[前回までの経緯]

長く下痢が続き、我が家で預かっていたススム君。猫腸コロナの可能性を疑われてはいましたが、療法食を食べ、少しずつ回復しているかのように見えました。

ところが娘の結婚式出席のため一泊二日で留守にして帰宅すると、激しく吐き、胃腸炎を発症。胃腸薬を飲み、柔らかいご飯を食べて治ったかに見えた二週間後。

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4月17日(水)の夜、仕事で東京にいて夫と電話していると

「ススム君がフラフラしてる」と夫からの報告。

何かのついでのように言われ、どういうことか今一つピンと来なかったのですが、何か嫌な感じがして、緊急に帰ることにしました。19日(金)、翌々日午前のどうしても外せない仕事を終えて、その足で新幹線に飛び乗りました。

家に着きススム君を見ました。




ススム君は身体の向きを変えようとすると、パッタリと倒れてしまいますガーン

直ぐにススム君を連れて、主治医のもとへ直行しました。

先生は直ぐに血液検査してくれて、ふらつきを押さえるための注射と、お腹のエコーを撮ってくれました。

金曜日の夜だったので、血液検査は速達で送っても結果が出るのは月曜日夜。

それまでじっと待っているのか…

神経症状が出てしまっている。もしFIPなら一刻も早い治療が必要だ…

ススム君の保護団体・おおさかねこ倶楽部の代表に連絡。代表はあちこち連絡して下さり、血液検査の結果が出ていなくても、FIP治療薬を処方してくれる動物病院を紹介してもらいました。

1年前までFIP治療と言えば、未承認の中国から個人輸入された高い薬しかありませんでした。完治するまで100万円以上かかるので、うちの保護団体ではとても手が出せません。

人間のコロナ治療の抗ウイルス薬ができて、それを猫のFIP(猫腸コロナ)に使ってみたところ、とても効果があることが分かったのです✨💊✨

費用も今までの10分の1。10万円ちょっとですニコニコ

残念なことに堺市には、FIP治療薬を扱う病院が1件のみしかありません。また当然血液検査の結果が出てからの、対応です。

月曜日朝、おおさかねこ倶楽部代表の車で、なら地域ねこの会からご紹介頂いた、奈良の動物病院へ行きました。





FIPとの確定診断は出せないですが、抗ウイルス薬モルヌピラビルを出していただきました。84日間、12時間おき朝晩空腹時に投与します。

早速その晩から投与開始です。

「苦味があるので、チュールのサンドイッチにして、口にシリンジを差し込み流し込んで下さい」

との指示。何でも食べる食欲お化けのススム君ですが、口を開けてくれません。

強制されると「絶対イヤむかつき」なタイプ。

頑固爺さんです。


ええーい怒りと、お皿に少量のウェットフードを入れて薬を混ぜて、ススム君に食べさせました。ススム君パクパクと食べましたウインク

が、食べ終わると苦いのか、水をゴクゴク。

今日は上手くいったけど、次はないな…どうする…

どうするススム君チュー


続く