近藤名奈/NaNa | Sinn音楽館

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「近藤名奈/NaNa」・1995年・4th

01  Tokyo

02  Sunday (ある日曜日)

03  恋をしましょう

04  Solitude

05  花びらが散る前に

06  Still

07  灯りをつけるよ

08  Kissだけじゃうまくいかない (Album Version)

09  天使たちの街へ

10  想い焦がれて

11  純情な恋でも…

(注:公式音源無し、リンク切れになる可能性大)

●近藤名奈(
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1993年「こんな日は早起きしてあなたに会いたい」でデビュー。

90年代にガール・ポップ・アーチストとして活動し、現在はボイストレーナーとして活動。

 

●4th「Nana」

3rd最高の笑顔を花束にして」から1年、ベスト「Better Days」の9ヶ月後にリリースの4th。

 

作詞:近藤名奈(①~④、⑥~⑩)、大森祥子(⑤)、只野菜摘(⑪)。

作曲:近藤名奈(①~④、⑥~⑩)、中野督夫(①、④、⑧、⑨、⑩)、松浦善博(②、⑥)、宮田繁男(③)、小室和幸(⑤)、野口兼護(⑪)。

 

①フラワーポップの可愛らしい曲。ちょっとアイドルチックでイメージと違う曲。

②弾けるガール・ポップ・ソング。作りこまれた音が心地良し。

③詩の力を感じられずの地味なラブソング。

④哀愁歌謡曲風。

⑤フォーキーな60sサウンド。これはこれで良いけど、近藤名奈がやるべき音楽なのかな?

⑥従来の音楽性の青春ポップ。外部ライターの曲の方がらしさを感じる。

⑦ウエストコースト・サウンド風。イーグルスのティモシー・B・シュミットの参加が話題に。

⑧売れ線狙いの当時隆盛していたBeing系の音?

⑨AORテイストのスローナンバー。近藤名奈の歌声が埋もれ気味なアレンジが?

⑩消え入りそうな儚げな歌声で歌うバラード。

⑪ちょっと昭和歌謡曲テイストの哀愁ポップ。

 

10th⑧(CW⑨)、11th⑪(CW⑥)を収録。

11曲中9曲が自作曲と、シンガーソングライター路線へ大きく舵を切った意欲作。

前作から音楽性も路線変更され、近藤名奈作の曲をバンド・サウンドで奏でるスタイルに。

 

デビューから作詞を担当していた田辺智沙の歌詞と、近藤名奈の歌詞とでは比較にならず。

何らかの事情で自作詩メインになったと思うのですが、歌詞が心に響かず・・・何よりも近藤名奈の歌声を生かせず。

田辺智沙の詩は、近藤名奈の世界観を形成する重要な要素一つだったと再確認。

 

本作の頃はガール・ポップブームが下火となり、各アーチストの活動が行き詰りはじめた頃。

その流れの中、本作が近藤名奈のラスト・アルバムに・・・

 

本作以降は12th「1グラムの幸福」をリリース。所属レコード会社ファンハウスを離脱。

1997年斎藤誠とのユニット・PALMSで「恋人じゃない」をリリース。間が空いて1999年に13th「根拠はないけど」をリリース。

 

●参考

近藤名奈:ディスコグラフィ&関連記事