前回のメルマガでは「整体の受援力」と題して、整体の受け方の工夫で効果の出具合が格段に良くなる、ということをお伝えしました。

今日は

「うまくいかないのはなぜか」

の研究です。

こういうことを書いても、もうすでに思った通りに自己コントロールができる人には「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、私にとって大きな発見だったので、参考になる方もおられるかもしれませんので書きます。

シン・トレというのは、部分や末端や表面に力みや感覚が偏って集中している現代人の身体と意識を、「全体・柔芯連動・中心」側に戻そうとするトレーニングです。

人間の身体というのは、本当にすばらしい回復・補正能力を持っています。現代人はものすごく「部分・末端・表面」に偏っていて、大幅に潜在能力を損ねているのですが、背骨に触れるだけで「全体・柔芯連動・中心でうごける身体」にふわっと戻ります。

そうすると、いきなりスクワットが倍や三倍の回数が楽にできたり、柔軟性が10センチほどもアップしたりします。

そうやって「ハイレベルな自然体」を引き出すことはできるのですが、私が勝負しているのは講習会での話です。

でも、みなさんに大事なのは普段の生活の中で「全体が一つになって・柔芯連動がおこり・中心が中心として感じられる」快適で無理が極めて少ない日常を送れるようになることです。

講習の中では、その対策として背骨中心で動く練習をする際に必ず「表面や部分を強調して力ませる、頑張らせる」という「一見のぞましくない状況」を作ってから、背骨中心の動きへといざないます。

現代人は、いいことを数多くやれば、いい結果がついてくるように思い込んでいます。私自身がそうです。私だけではない証拠に出版される書籍や、インターネットで広告して反応の大きなものや売れているもののタイトルに表れています。

「〇〇だけやればだいじょうぶ」
「〇〇を達成するためのたった一つの方法」

なんていう感じです。私自身もついついクリックしたり、そういうタイトルの書籍を買ったりします。

世の中を見れば成功している人というのはごく一部ですから、大半の人がうまくいく方法を熱望しながら、結果を出せていない人の方が圧倒的に多いといって間違いないでしょう。

いいといわれている方法を実行したとしても、多くの場合失敗しているのはなぜでしょうか？そして、うまくいく確率度合を上げるにはどうしたらいいかという話です。

まず最初に「〇〇という成功するための方法をやればいいんだ！」という構え方では、うまくいかない人が多いということです。

うまくいく方法が知りたい！とあなたが思う分野は、同時に今現在うまくいっていない分野なわけです。ということは、うまくいかないやり方に時間と労力を費やしている分野だといえます。だからこそ、うまくいかない。うまくいかない方法を実行中という側面があるのです。

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