季節はすっかり春。


花々は咲き乱れ、木々たちも我先にと太陽の光を浴びようと、一生懸命に天を仰ぐ。


生き物たちはこんなにも活き活きと、自らの生をまっとうしようとしているのに、自分はなんてちっぽけな


なんて醜い存在だろうか。


どんなに雲ひとつない快晴の日でも、どんなに心地の良い風が吹いても、どんなに暖かい日差しを浴びても


心は晴れない。



暗いとても暗い決して朝が来る事のない深い哀しい夜が続く。


じめじめした不穏な空気が漂う、寂びれた街の片隅にいるかのように哀しく侘しい心。


悲しみも苦しみも憎しみももう何も感じたくないのに、いつまでもいつまでも私の心につきまとう。


心が身体が既に崩壊しているなら、もうこのままそっと幕を下ろしたい。



なのに何故?




「助けて」



どこからともなく聞こえる消え入りそうな声。


誰もいない寂れた街中に哀しい声が聞こえる。



「助けて…」




こんな廃れた街を照らす一筋の光などないだろうに。






この季節、どこへ行ってもあっちでへっくしょん、こっちでへっくしょん。


ほんと耳障り!


お前らウルトラマンか?


人の耳の横でしたり、飲食店でも電車の中でも、大きな声でくしゃみして恥ずかしくないですか?


家の中なら好きにすればいい。


でも人ごみの中でお前らのくしゃみがどれだけうるさいかわかりますか?


せめて口元を押さえますよね?



どいつもこいつも良識のない糞みたいな人間ばっかり。


もううんざり。


糞みたいなおっさんも、糞みたいなおばさんも、糞みたいな餓鬼も、糞みたいな餓鬼を育てた親も。


どいつもこいつも消えていなくなれ。






毎日毎日毎日毎日どいつもこいつも


自分の話ばっかり!同じ話を何度も何度も!


こっちが用事があって話しても聞かない、すぐ自分の話をする!



何なの?


そんなにしゃべりたいの?


一人でしゃべるのは独り言じゃないの?


「会話」の意味を辞書で調べろ!




いい加減にしてくれ。



もう何も聞きたくない。


もう誰とも話したくない。


人間と関わるのに、人間である事に疲れた。




一人にしてくれ。