
25章 勝者にはご褒美♪
ウサイン・ボルトは言わずと知れた、
史上最速の男です。
4日、ロンドンで開幕した
第16回世界陸上の100m決勝では
残念ながら金メダルは逃しましたが、
それでも1着のガトリンから
3着のボルトまで、
タイム差は0、03秒。
現代最速の男であることに
変わりはありません。
おはようございます♪
都野建二郎です。
ボルトが100mに本格参戦したのは
2007年の大阪世界陸上が終わってから。
そこから1年後
2008年北京五輪で
9秒69の世界新で金メダルを獲得すると、
翌2009年ベルリン世界陸上で
9秒58の世界記録を樹立。
その後はこの5日のロンドン世界陸上で3着になるまで
100mは負け知らずです。
順風満帆に見えるボルトですが、
トップにはトップの悩みもありました。
◆暮れない昼は無い♪
2007年の100m本格参戦からの数年間で、
ボルトは驚異的な記録更新を成し遂げました。
そしてその背景には
ある秘密がありました。
それは、
『休む』こと。
北京五輪で9秒69を出す3年前、
ボルトにはどうしても超えられない
9秒75の壁がありました。
どんなにハードなトレーニングをこなしても、
記録が伸びない状況を見て、
トレーナーは原因を他に見つけました。
身体回復のための時間が
十分ではないのだ、と。
ボルトは初め、
トレーナー陣がスケジュールに
休養期間を組み込んだことに
反対していました。
その間に、スピードが落ちるんじゃないか
と不安に感じたからです。
それは当然のことでしたが、
と同時に
この休養期間をスケジュールした結果、
途端にタイムが伸びたのです。
『休みを取る』
ただそれだけのことが、
0秒06、
割合にして0、6%の
改善となって現れたのです。
現在の世界記録に至っては、
0秒17、
1.7%の改善です。
ハードなトレーニングはそれまでと一緒。
ただし、十分な回復期間を設ける。
その結果、
ボルトは世界一流のランナーから、
世界最速の男に生まれ変わりました。
◆90分1セット♪
休養の大切さについて
近年取り上げられる機会が増えています。
企業によってはランチタイム後に
昼寝の時間を設けることを
推奨するところもあります。
午後の就業前に、
10分から30分の睡眠を取ることで、
仕事の効率が上がるという
研究報告も上がっています。
また他の研究では、
90分を1サイクルにして仕事に取り組むと、
高いパフォーマンスを維持しながら
働きつづけることが出来る
というデータも出ています。
90分集中して働いたら、
10分休む。
一般的なコーヒーブレイクでも良いし、
事務仕事や、思考、創作などの
あまりカラダを動かさない仕事なら、
軽い体操や、
20分から30分の散歩に出ることも
効果が高いことが分かってきました。
これはヒトの脳の集中力は
だいたい90分を1サイクルにして
強弱の波を打っている
ということに由来しています。
これはもちろん、
90分集中しなければイケナイ
という意味ではありません。
人によって、
作業によって、
その時間は変化します。
100m走の選手が、
90分を1サイクルにして行動していたら、
レースに集中してられませんよね。
将棋や囲碁の対戦で、
90分ごとに休憩していたら、
ペースが乱れてしまうでしょう。
それでも、
どこか最適のタイミングで
休憩をしなければ、
いつかはエネルギーも集中力も
切れてしまうのは間違いありません。
それが突然やって来て、
しかも良くないタイミングなら、
これはちょっと避けたい事態ですから、
そんな目に遭わないためにも
日頃から自分に最適な
集中と休憩のサイクルを見つける
そのためのスケジュールを作ることが
大切になるのです。
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