こんにちは、鍼灸治療院YELLです
昨日は認知症の分類についてお話しました
では実際、具体的な症状についてお話します
まず始めに、私がそうなんだ
と思ったのは
認知症≠記憶障害
ということです
認知症といえば、
やったことを覚えていないとか
人の名前が出てこない
というような記憶に関しての症状が出てくるもんだと思っていたのですが
すべての認知症に記憶障害が出てくるということではないのだそうです
また、高齢になれば体調によって記憶能力にバラつきが生じます
私の祖母の例
数年前に祖父が亡くなっていて
そのことを自覚していたはずだったのですが
ある時、祖父の写真を見て
「もうちょっといい写真を撮って持ってきて」
「あなたと祖父が写ってる写真を撮ってきて」
とまるで祖父が生きていると勘違いする発言がありました。
親とおかしいよね？という話をしていた矢先
祖母が膀胱炎だったことがわかり
あぁ、これでおかしかったのか！と気づきました
結局、膀胱炎を治療してその後は記憶は元通りに戻っています
というように、体調が悪かったり病気をしていたりすると
一次的に記憶能力が落ちることがあります。
でも症状が収まればもとに戻ります
記憶障害がでるのはアルツハイマー型認知症が主です。
「あれ」「これ」の発言が多くなったり
思ってる言葉が出なくなる
思い出せなかったり、言葉が出なくなるので
話についていけない時や困った時は
取り繕ったり、近くにいる身内に「ね？」と振り向き話を振る
といったような症状が出てきます。
また、やったことそのもの、その行為自体を忘れるのは認知症です。
やったことが覚えているけど、その内容などを思い出せない時は
認知症ではないです
レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症の場合には
記憶障害がありません
レビー小体型認知症は転倒や失神があると書きましたが
幻視がはっきり見えるのが特徴なんだそうです
具体的に鮮明に繰り返し見るそうで
アリがいないのに、そこにアリがいると騒いだりするそうです。
前頭側頭型認知症の場合には人格変化がおこります。
急に怒りっぽくなったり、性格が荒くなったり
なんか性格がかわったよね
というような変化が起こります
また、同じ時刻に同じ行動をするということがみられることがあります。
このような内容を知らないと
なんか変だな？くらいで見落としてしまいそうだな、と
講義を聞いていて思いました
その人がどんな生活をしているのか、どんな性格の人なのか
考え方や興味の方向、癖などを把握して
それの変化で「おかしいな」、と思うことがあったら
早めに医療的な介入をすることで
影響が最小限に留めることができるということでした。
家にゴミが増えてくる
ゴミの分別を間違えるようになる
今どこにいるのか認識できていない
これまでできていたことができなくなる
といったことも認知症の１つのサインだそうです。
難しいですが、
日常生活のあれ
と思うことをそのままにしないことが重要です
認知症の検査しよう、本人に提案しても断られるそうなので
かかりつけの病院にかかって相談し、そこから紹介してもらうとか
地域包括支援センターなどの地域で支援している場所に相談するなど
してみてください。
