春風煽られ
 か弱なサイクル
 抗うペダルと
 軋む車輪。

なんちゃって。

にしても風がつよい。

風は自転車漕ぐ僕を押してくれる。

訳でもない。

完全なる向かい風。

もしくは横風。

だからこれ聞きながら走った。


高崎の夏そよ風。吹き抜ける心地よさ。頬を掠めて。

なんだか詩的なのは気のせい。

今日はこの辺で。

さよならと。

手を振る僕はひとり闇の中。

全ては嘘へと。
月曜日の朝
跳ね起きてみるともう8時過ぎ
昨日の自分に
悪態をついて今日が始まる

口に押し込んだ
パンの味残る通勤ラッシュ
窓を走る水
今頃になって忘れに気付く

改札を出たら
憂鬱に向かう革靴の音
土砂降りの雨と
唖然立ち尽くす無防備な僕

不公平なルールに
首を絞めるネクタイ
個性という翼は
全体主義で切られ

繰り返される
また昨日
書類の山の
ローテーション
他人のミスで
叱られて
増えるストレス
減るインク


水曜日の昼
束縛を離れ食堂へ行く
今日の自分への
労いタイムは一時間だけ

広い部屋の中
僕一人だけと鉄パイプ椅子
一枚貼り紙
「本日定休」今さら気付く

入り口飛び出て
コンビニに向かう背広の背中
土砂降りの雨と
ずぶ濡れで走る無防備な僕

相手先とのアポも
個人的な頼みも
全部ごちゃ混ぜにして
上司からの命令

繰り返される
同じ日々
ドアまたドアの
ローテーション
隣の二倍
仕事量
過ぎる時間と
帰る人


金曜日の夜
腕時計みるともう10時過ぎ
他人の課題を
押し付けられてはパソコン向かう

暗いこのフロア
重くなる肩をほぐしほぐして
終わらせた仕事
鞄を担いで夜の街へと

改札入れば
誰一人いない貸し切りホーム
土砂降りの雨と
電車待つ待つ無防備な僕

一番のお金持ち
社長は部屋でゆるり
それに対して僕は
赤字処理のしわ寄せ

繰り返される
日常は
決めつけられた
ローテーション
二日休みは
パラダイス
それが過ぎれば
振り出しへ


           説明

三番まで作ったから三日間かかった。
トルコ行進曲に似てる面ややあり。
体の中を
抜ける潮風
遠くそびえ立ってる
入道雲
ポリエステルの
帆(セイル)広げて
横殴り貿易風
受け止め走る

少し古めの
コンパス横目
屋根裏で見つけた
宝の地図
目にも見えない
確率に賭け
赤色のバツ目指し
大海原

青と白の
コントラスト
オゾンの空
フォトンの雨

見渡すかぎりの
水と蜃気楼
波しぶき上げた
魚の群れ
僕を待つそれは
何か分からないけど
進み進む
エディキウス号


頭の上を
低くカモメ
大嵐巻き起こす
入道雲
塩化ビニルの
傘を広げて
右回り低気圧
背負って走る

灰と黒の
グラデーション
氷の空
電子の雨

見渡すかぎりの
ウォータークラウン
波は甲板を
侵しはじめ
僕を待つそれは
何か分からないけど
進み進め
エディキウス号


一瞬晴れた
ここだけ晴れた
見上げた空に
映える走馬灯
ゴールはどこに
あるのですか?
Ah……


見渡すかぎりの
水と蜃気楼
波しぶき上げた
魚の群れ
僕を待つそれは
何か分からないけど

見渡すかぎりの
空と桃源郷
風を作り出す
虹の魚
僕を待つそれを
分かった気がしたんだ
進み進む
エディキウス号


     解説

この頃黒い歌詞を作ってないことに気づき、慌てて四時間で作ったもんだからやばい程低くおりてぃ。

簡単にいうと溺死。