陽盛(実熱)
体外から熱を感受したり
温める性質の飲食物の過食などにより
身体を温める力(陽)が旺盛になる。
このような状態を陽盛といい、
実証でもあるため、実熱ともいう。
症状
陽盛(実熱)の症状は紅いという色の
特徴があり、顔全体が紅い、
全身の熱感があるなど、
部位が広範囲となりやすい。
また温めると増悪する、
暑い時期になると発症するなど
熱が加わると増悪する傾向にある。
身熱 顔面紅潮
→全身性に発熱が現れ、
熱が上昇するため顔が紅潮する。
口渇 冷飲を好む
→熱による津液の損傷で
口 咽頭が渇く。
また熱が旺盛なため冷飲を好む。
煩躁 多言
→身体に煩わしい不快な熱感があること。
熱の炎上により心神に影響を
及ぼすと煩躁や多言が出現する
小便短赤
→熱による津液の損傷により
小便の量が減少し黄色または赤色になる
便秘
→津液の損傷により便が硬くなる
舌質紅 舌苔黄 脈数
→熱が旺盛になり舌は赤くなり
苔は黄色みを帯びてくる。
脈状にも熱の影響が反映され、
血の巡行が加速し脈数となる。