レポートを書く作業がつまらなさすぎるから、息抜きにブログを書くことにした。
レポートはそれなりに文体に気を遣わなくてはならないし、さらにいうと、文字指定とか、論じる内容に注文がつけられる。非常に窮屈なものだ。勘弁してほしいね、まったく。
それでもブラインドタッチ(最近いつの間にかできていることに気付いた)を習得したので、時間的な意味でそこまで書くことには苦労しない。
だけど、やっぱり興味のないことについて書くことは途方もなくしんどいことだ。
さて、途方もなくしんどい、というと、僕は最近長距離のサイクリングをした。
その距離、片道で35キロ。往復で70キロ。
マラソンのイメージがあるから、それに比べて自転車ということを考慮すれば、たいした数字じゃないように一見見える。しかし、そんなことは全くない。
サイクリングは、とんでもなく、つらく、そして、突き抜けるほど楽しい。
片道で、3時間かかった。途中の水分補給を入れて。
35キロで3時間だ。
確かに、僕の自転車は近くのサイクルショップで購入した8990円の折りたたみ自転車。
色は赤。ハンドルは鹿の角みたいなタイプ。タイヤの大きさは、ピザのLサイズくらい。
同じ速度を走ろうものなら、ママチャリよりずっとあくせくしてこがなければならない。
しかしだ。
35キロで3時間。
少なくとも僕は42.195キロを二時間台で走り切った人物をテレビで見ている。自分の足だけで。
彼らはすごい・・・・・・。
出発は早朝5時の池袋だった。
目的地はみなとみらい。横浜だ。
なぜみなとみらいかというと、それは実に単純なもので、そこで乃木坂46の握手会があったのだ。
僕は生駒里奈ちゃんが好きです。はい。
一瞬だけ嘘を言うが、僕はイヤホンを耳につけて、ラジオを聴きながら走行した。
さて、嘘はやめて、これからの話は本当のことを語っていくが、サイクリングは改めてとても気持ちのいいものだった。
実のところ、これほどの長距離を走ったことは初めてで、いままで最長はせいぜい10キロ前後だったように思う。10キロが余裕だったから、70キロも余裕だろう、という僕の単純明快な思考プロセスを評価してもらいたいものです。
もちろん5時の時間帯はまだまだ真っ暗闇だった。ちなみに明るくなり始めたのは6時半ば過ぎ。(さみしい季節だ・・・・・・)
人通りは当然のことながら少なく、すれ違う人々はみな酔っぱらっていた。
水買うぞ、と叫んで、そのまま自動販売機にもたれたまま動かなくなってしまった人もいた。
酔っぱらいをよそに一組だけゲイカップルを見た。
男同士で手をつないで歩いているだけで、ゲイカップルと判断するのは、少し考えすぎなのでは、と一瞬考えてしまうくらいには、自分の価値観が広がった証拠なのだろうか。
彼らの行先はさておき、僕の行く道はよこはまみなとみらいだ。まだまだの距離である。
山手通りを15キロほど行く。山手通りは道が広くて気持ちいのだが、非常に高低差が激しいのがわかった。とにかく鬼のように坂道を登れば、天国かのように、自動ですーっと降りれる下り坂がある、しかし、すぐに現実に引き戻される。また鬼の登場。その繰り返し。
ところで、おなかがすいてきた頃であった。朝ごはんを食べずに出発したので、7時前は十分に空腹を感じていたのだ。いつしか、僕の行先は、みなとみらい近くのマクドナルドに変更。朝マックだ!朝マックを食べたい!久しぶりの朝マックだ!!!
