センセーショナルな見出しの記事は、そうだと思う内容なら実態を確認しない人が多い
タイトルは何か、と言いますとここ1週間くらい見ていたSTAP細胞関係の内容についてです。
流石に今時点で「ハーバード大が」特許を奪ったという話が出てくるのは、出てくるだけならともかくなんで「確認しないんだろう」となります。そうした主張をする人ほどハーバード大は悪でなくてはいけない取ったような陰謀論を振りかざしているので「自分が望む結果の話」なら確認をしないで叩く材料に使ってよいのかなという感想に。
さて、まずそもそもの話として大多数の人が勘違いしていることですが、
「STAP細胞は最初から日本のものではない」ことを誤っています。
世界で最初に行われたSTAP細胞の特許申請は「 国際出願(WO2013/163296号)」というもので、アメリカで2012年4月24日に行われています。
主となるのはハーバード大、これはバカンディ研の代理でその次が理研となっています。
そして、小保方晴子が正式に理研の所属となったのは2013年の3月です。
こちらは各種資料で簡単に確認できるものなので引用は割愛します。
そして、ハーバード大は2019年時点でとっくに関与をやめています。
以下、アメリカの特許局USPTOのページです。
トップ画面の「Patent Center」を押下して、検索欄の頭を「 Patent# 」と選択し、「11,963,977」という特許の番号を入力検索すると対象の特許に辿りつきます。
左メニューの「Documents & transaction」より、2019/5/2のPower of Attorney(委任状)を確認すれば、申請者がハーバード大からブイセル社に移管されていることも確認できます。
日本の資料確認の場合はもっと簡単です。
経過情報の分割出願から 「2018-008515」を選択することで、同じように確認できます。
ちなみにハーバード大はむしろ「Nature誌に掲載したSTAP細胞に関連する論文を取り下げた」という公式発表を出しています。
https://retractionwatch.com/2020/02/13/fourth-retraction-for-haruko-obokata-focus-of-stap-cell-scandal-after-harvard-investigation/
なお、STAP細胞だとする上記特許ですが、実際のところは正しくありません。
「11,963,977」という特許の内容は「OCT4」と呼ばれる因子を持った細胞を生成する技術です。
これ自体は初期化などのマーカーに使われる要素ですが、この要素を持っているから初期化されているというわけではありません。
ようするに「番号を流用した別の特許」です。
中身を見ないで「STAP細胞の特許」と取り上げているものになります。
分かりやすく説明されているものとして、以下を挙げておきますが、これはもう2017年時点で指摘されています。
逆に言えばSTAP細胞の内容でそのまま通るなら上に挙げたUSPTOも「Final Rejection」と拒絶判定を幾度も出すはずがありません。
