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【閲覧注意】
現在公開中の映画、シン・エヴァンゲリオンに関するネタバレが多分に含まれます。
未観賞の方はブラウザバックを強く推奨します。
観賞済みの人は、ゆっくりしていってね。
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どうも、さらっとウマ娘はじめている管理人、イモです。
うん、またなんだ。すまない。
最近だとガルパン、鬼滅。
斜に構えて見ていた流行ものをなんやかんや結局最後に履修して、あっ、面白いなこれ好きぃとなるパターン。
手のひらくるくるしすぎて神砂嵐になるようなパターン。
それがウマ娘でも起きたんだ。
バクシンオーで手に汗握る馬を応援するという喜びを知り、ナイスネイチャをなんとしてでも1位にしたいと思った。エアグルーヴは顔と性格が好き。
でもこのテンプレ即堕ち二コマを見たとき、キミはきっと言葉では言い表せないときめきみたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中でそういう気持ちを忘れないで欲しい。
ていうかいい加減認めよう、僕は所謂ミーハーなオタク。
毎クールごとに嫁が変わるオタクにだけは成りたくないと思っていたけれど、どうあがいても面倒くさい限界オタクなんだな僕! うん!
とまあ、久々に文章を書いてテンションが上がっています。
世代がバレるインターネット老人会。
そんな老人会会員が、ミーハー神砂嵐案件を引き下げて今年二回目のブログ更新でございます。
なんやかんやあってエヴァンゲリオンを見てきました。見てきたのです。
感想書くつもりはありませんでしたが、先ほどお昼寝をしていたところ次回予告のBGMが夢にでてきて、「あ、思ったより引きずってるわ」と実感したオタクですので、率直な映画の感想なり今の感情という名のクソ長自分語りを残しておくことにします。
まず、大前提。
僕は、エヴァは文句なしのぬるオタです。
アニメ、旧劇、新劇場版。これまでの大枠の流れは中学・高校・大学。
めっちゃ分散しているとはいえ一応見てますが、どんな過程も結論も、まあそんな感じなのだろうと考察もブン投げているタイプのでたもの丸しゃぶりマンです。
……世代的には放映時に産まれてるんで、物心ついたらとっくに終わっていたわけで。
所謂テレビ版の最終回を知った上で、エヴァはそういうものとして見ている世代というのも大きいとは思いますが。
収集・視聴のスピードも大したことなく、リアルタイムという言葉がマッチするのは新劇場版の序くらいです。
あれも、まあ当時盛り上がっていたしミーハー案件の一環だったんだろうなぁ。
出会いだけはやたらと早く、2000年のスーパーロボット大戦αで出会っていましたが。
当時5歳っすわ。
そもトランスフォーマーで育っている僕は人が乗るロボに興味はなく。わかるロボはマジンガーZだけ。なんで買ったんだろうな?
そんな僕がかっけえなと思ったのが初号機だったりするのです。
攻略本見て、なんかマゴロク・E・ソードとかいう刀使うらしいぞ、とか、やられると暴走するらしいぞ、という要素に惹かれただけで内容は微塵もわかっていませんでしたけど。
衝撃のアルベルトが使徒ぶっ倒しても受け入れられる、というかわかっていないそんなお年頃。
大分逸れましたが、そんなぬるい僕だったわけです。
シンを見るうえでの事前履修としては、中高から続くリア友連中(この人たちはしっかり見てる。あれさっきの世代の話が破綻するのでは?)から「TV旧劇序破Q漫画全部見直しをおススメ」とか、「できるなら全部やったほうが良い」とか言われていたので、とりあえず記憶が既に殆ど吹っ飛んでいたQを見、何故か持っていた富士見書房販売のエヴァTVシリーズ脚本をざっと読みなおした程度です。
まあ、なんだかんだエヴァだしな。
そんなぬるっとした事前学習と覚悟で見てきたわけです。
やられました。
少年が神話になるところを観に行ったはずが、ほとばしる熱いパトスで思い出を裏切られました。
Qに対する都度都度の回答で謎だった描写が補足されていくところや、単純に映画単体としての見せ場もそうですが、やっぱりシリーズ全体に対する位置づけがあまりにも強力すぎる。
親子の確執。それぞれの幸せ、というよりも救済。
エヴァの絡み合った様々な要素を抱えながらきちんと終わりに持っていったのはやっぱり破壊力が高い。ヤマアラシのジレンマね。
過程となる要考察シーンは正直僕の知識の頭の回転速度にはついていけなかったところが多々なので、わかったかと言われればわからなかったと答えるしかないのですが……。
それを差し引いても結論となるシーンに関してはしっかりと伝わり、刺さり、僕がこんな記事を書くレベルの感情を引っ張り出してくれたのです。
綾波とアスカ。
僕らの世代でも話題になったビアンカフローラ戦争、赤緑対決、シビルウォー概念。
その二人を過去にして、マリルートに終わらせたのがあまりにも納得感があり、同時にコンテンツとしての正しい終わらせ方を感じてしまうのです。
好きだった。そうか。
エヴァの呪縛とはよく言ったもんです。この幕引き、完全に呪縛からの解放、卒業ENDなんですよね……。
正直エヴァのない世界をつくる、でテレビ版ラストのいっけなーい遅刻遅刻的なやさしい世界。あるいはこれまでを踏襲したエヴァのいないだけの世界が繰り広げられるのかとも思ったんです。
でも違った。みんな大人になって、未来に向かっちゃうんです。
ああ、もうこの世界に留まらせるのはシンジ君も綾波もアスカも望んでないんだな。
そう思っちゃうんですよね。
これは卒業だな、と感じました。
これがほとばしる熱いパトスで思い出を裏切られるということなんだと思いました。
もういくら振り返っても、思い出のキャラクター達は思い出ではなく未来に向かっているんです。
僕みたいなぬるいのでこの感じ方ですから、ガチガチに追って来た人への影響は計り知れません。
いや、エグイ。エグイけれどきちんと未来へ後押ししてくれている。
巨大コンテンツとしての明確なケジメ。巷で言われている通りの、卒業式。
満足感と寂寥感が同居するこの感情は一体なんなのか。
まあこの感情を抱えたままだから次回予告を夢に見て、ちょっと泣いたんだろうな。
とまあ、ただ感情と散文をまき散らすだけのマシーンとなってみるとこんな感じです。
初号機、ミサトさん、この二人は特に良い思い出だった。
僕は僕でしかない、僕はここにいたい、僕はここにいていいんだ。
これまでの現実の許容としての終わり。
新劇場版、というより今回で描かれた現実の許容からの成長。
大人になったんだなシンジ君。
すべてのチルドレンにありがとうして、さようならすべてのエヴァンゲリオンする。
残酷な天使のテーゼこそないが、Beautiful Worldで締めくくられる。
この終わりならばBeautiful Worldが綺麗にハマりすぎる。
いやぁ、これで終わりか。
いい終わりだったなぁ。
という話をリア友とも通話で繰り広げるなどをしました。
あまりにもクソデカ感情すぎた。
前日までの斜に構えた見方からの熱い手のひら返し。
面倒くさい限界オタクなんだわ、僕!
じゃ、今回はこのへんで。