わたしは中学を卒業して、

県内でも最下位の 大バカ女子高へ入学した。



最初は 高校なんて行く気もなかったんだけど、

姉妹のように一緒に育ったルカも親父が怖くて高校へ進学する事に決め、

他の中学で目立っていたヤンキー友達もそこの高校へ行くというので、

皆で落ちこぼれが集まるような女子高へ進学した。


そこで友人レイコとも出会った。


半数が片親が多かったこの高校、

授業料が払えずに 中退した友人たちも少なくなかった。


レイコも母子家庭で育ったが、レイコのお兄さんが働いてせっせと授業料を出して卒業させてくれた。


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わたしたちと同じ高校で 同じ年の友達だった。

誰とは言わないけど、この子もスキャンダルも色々あったなぁ~


当時はオーデションに合格したーとか騒いでたばかりだったけど、

高校を卒業してからは 結構有名になっていったのは意外だった。




ホントに見事なヤンキー学校だった^^;

地元では有名で、あの高校だという理由だけでバイトを断られる勢いだった。


ロッカーを開ければ シンナーのジュントロが入ってるような高校だった。


入学して1週間後には1年生が60人以上停学になった。

タバコ、万引き、不純異性交遊、

ヤンキー高校のくせに身だしなみにはうるさかった。


茶髪やロングスカート、ミニスカートも停学の対象になる。


それでも、皆、気にしないし、気をつけないから どんどん停学になる(^_^;)



そんな学校でも友人たちとの馬鹿騒ぎは楽しかった。



入学して1ヶ月後、

高校でキャンプがあった。




2泊3日のキャンプ。

キャンプ場で テントで寝泊まりした。



いつ先生たちが見回りに来るんだろうとドキドキしながら皆で煙草を吸っていたりした(笑)





そんなテントの宿泊の朝、一緒のテントだった子から

朝こんな事を言われた。





「・・・あのね、朝、目が覚めたら

桔梗ちゃんのお腹の上に女の子が正坐で座っていたの・・・。」




そう言う子は自称霊感の強い子だった。



わたし「え・・・・?

女の子って?

どんな子だった・・・?」




わたしは、まさか・・・と思っていた。




「うん・・・同じ年くらいの女の子で、

痩せてて・・・髪がふわっと栗色で肩くらいまで延びた女の子・・・。」




ハッとした。




スッカリ 忘れていた わたしの後ろにいる女の子。



忘れていたので 高校に入学しても 金縛りにあった わたしの後ろの子の話を

誰にも話していなかった。

勿論、わたしのお腹の上に女の子が座っていたと話してくれた友達にも言ってない。





まだ居たのか・・・・わたしの後ろに。



中学を卒業すると 霊能者だった牧村とは 全く連絡を取らなくなった。

元々 住む世界の違うような子だったから。


なので、忘れていたのだ。


後ろの子も、銀色のキツネの存在も。




それからも、面白いくらいに わたしの後ろに女の子がいるという証言を聞くことになる。


色んな人から報告されてた。


その度に、

やっぱり わたしの後ろにまだ居るのね、と思っていた。




それも二十歳を過ぎると 誰からも言われなくなった。



わたしから離れたのだろうか・・・




それとも、


今だに わたしの後ろに居るのかな。