これまでのブログで何度も繰り返し書いてましたが、

私はこだわり強くていろんなことに不満持ちがちで、だけどそれを必死に隠して、素直でかわいくて性格のいい女の子だと思われようとしてきました



周りから浮いていじめられちゃう恐怖っていうのももちろんあったけど、

それだけじゃ片付けられない、別の恐怖があることに気づきました。




いきなりですが私の性癖の話をするんですが笑、

拘束されるというか、閉じ込められるというか、手枷足枷みたいなもので自由を奪われてる女性を見るとドキドキするんですよ。

だいたいアニメとか漫画とか、創作物の話ですね。

結構これ好きな人多いかもしれないですよね。


だけど、リアルに自分が身体的にも精神的にも束縛されるとなると、ほんっっとに無理で、全身全霊の力でふりほどいて、遠くまでダッシュで逃げたくなるんですよ。身体が自由に動かせないのって心底苦痛で、息が苦しくなるんです。ネガティブ


小さい頃に、病院で点滴を打たなきゃいけないと診断されたことがあったんですが、母と看護師さんが2人がかりでも押さえつけられないくらい私が暴れたらしくて、結局点滴しなかったっていうエピソードがあるんですが、

不安不安 大泣きピリピリ

その時の記憶はないんですけど、「まあ、そうなるだろうな〜」って思うんですよね。

今なら色んな暇つぶしも考えられるし、ある程度の時間で終わって解放されることを知識として知ってるけど、小さかった私には何十倍にも感じたであろう時間、身動きを封じられるわけですから、本当に嫌だったんでしょう。あと単純に針が刺さり続けて痛みが続くっていうのも考えただけで恐怖だし。予防接種


精神的なところでいうと、子供の頃から、仲良しの友だちが固定されちゃうみたいなのも嫌だったんですよ。仲良くなることは別にいいんですけど、それ以外の人と自由にやりとりできる可能性を潰されたり、未来の予定が確定されるのが苦手で、だからあんまり誰かに依存されるのは避けたくて、そういうタイプの子とは意図的に距離を置いたりしてたと思います。


だから「自由」って結構私を象徴するキーワードなんじゃないかなと自負しているんですが、

でも同時にすごく矛盾してるところもあった。


やっぱり根の部分すごく依存的だったから、

自由に色んなところへ行って好きなことをしようとするんだけど、まるでほんとに足枷がついてるみたいに、風船の紐をぐんって引っ張られるみたいに、狭くて暗い場所に自ら泣く泣く戻るみたいなことをしてた。


いろんなことをやっても、いまいち突き抜けられない。

なぜか母の顔がちらついて、母の言葉が頭の中でぐるぐる回って、「早く家に帰らなきゃ…」って、まるで飼い殺された負け犬みたいなことばかり繰り返してしまう。しっぽフリフリ


「そこまでする必要ある?」「女の子なんだからこんなことしないのよ」「こうするのが当たり前でしょ」「私たちみたいな力のない人間は…」


既にいっぱい書いてるので中身については省略します。


まさに悲劇のヒロイン的な、囚われのお姫さまみたいに、ドレス
頭の中ではお城の外でのいろんな自由を妄想するけど、実際は窮屈なお城から出られないみたいな状態。


この囚われの感覚が、拘束の性癖とリンクしてるようなんです。


そのお城の中に囚われていると、仄暗い快感のようなものを感じるんです。

「どうしたらいいの、私…悲しいなんて言いながら、そんな哀れな自分に、裏の顔ではニヤついてるみたいな…。ニヒヒ

苦しんでる自分に快感を感じているんです。


ちょっと変ですよね。矛盾してるんです。


そう、あんなに母に従うのが嫌なはずなのに、

思わず従ってしまって矛盾した行動をしてしまうのは、そこに何かメリットがあるからなんですよね。





囚われのお姫さまでいるメリットは、王子さまに愛されるっていうことにあるんです。まじかるクラウン


私の中で、囚われのお姫さまと助けに来てくれる王子さまはセットで存在してるんです。


私が囚われのお姫さまであり続ければ、ずっと王子さまに関心を持ってもらえるんですよ。

逆にいうと、私が囚われてなかったら、王子さまは私を救う必要がないわけです。


自由がなくてかわいそうであればあるほど、頭の中で作り上げた王子さまは私に夢中になってくれるんです。

その愛を感じられるから、縛られて自由を奪われることと快感がリンクしていたんです。


もっと見てほしい。もっと愛してほしい。

脳内の男に愛されたくて、ひいては現実の男性に愛されたくて、

私は自分の自由を奪うことでその欲求を満たしていたんですね。


そして、それを母も信じているから、良かれと思って私を縛るんです。「こうしてたら愛されるのよ」って、本気で思ってるんです。



私たちは力と自由と引き換えに、男性から愛される権利を得ようとしたのです。





これが私の一族?に代々受け継がれてきた呪いの正体だったんだ!!ポーン




このお姫さまの呪いには実は穴があって、

(ほんとは穴だらけなんですが。)

王子さまとマッチングできなきゃ何の意味もないんですよ。


私の母は、「唯一親に反抗したのが結婚した時だった」ってよく言うんですが、私の父って、まあ王子さまとは掛け離れた存在なんですよ。ぜんぜんホスピタリティがなくて何も察してくれなくて、基本土まみれで小学生の男子みたいな雰囲気の人なんです。全然モテなかったらしく、たぶん誰がどう見てもかなり変人なんです。くま

