それはある日の昼下がり。

ぼーっと道を歩いていたら、あくびがでた。


あくびをするとき、上を向いて、それから下を向いたりはしないだろうか。

ふああ、と上を向いて、それからゆっくりと首を下へ向ける。

くしゃみと似ているかもしれない。

私はそんな感じで、あくびをした。



そしたら。

ちょうど足元に何かを見つけた。



キレイな三色のブチ。

三毛猫が、道端で日向ぼっこ中だったのだ。



「・・・・・・・・・」

数秒眺めていると、三毛猫がこちらを向いた。



『・・・・・・・・・・・・』



そのまま、お互い見つめ合っていた。

その後、



「!!!」



とでもいう感じで、三毛猫は驚いた顔でダッシュした。

びっくりしてその行方を追うと、2、3メートル離れてまた、目が合った。



この一連の出来事があまりにもおかしかったので、道端にもかかわらず吹き出してしまった。

三毛猫はそれにまた驚いて、またダッシュしたのだけど、また離れたところでこちらの様子をうかがっていた。

ああ、あれはきっと飼い猫か半ノラかなあと思った。

それとも雪が降ったあとだから、ネコもちょっと動きが鈍っていたのかな?



いずれにせよ、最近これほどまでに平和だなあと思ったことはなかった。

やっぱりネコはいいね。