イベントガールをやっていた(元夫が居る)営業所の近くの

別の営業所で働き始めた わたし。



わたしより6歳年上の所長がいて、

その他5人ほど 男性のアルバイトがいる営業所だった。




わたしは唯一の女の子として とても可愛がられた。



そして 勿論 一生懸命働いた。




洗車やオイル交換、その他の商品の売り上げも 面白いくらい伸びていった。




スタンドに入って2ヶ月くらいすると、

国家資格である、【危険物】の免許を取ってみないか?と所長に言われた。




危険物は 【甲種】 【乙種】 【丙種】と3種類に別れていて、


わたしが進められたのは 乙種。



丙種は 比較的簡単に取れるけど、資格を持っている本人しか危険物を扱えない という資格。


乙種は、立会が出来る資格。

つまり、乙種を持っている人が居れば まわりの何の資格もない人も 危険物を扱ってもいい という資格。




今は セルフスタンドなんかがあるけど、

この乙種の資格を持ってる人が二人以上店内に居れば、素人のお客さんも自分でガソリンを入れられるというような資格である。



甲種は、限られた部類の危険物とかではなく、全ての種類の危険物を扱える難しい資格ね。






進められた時に 何だか面白そうに感じて取ることにした。




あとから知ったけど、

わたし以外の人は 危険物講習や合宿などに行かせてもらったりしたらしい。
(のちに わたしが所長になった時に社員の男の子に3日間の合宿に行かせたけど、落ちて帰ってきた・泣)


わたしは独学で勉強した。


自分で本屋さんに行って本を買って勉強した。



非日常的なものなので、

頭に入りにくかった。



車の免許は 標識などは 日常で見れるものだけど、

危険物は 聞いたことも みたこともないような言葉や記号が出てくる。



でも、丸暗記は得意な方だ。



毎日2時間くらいは勉強したかな。


それでも当時は地元に住んでいたし、彼氏も居て、友人も多かった為

毎日 飲み歩いていた(笑)



勉強を始めて 2ヶ月後試験をすることになった。


試験日は 月曜日だったけど、前日の日曜日も わたしは飲みに出掛けていた(爆)




心配していた そこの所長(コウサク)が、夜電話してきた時に

コウサクは 呆れて わたしに怒った。



コウサク「お前 試験をなめてるのか?

やる気が無いなら 試験もう受けなくてもいいよ。」←試験を舐めてて一度落ちた人。



わたし「やる気が無いわけじゃないけど・・・

でも、あ そう?? 

別に 試験はキャンセルでもいいけど。。。」←超 自己中。





でも コウサクは、落ちてもいいから試験には行けよ、と

次の日 朝っぱらから試験場まで 車で送ってくれた。




すると 見事一発合格!!

所長であるコウサクは それはもう喜んでくれた。




うちの母なんかも とても喜んでくれて

北海道のばーさんにまで電話して

「桔梗がね 国家資格の危険物に一発合格したのよ!!」

なんて言いだす始末。



母から1万円、北海道の祖母からも1万円のご祝儀が贈られた♪


努力が実るとは 何て気持ちのいいものなんだろう。




その夜は 所長であるコウサクが「お祝だ!!」と飲みに連れていってくれた。




コウサクの仲のいい上司である 元夫も駆けつけてくれた。




その日は 4件ほど、スナックやキャバクラ、ホストクラブなどをハシゴして朝まで飲み歩いた。


勿論 全部奢りです♪





当時は 27店舗あったスタンドの会社の会長にも 

わたしは とても気に入られていた。


アルバイトの売上ランキングで 入ってすぐに上位にランキングしていた

元イベントガールのわたしは 他の営業所でも話題になっていたらしい。


そのわたしの危険物の合格のお祝いとして会社の経費で呑んでいいと言われ、

会社の経費で飲み歩いた。



まだ あの頃は景気が良かったんだなぁ・・・。