だけど母は周りの反対を押し切って結婚したんですよ。今は文句ばっかり言うんですけど、でも私から見たらすごくお似合いなんです。


母は他にデートしたことがある相手のことを、

「なんかいけ好かなかった」とか「なよなよして気持ち悪かった」とか評価してるんです。

見た目とか肩書きとかは王子さま寄りな人たちなんですよ。少なくともうちのお父さんよりは確実にモテる。


いや、王子さまに「いけ好かない」とか言うお姫さま、います??笑


私もそうなんです。

周りがどんだけ「あの人はすごく素晴らしい人だ」って評価してる人がいたとしても、結局土壇場で、その人より変な人のほうを本能で選んじゃうんです。


まあ、私たちがマッチングできるような同レベルの人の中に王子さまがいないってだけかもしれませんが笑

いずれにせよ、身の丈に合ったぴったりな人を好きになっちゃうってことだと思うんです。


私たちは王子さまとは結ばれません!

私たちはお姫さまではなかったのです。


なのに、そんな土まみれの男と自ら結婚してるのに、いつまでもお姫さま気分でいるからおかしくなるんだと思うんです。


母はいつまで経っても父の悪口言ってるんですよ。「もうちょっとここがこうだったら…」って言うんです。私にも「結婚相手は慎重に選べ、私のように失敗するな」と何度も言ってくる。

でも客観的に見てる私は、「そのぐらい変な人だからお母さんもずっと好きでいられるんじゃない?」って感じるんです。母は信じないですけどね。


父は王子さまではないので、かっこよくもないし、完璧でもないのです。くま


だけど、お姫さまとして自分をお城に閉じ込めて手足を縛ってしまうと、自分のできることがどんどんなくなっていって、王子さまへの期待ばかりがどんどんふくらんでいってしまう。


何も言わなくても察してほしい

完璧な対応をしてほしい

ときめかせてほしい

私を救ってほしい


姫は不満が多くなって、王子は負担が増える一方。

少女漫画の架空の完璧なイケメンでなくては、この役は務まらないでしょう。





ほんとは何がしたかったんだっけ?って思うと、

私、「もっと見て」ほしかったんですよ。

「もっと愛して」ほしかったから、自分を縛ったんです。


姫を降りて自分を縛ることをやめたら、

後に残るのってそれだけなんですよね。

もっと見てほしい。もっと愛してほしい。



今度の恋愛では、相手に素直にそれを伝えてみたいなと思います。

一番欲しいそれだけを叶えることに集中してみたら、もしかしたら恋愛も楽しくなるかもしれない。




…なんか、今まで、自分に向けられる好意を100%しっかり受け止められてなかったなと思います。

別に恋愛じゃなくても、私のことを応援して愛を向けてくれている人もいたのに、

当の私はお姫さまの役作りに必死で、欲しかったはずの愛情を全然噛み締められていなかった。


そればかりか、文句すら思ってたかも。

なんであなたは王子さまじゃないんだ?って。


…何様?







お姫様か笑てへぺろ

つまんなくてすみません…



もうお姫さまと王子さまに憧れるのやめます。





この呪いが分かったから、私だいぶ自由に動けるようになるんじゃないかって思ってるんですよ。


こだわり強くてめんどくさい私でも、お姫さまじゃないからオッケーなのです。


私は自分の力をふるって自分好みにお城をリフォームしたっていいし、別の気に入った場所に新居を構えたっていいし、めちゃくちゃ遠いところに旅行に行って、なんならそこに住んじゃったっていいのです。


私の力を使って!筋肉


↑の後半のほうにも書きましたが、

やっぱり今まで押し込めてきたパワーが自分の中にいっぱい眠ってるんだなって思います。


不満ってそのままパワーになるのかなと何となく思いました。


じぶんが庶民だっていうことがよく分かったので、今後は庶民にできることを全力で表現して生きられたら最高だなと思います。ふんわり風船星






そういえば、子供の頃に母に言われてすごく悲しくなった言葉があったのを思い出しました。

言葉でも態度でも、ほとんど愛情表現のない家庭だったのですが、どういう経緯か思い出せませんが、母が私にハグするみたいなタイミングがあって、

私それがすごく恥ずかしくて、「やだー」みたいな感じで逃げたんですよ。

そしたら母が「今甘えておかなくていいの?大きくなったらもう甘えられないんだよ?」って言ってきたんですね。

なぜか私、ものすごく悲しくて恐ろしくなって、母には絶対泣いてることがバレないようにしつつも、(何でそんなひどいこと言うの…?!)って一人で大号泣してたんですよね。えーん


ぐって髪の毛を掴まれて、後ろに引っ張られてスタート地点に戻されるみたいな気分でした。

もう誰にも愛されないのかもしれないなら、どこかへ出ていくのも怖いし、大人になるのも怖かった。


どうして未来が怖くなるようなことを子供に言うの?最低な大人じゃん!

ってほんとは言ってやりたかった。



きょうまでずっとただのトラウマみたいなものだったんですが、なんかちょっとすっきりしました。


私、ほんとにすごく愛されたかったんだ。

でも、母も私も、愛を受け取るのがすごく下手だったんだと思う。


なんかもういいかな、って思えました。知らんぷり


私絶対幸せに生きるよ星