てるわけないだろっ!
「互角!?」
ボールは?・・・あった!彰が取ってる。
「やるねお前。まさか木村さんと互角なんて初めて見た」
「ありがとうございます」
互角だったのか。俺ってスゴイ。ジャンプだけは自信があるんだけどね。
「おい、長谷川。今日はおとなしくしてろっ!」
「・・・。いやです」
「ちょっとお前は生意気すぎだ!」
「・・・先輩、もういいですか?今日は10分しかないんで!」
ゾクッ!今なにか感じた。今まで感じなかったもの。
「スイッチ!」
抜かれた!?白石先輩が?田中先輩がディフェンスについてる。
「ヘルプ!」
また抜かれた!突っ込んでくる。俺がヘルプか?
「ナイスシュート!」
「ウィス」
なにがなんだかわからねぇ。
「クッソ!取り返すぞ!」
白石先輩が彰に1on1を仕掛けた。どっちが強いんだろ。
「おい、俺はまだエースを譲ったわけじゃないからな!」
先輩の連続レッグスルー、速い!抜いたか!?いや、まだだ。彰も速い!
「もらったぁ!」
バシッ。彰のブロックだ!
「速攻!」
田村先輩がもう走ってる。決められた。これで0対4。ほとんど彰の力で。
「北川!」
俺にパス!?俺はシュートフェイクを入れた。ダメだ部長じゃ全然かからない。
「ヘイッ!」
小山先輩!決まった!先輩の3P。これで3対4。残り8分。
「キャプテン。パス出すんでガンガン決めてください。あと、インサイド頼みますよ」
「誰に言ってるんだ。バカモン」
彰が言ったとおり彰にWチームで付いているから、彰が引き付け、パスを出し、部長が決める。このパターンが多かった。残り3分16対22で負けている。
「田中さん!」
白石先輩のこの試合最高のパスが田中先輩渡った。先輩に3P。・・・・・・ガシャ!外れた!
「リバン!」
お、ベストポジション!
「ナイスリバウンド!」
よっしゃ!白石先輩のシュートがギリギリに決まった。それでも試合は20対24で負けた。
「ふぅー。負けちまったな。まっ、こんなもんでしょ。あっちには木村さんとアイツがいるし」
次の試合は残りのメンバーで試合をした。その間一試合目のメンバーは各自で練習中。彰はドライブの練習。俺はシュートの練習でもするか。
「白石先輩、3Pを俺に教えてくれませんか?」
「3Pだと!?生意気だ!お前にはまだはえぇ」
「そうですか・・・」
「・・・。でも、普通にジャンプシュートだったら教えてやるよ」
「本当ですか!?お願いします」
やった!言ってみるもんだな。
「お前、ゴール下のシュートできるよな?あれはどう教えてもらった?」
「あれは部長が〝膝を使って下から上に力を伝える感じ〟って教えてくれました」
「さすが部長だな。それと一緒だよ。ここからやってみろ」
ガシャッ!外れた。3本連続で・・・。そりゃそうだろコンチクショウ!
「構えてみろ・・・・・。やっぱり。ゴール下はそれでいいけど、脇が開いてるよ。それじゃ真っ直ぐボールは飛ばないね」
脇か、脇ね。よしっ!・・・。スパッ!はいった・・。
「お、いきなり入れやがった。お前才能あんじゃねえの?」
「ありがとうございます!」
「入ったならいいだろ?俺は練習してくるよ」
「ありがとうございました」
よしっ、やるぞ!明日までには絶対〝モノ〟にしてやる!というか俺試合出れるのかな?
「集合!じゃあ今日はこれで終わる。1年はちゃんとコートを磨いて帰れよ」
集合場所は学校だっけ?明日はちょっと早く来て練習しよう!