昔の家は「来客」の為用に造られてました。
つまり、お客様用の部屋が、一番いい場所に配置されてました。
田の字の家で言うと東南の角の位置に床の間がある。
そこは来客用で家族は使えない部屋になってました。
お盆や正月など、各地から親戚が帰ってくるとその部屋は大活躍。
旅館みたいになっていました。
少し近代的になってくると、その部屋が二間続きの和室となって行きます。
完全に分離されて造られてましたが、時代は加速度的に変化していきまして、家に人がやってくる事が無くなっていきます。
特に核家族化が進むと、誰一人きません。
やがて、応接間なる奇妙な部屋が出てきます。
今や絶滅しましたが、30年近く前の家には必ずありました。
(マントルピースと言う訳の分からんものおまけに付いて)
今では来客用に和室を一間だけ造ってる事が多い。
そこに学校の先生がこられるから。
それ以外は子供たちの遊び場か、家族全員の寝室になってると思います。
「広いリビングに和室がつながっていて・・・・」みたいなことも良く設計の段階で聞く事です。
ついつい「はい、分かりました!!」となりがちです。
「何で、そんな広い空間が必要なんですか??」との質問に、怪訝そうに「人が集まったときに使えるようにです。」「それはいつですか??」「そうですね・・・親戚とかが集まったときですかね??」「新築祝いされますか??」「分かりません」
「大人数時は、どこか外で食事会とかされたほうがいいと思いますよ。新築祝いなんて1回限りです。そのために造ります??」
ってな会話になっていくんですが、本当に人が集まる事を考えて、造る事は無いような気がします。
今の生活を考えてください。
例外的な家族もあると思いますが、家の中に他人が上がりこんでくる事ってなんに何回あるか??家を新築して、その頻度が果たして変わるのか??
面白い話で、お客様のご要望通りに家の設計をしたら80坪を超えてしまった。
なんてお話があります。
それで予算が合えばいいのですが・・・・・
その調整をするのが我々の仕事なんです。
家って、家族のものです。
その家族が思い出を刻む場所です。
よって、まずは自分たちの生活パターンを整理してかかることですね。
そうしないととんでもないものになってしまいますよ!!