途中、何度もコンビニと、松屋を通り過ぎた。(もちろんマクドナルドもだが、僕はみなとみらい店じゃないと行きたくないので、あまり見ないようにした)
この時間帯もフルで営業しているのは、そのくらいだった。偉大だ。
24時間営業というシステムを考え付いたものは、ノーベル賞をもらっていい。
なにせ、こんな暗闇の中、外灯以外の明かりを見ることのできるということは非常に安心することなのだ。
日が昇り、僕は二回ほど、川の上を渡った。
とてもきれいな眺望だった。雲は多かったが、やはり、土手沿いの広く開けた空間は癒される。解放感たっぷりだ。僕はしばし、そこで立って景色を眺めていた。不思議と風は穏やかだった。
何人ものロードレーサーたちと並行しては、追い抜かれた。彼らはとても速い。馬力が違う。
カブバイクみたいな見た目の僕の自転車、ダサいなぁ・・・・・・。
それでも日曜日の早朝。車以外は人の気配を感じない空間をノンストップで風を切って走る、というのはとても貴重な体験だった。
気付けば、もうそろそろ着く距離になる。三時間あっという間だ。
念願の朝マック!近所のマクドナルドがつぶれてからごぶさただったな!
うまい!うまいぞお!マフィン!グリドル!グリドルってなんか変な名前だなおい!
こんなにマクドナルドってうまいのか?
無論、達成感と空腹の調味料がうまくさせているのだ。よくわからない気分で、よくわからないお腹の空きで食べても何もうまくない。それがマクドナルド。
握手会は楽しかったです。
さて、ついて、アイドルと握手はしたはいいものの、僕は重大なことに気付いて震えがとまらなくなった。
帰り道があるのを忘れていた!
この瞬間、僕は登山は無理だとおもった。僕のときは、下山はヘリを用意してくれないか。
つまり、達成感もくそもなかったのだ。
真の目的地は僕の家であり、みなとみらいはあくまで通過点。
出発は僕の家で、到着も僕の家だったのだ。
それが、サイクリング。
正直に言うと、帰路はまったく楽しくない。
高低差激しい山手通りが後半戦に控えていたが、半ギレで坂を上っていた。
足は完全にパンパンだし、ペダルをこぐたびに左足の指がつりそうだった。
結局、無事家に着いたわけであるが、根本をたどれば、なんで僕はわざわざみなとみらいまで往復70kmの道を自転車で行こうと思ったのだろうか。
ちょっと記憶をたどって思い出してみた。
まったくの気まぐれだった。
バイト先に自転車でいつもどおり通っているときに、ふと思いついたのだ。
横浜は母方の実家もあるということで割りとゆかりのある場所だ。
だからよく横浜に行く機会はあるのだが、いかんせん電車だとお金と時間がかかる。
池袋からみなとみらいだと往復1200円だったかな。定かではないけれど。
それに乗車時間が一時間を越えるというのだ。
電車ですら一時間かけてそれに1200円もかけるのか。
と、少し考え、非常に合理的な思考プロセスを経て、僕は自転車で横浜に行くことを選択したのだと思う。
こんな風に、僕は気まぐれで思いついたことに、後からさももっともらしく理屈をつけるのがとても得意だ。
それでも得たものはある。
もう折りたたみ自転車ではサイクリングはしたくないけれど、ロードバイクなどの専門的なものなら100kmくらいの距離を走ってみたいなと思った。やはり気持ちいのだ。
あとはね、朝マックね。
僕は常々、物には固定価値などなく、その価値は本人しだいでいかようにも変化すると思っているから、まさにその意味で朝マックは典型的な例となったね。
だって、とてもおいしかったのだもの。220円しか払わなかったけど、2200円のよくわからない場所で食べるよくわからないつるつるしたものよりは断然うまかった。
たまに、バラエティ番組で、どこどこの○○を食べるためだけに、長旅をする、といった企画があるが、僕もそんなテンションだったのかもしれない。
結局はそれだけだ。
ところで、今書きながら思っていることがあるのだけど、
今僕はこの記事のまとめとして、サイクリングから得たものをもっともらしく書こうとしているのだが、やっぱり、別に何も得るものがなくてもいいと思った。
ぐぬぬ、この記事の締め方がまるでわからなくなったので、ここで小話をひとつ。
売れない自転車屋さんの店長が一言言ったってさ。
「いや~、まったく、自転車操業ですわ」