このところの話題はもっぱらこれです。

整体の基本である、気の手当て法＝愉氣法（ゆきほう）では、背骨に順に手を当てて、自然に引かれて手の止まるところに集注します。吸い付くという表現をする人もあります。

どういうところに手が自然に止まるのかというと、愉気を受けている人の体が、一つにまとまるところです。

また、そこに手を当ててもらって（気を集めて）歩くと速い軽い、勝手に足が出る、足音がしない、床を蹴らないという変化が誰でも出てきます。

しかも首肩はくにゃくにゃになる。スポーツマンもセラピストも、いい体の使い方にいきなり変わる、そういうことを書いてきました。

次々に応用範囲の広さが分かってきました。ここから先「手が自然に止まる愉気する場所」を「整体ポイント」と呼ぶことにします。

この「整体ポイント」いうものは、何なのかと毎日追いかけてきました。そして非常に大きな役割を見つけました。

「整体ポイント」というのは「全身の連動性が飛躍的に上がるところだったのです。

さらっと書きましたが、これがすごい。それはもう「超連動」と名付けたくなるぐらいの、やわらかくて、速くて、つながった動きになります。

びっくりしたのが「筋トレ」です。腕立て腹筋背筋スクワットといったものをやりました。

これはすごい。

先週まで「歩く整体」を紹介していました。大型新人の加入です。「筋トレ整体」のデビューです。

今まで私は筋トレには否定的でした。部分のいじめみたいだし、筋トレ直後は首肩などが硬く詰まるし。苦痛をともなうから根性、精神力の世界だし。私は苦痛に耐える根性ないし。

「筋トレ整体」にしたら全然違いました。ひざが痛くてしゃがめない人が、笑顔でスクワットをしながら、膝の痛みが、どんどん取れていったりしました。

苦痛を我慢する「筋トレ」というものは、やはり整体的ではなかったのです。整体的な筋トレは全身が一気に連動して、しんどさが激減し、笑いながらできて、息が詰まらず終わると身体が整って、こわばりが激減しているというものです。

日本中の学校で、運動部で、スポーツジムに広がればいいと心から思いました。それぐらい今までのものとは違います。

ただ、見つけたのが自分なので、自分で動かないかぎり広がっていきません。なのでやることにします。

進化体操・とろける整体のすべての講習で、この「欠けたところを探して手を当てる整体の基礎」を学べるようにしています。「歩く整体」「整体筋トレ」も年内～1月の講習では、もれなく盛り込む予定です。

値打ちものです。
あらゆるものごとへの取り組みが変わる可能性があります。