アルバイトしてる個別指導の方の塾で受け持ってる中3男子の定期テストが今日返却されました。
この子は塾に入って2ヶ月ちょいなのですが、嬉しいことに最初から僕が担当することができ、まだ約20コマ程度のお付き合いですが、二人三脚で(ちょっとくさいか。笑)頑張ってます。
それでこの子は塾はいるまで勉強は正直なところまるでできませんでした。しかし、典型的な部活男子というわけでもなく、一応サッカー部だったんですけど、「お前本当にレギュラーだったんか!?」ってかんじ。見た目と性格ね。すごい気弱な感じ。でもいいやつなんだけど。
さて、そんなこんなでテスト返却されまして、結果は28点アップ。40から68に上がりました。
嬉しかったね、とても。すごい頑張っていたから。
というわけで今回はこの子のお話。おまけ程度で、塾講師って変な職業だねぇって話をしようと思う。
出会いは七月始め。
それから週1で英語を教えて、夏期講習を経て、夏期講習後に週2に変更、という感じで教えてきています。
最初はかなりやばかった。
中1の単元から教えるのは当たり前。1~20の数字の単語や、月の単語まで書けないのは正直ビビった。
まぁ、そういう常識的なところからやっていこうと思って教えてました。
でも安心したのは、この子は「ただ勉強してなかっただけ」パターンだったんです。やればできたんだよ。
つまり、中1の単元わからん、ってのは本当だったんだけど、忘れてただけってやつ。
基本的なところとプラスアルファを教えとくと、しっかり翌週も定着していた。
僕は、いつも授業始めに、前回やったところのノートを見せないようにして、バシバシ口頭で質問していくのだ。
(昨日やった)動名詞ってなに?
動名詞をとる動詞8つ。
不定詞をとるのは?
これはどう訳す?
stop to Vとstop Vingの違いは。
などなど。
これの全てに答えてくるもんだから参ってしまった。
これにはちゃんと裏付けがあって、彼は授業後に自分のノートに授業内容を再度まとめているというのだ。
まあ、それがいいか悪いか人次第だけど(時間かかるからね)彼はその方が覚えるっていうし、勉強し始めて間も無いし、実際それが功を奏しているのだからいいのだ。
僕にはなかなかいままでにいない生徒で、お母さんのコメントでも、明らかに今までと違って、夜まで机に向かっている、とのこと。(すげえ)
そんな彼だから28点アップすることは受ける前から僕には火を見るより明らかなことだったのだけど、本人はやっぱりそれなりに驚いていた。喜んでいた。
ありがとうございます!とかって言ってくれて、一応どういたしましてと返したけれど、まぁ、君の努力のおかげだよと言っておいた。
ぶっちゃけ99%は彼の努力だがあつかましくも1%は自分の力もあると思っている。(思わせてくれ)
それにしても中学生の定期テストの対策ほど簡単なものはないなぁと相変わらず思う。
あんなテスト、誰でも勉強すれば90超えるようにできているからだ。
生徒に「いままで40点だったけど、ちゃんと定期テスト範囲として発表されたとこ解ききったか?」と聞くと、「解いてませんでした」だ。
そんなものだ。まず土俵に立て、と言った。
もし、定期テストの範囲が「円周率100桁」で、試験問題が「その順番を正確に最初から書くこと」だったらどうする。と聞いた。
「100桁意地でも覚えてからいきますね」と答えた。
「だろ。」と僕は言った。
「このことと定期テストは一緒のことなんだ。これをやればできる、これを出すって言われてるのにどうしてやらないんだ。いままで君は円周率を40桁しか覚えていかないで受けていたんだ。今回は100桁覚えてからいけ」と言った。
かなり理想論だったが、彼はそれなりに納得してくれた。
定期テストってのはまず、土俵に立つこと。与えられた範囲をやること。それをしないで、点数上がらないってぶうたれる学生が多すぎる。ちゃんとやることやってから受けろ、がんばれ学生。(僕のようになるな…)
というわけで、今回はきっちり彼は土俵に立ってくれたようだ。
それでも68点なのだから現実は厳しいね。原因はケアレスミスと、最後の大問の初見の長文と英作文でした。
まあそれでも定期テスト範囲として勉強したところだけ見れば90%くらいの正答率だ。やっぱり定期テストってちょろい。
始めてのいい結果なのだから素直に喜べと言っておきました。(照れながら喜んでいた)
それでもやっぱり、この良い結果はこの生徒だから達成できたことなのだなぁと思う。
実際前述したように凄い努力家だからだ。悲しいけど教えるのが僕じゃなくても上がっていたんだよなぁ。
というわけで、生徒の成績が上がったのってなんのおかげかって99%そいつの努力なのだ。塾講師は自分の生徒の成績が伸びたからといって天狗になってはいけない。そいつが単純にがんばったのだよワトソン君。
残りの1%は僕のアホ授業のおかげだ。(ということにさせて)
一応教えることは教えるし。あとは適当にゆるくやってるけど。
そんなわけで、実際塾講師の貢献なんてこんなもんなのに、人の弱みにつけこむ塾ってのはセコイ商売だなぁと思いつつ、教えています。
まぁ、彼が「塾行かなかったらきっと勉強していなかったと思う」って言ってくれるのなら僕はこれからも君をしっかり教えて合格を見届けようと思うよ。僕は君の努力のおかげだと思ってるけどね。まぁ、こんなんでよかったらこれからも僕のアホ授業聞いてくれ。ありがとう。
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