僕がごく一般的な文学部生というのは大間違いの話だ。
今回はスロットについて語る。何を隠そう、僕はつい先ほどまでパチスロ店にいて、バカ勝ちしてきたのである。こんなに気分が良くなった日には、ついにスロットについて語るのもいいじゃないかという次第だ。

さて、僕はこれで人生三度目のスロットである。なんだかんだしっかりしているのだ。決して、ウシジマくんに出てくるような、借金までして金を突っ込むパチンカスでは僕はない。

デビュー戦は大学一年生のとき。
塾のバイトの夏期講習で鬼のように稼いでいた僕は、バイトの先輩に誘われて初めてスロットを打ったのであった。カエルのやつだった。何が何やらわからないまま、言われるように20円スロットを打っていた僕。一回転させるのに、メダルが3枚必要なことから、60円で一回転遊べる。当然、一回なんかで777は出ないので、100回近くまわすことになる。僕は、5000円をはじめに突っ込んだ。ものの30分程度で全額消え去った。先輩に相談しにいくと、「もう5000円っしょ」と、顔も見ずに言われた。先輩はこのときペカらせていて、じゃらじゃらと台からメダルが放出されていた。僕は、「くっそ~はめやがって~!!」とこの先輩に半ば殺意を抱きつつ、自分の場に戻った。思えば、このときにやめれば良かったのだ。5000円といえば、たかが5時間働けば稼げる金額であるが、食費にすれば3日満足に食べられる金額である。そのことについて考えを巡らせれば巡らせるほど、悔しさは募り、気づけば僕はもう5000円を突っ込んでいたのだ。するとである。初めての大当たりが僕のもとにやってきた。ベコッという音とともに、ペカッたのである!そこから先はご想像の通りボルルルルルルの連続である。メダルにして350枚。金額にして、7000円ではないか。この時点で、僕はギリギリ1000円近く勝っていたのだ。思えば、このときにやめれば良かったのだ。。先輩いわく、「連チャンあるっしょ!」とのことである。そのとき先輩は台に向かってひたすら「あっちぃ!!やべっ、あっちぃ!!」と叫んでいた。もし、連チャンがあれば、レギュラーボーナスでも、一気に5000円の勝ちは見込める。先ほどとはうって変わって、今度は3日僕の命が延びたことになるのだ。僕はメダルをぶっ込んだ。どがどがと。しかし、まるでペカる気配がない。いや、まだだ。次の辺りまでは最低でも打つぞ・・・。しかし、数回、ボルルルルルとなるだけで、結局メダルの数はどんどん減っていくのだった。もうやめよう、もうやめようと思いつつ、打ち続け、「あー!!もうやめよう!!」と本気で思ったときには、僕は2000円負けていた。つまり、10000円ぶっ込んで、8000円分のメダルが手元に残った。先輩のところに報告しにいくと、「ごめん、ちょっと今アツいから先帰ってて良いよ」と言われた。悲しいデビュー戦である。

二度目はつい最近の三月のことである。北海道に帰省してたときに、友達とノリでスロットをしにいくことになった。今度は5円スロだ。財布にも優しいので気軽に遊ぶことができた。おかげで僕は2000円しかぶっ込まずに済んだ。ぶっ込んだ台は「リラックマ」の台である。しかしながら、まわせどまわせど、あの忌々しいクマがただひたすらに寝転がり続けるだけであった。まことにゴミ台である。一度もまともな当たりを引くことなく、僕の二回目は幕を下ろした。

そして、今日の話である。三度目のスロットだ。
きっかけはよくわからない。ふと急にペカらせたくなったのだ。今までで、トータル4000円負けている。なんとかこの負け分を取り返せれば、僕は永遠にスロット界から身を引く自信があった。もちろん、店に向かっていた当時の僕にはこれから何が起こるのか知る由もない。しかしながら、これを読んでいる人には結末はもうわかっているだろう。なぜならば僕は冒頭に既に「バカ勝ちした」とわざわざ強調して書いたのだから。今日は何度もペカった。こんなに連チャンするものなのかというぐらいに。ベコッといった瞬間僕の毛穴という毛穴からじわりと汗がしみ出し、顔が熱くなる。当確である。そして、またペカるのだ!!たまらない。今まで負け続けただけに、「やはりパチスロなんて勝ちに行っちゃダメだ」と本格的に自信をなくしていた僕。しかし、完全に考えは変わった!!「勝てる!!勝てるのだ!!パチスロでお金は稼げるのだ!!遊んでお金を稼げる夢の世界がほんとうにこの世にあるのだ!!」と。
そうして、僕はポッキー一箱を受け取って店を出たのである。


確かに勝ったのは本当である。一応、2000円ぶっ込んで、2000円とポッキー一箱を手にしたのは事実である。しかしながら、実際のところ最高値を考えれば7000円近いものがあった。4連チャンしたのだ。たった5回転でペカるのだ。僕にとって初めての経験であった。山のようにメダルは積み上がった。思えば、このときにやめれば良かったのだ。そこから僕はこの台は、神懸かっている!!と信じて疑わず、360回転打った。何もあたらなかった。気づけば、マイナスギリギリのところでとどまっていた。人間の欲というのは本当に恐ろしいものだ。ときに人をダメにする。そんな場所がパチスロである。結局僕は今回に限っては、タダでスロットを遊べて、おまけにポッキーをおいしくたべることができたが、それでも恐ろしい遊びである。これは、スロットを媒介にして、自分の欲がどれほどのものかを測るものなのだ。
僕は懲りた。こりごりである。あのくそピエロにはうんざりである。
自分の欲の深さにショックを受けたことだし、今回がスロットに触れる最後の日であろう。こんなことを言ってもジャンルがジャンルなので、信用はまったくされないだろうが、少なくとも僕は今まで三回しかスロットに触れていないのだ。間違いなくやめられるはずだ。まことにクソゲーである。

自分の欲がどれほどのものか知りたい方はぜひ、パチスロを。。
ただし、その診断費が高くつくか安くつくかはあなた次第です。
いつかは必ず、その診断費を払う日がくるのですから・・・。