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読書ログ42冊目。
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「羊と鋼の森」
  宮下 奈都


よかった。とてもよかった。


読み終えても心の中がしーんと静かでいます。


鍵盤を叩くと、ピアノの中で弦をハンマーが叩いて音が出る。

そのハンマーはフエルト(羊毛)でできている。

羊と鋼の森。

ピアノの調律師のお話。


音楽とは

楽器とは

家族とは

才能とは

夢とは


いろんなことを主人公と一緒に考えます。


“本人気づいてないんだろな”的な魅力に周囲が歯痒くなりながら、でも見守る感じがいい。



首の伸びたスエットを着た、目を合わせてくれない青年のピアノを調律した後の、驚いて振り返った瞬間とか、笑顔とか。

そして青年が弾く子犬のワルツ。

大きくて少し不器用な仔犬の遊ぶ姿が浮かぶ演奏…。

あのシーンが一番好きだな。


和音(かずね)という才能との出会いやこれからも主人公を成長させるだろうけど、こんな小さな幸せを積み重ねることもきっと彼の厚みになる。


森に育てられた彼が少し羨ましくなりました。


あぁ、いいお話だったなぁ。