-とにかく最初に言うべきことは、この東京の暑さについてなのだと思う。この暑さについて語る以外に他に何を語れと言うのだろう。間違いなく、人の生きられる世界ではないが、とはいえ、クーラーをガンガンかけている店内も気持ちの悪い寒さで、これもまた生きられるような世界ではない。僕たちは、両極端の環境に挟まれていて、なんとも生きにくい季節だと思う。それにまず本音を言ってしまえば、僕はエアコンがあまり好きではない。人工的に作られた冷気を持った風がなんとも気持ち悪い。それよりかは、もちろん自然な涼風が好きなのだけれど、一体全体、この東京にそういった涼風が吹く瞬間があろうか(いやない)。しょうがなくエアコンをつけて、扇風機との併用でなんとか夏をしのいでいる。6畳ワンルームの部屋で、扇風機を併用すれば、29度の設定でも随分と暮らしやすい環境になる。

-この前に、池袋でトイレを使ったのだが、ゴキブリが二匹いた。僕はあまりの恐ろしさにその場でフライングで小便をしてしまった、というのは嘘だが、そんなトイレで一体誰が小便できようか(いやできない)。確かに、ゴキブリにこれといった害はない。大きささえ除けば、蟻とあまり変わりはないと思う。さすがに蟻が二匹床を這っているのを見るくらいで小便を断念する人はまずあるまい。それでも、小便というのはなんとも我儘なもので、一旦出てしまうと、出きるまで止まらない。まあ、正直に話せば、ものすごく体のとある部分に力を入れれば止めることはできるのだけれど、結果的に出るという事実は変わらない。となると、小便が出ることによって、僕はその場で一定時間拘束されてしまうということになる。その動けない間、ゴキブリ動きをどう予測つけようか、しかも二匹だ。最悪の想像まですると、どうしても僕はそのトイレの使用を決心できず、心なしか内股歩きのまま、次のトイレを探したのだった。

-どうしてもこの季節はゴキブリが出てしまう。もはや、季語としていいのだと思う。「池袋、夏になったら、ゴキブクロ」お~いお茶の俳句大賞ならなんとか佳作を取れそうな句ができた。とりわけ、トイレならまだしも、街の歩道にまでちょろちょろといるのは、ちょっとひどいんじゃないかと思う。もう少し、自然と共存していてほしい。ゴキブリがあえて、コンクリートの上を歩く必要はないだろう。それに、コンクリートの表面の黒ズミのごとく、ちゃっかりいたりするので、近くにならないとわからない。その状況にとらわれすぎると、コンクリートの模様全てがゴキブリにみえてくる始末である。それでも奇跡的に僕の家にゴキブリが出たことは一度もない。どんなに壊滅的に部屋が汚かったとしても出たことは一度もない。やはりそれは二階だという事実がきっと一番大きいんじゃないかと思う。ゴキブリだって自分の五倍ほどの高さのある階段一段一段をわざわざ登るほど暇じゃないんだろう。

-そういえば、今日はこれから花火を見に行くことになっている。はっきり言って、行きと帰りの人が多すぎるので億劫なんだけれど、まあ、夏に一回と考えれば行くべきなんだろうと思う。いい写真もとれそうだしね。夜でこそ、スマートフォンとの差別化ができるというものだ。

-ちなみになんだけれど、北海道を避暑地と考えている方は、残念ながら北極にでも行った方が良いと思うくらい検討違いだから、部屋の中で僕みたいにゆっくり過ごした方がよっぽど経済的だし精神衛生上良いと思う。夏はみんなイライラしすぎだ、そういうこともあって夏はあまり好きじゃない。甲子園球児に学ぶべきことがたくさんありそうな最近の日々。