こんにちは、鍼灸治療院YELLです
今日から少し男性不妊についてお話します
男性不妊についてはみなさんもよくご存知だとは思いますが
最近本当によくメディアなどで取り上げられるようになって
注目度が高いなぁと思います
それで、男性不妊に鍼灸治療というと
あまり印象がない方もいらっしゃるかと思うのですが
実は研究が進んでいて、いい結果が出ています
その鍼灸治療の効果の説明をする前に
ちょっとだけ精子が造られて射精に至る流れをお話します
まず、精巣で精子が造られます。
男性の袋の中に入っている部分です。
その部分は熱に弱いため、締め付けるような服装や
サウナなどの高熱、股間が温められる状態は
精子にマイナスな影響を与えてしまいます。
まぁ、これはみなさんご存知ですね
その精巣の中には精細管というとてもとても細い管が入っていて
その中で精子が造られます。
造られた精子は最終的に精巣上体と呼ばれる部分に集められます。
これは精巣の上にある部分です
この時、精巣上体にあるのは精子のみです。
精液とはまた別です
精液は精子+精漿
精漿は精液の精子以外の液体成分です。
この精漿は精巣で作られるわけではありません
前立腺やその他の精線から作られます。
そこで作られた精漿と精巣上体からやってきた精子が合わさったものが精液となります。
射精されるまでの間、精子は意外と長い道のりを超えてやってきます。
その道のりの中で狭くなっていたり、塞がれていると精子が出てこれず
精漿だけがでるということもあります
これが閉塞性の無精子症です。
精子は造られていますので精巣の中を探せば精子が見つかります。
見つかれば、その数にもよりますが
体外受精や顕微授精などの治療を行い妊娠することができます。
しかしそもそも精子を作られていない
もしくはほとんどつくられていないという場合だと
精巣の中で精子を見つけるのは大変です
精子が数匹見つかる場合もありますが、まったくいないということもあります。
もちろん、鍼灸治療で精子を作ることはできません
閉塞している通路を通すこともできませんので
精子を増やすような治療というのは難しいです
しかし、精巣の状態や精漿の状態をよくすることで
精子の状態を改善することは可能となります
そこが鍼灸治療で改善できる部分です
これはまた明日、お話します。