最高の笑顔 登山家、山野井泰史と妙子 | プロテアの翼

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そのほかにも気になるものを紹介していきます。

 

         沢木耕太郎 「凍」 2005年出版

 

2006年、講談社ノンフィクション賞受賞作にして、

沢木耕太郎さんの処女作、「深夜特急」と双璧をなす、

最高傑作、「凍」。

 

             沢木耕太郎

 

「凍」は、登山家山野井泰史、妙子さん夫妻が、

ギャチュン・カン登攀後、下山中に遭難し、

奇跡の生還を克明に記したノンフィクション。

 

 

写真は、山野井さん夫婦。

 

世界的な登山家でありながら、

メディアにほとんど出ることがありません。

 

スポンサーはいません。

自分が思ったような登山ができなくなるからだと、

山野井さんは言います。

 

自分で稼いだお金だけで、

好きな登山をするというのが、山野井さん夫妻の考えです。

 

 

2人は、奥多摩の古い家屋を借りて、質素な生活を続けています。

 

生活の中心にあるのは山。

山に登るために働き、

登攀技術を磨くために、奥多摩で訓練しています。

 

 

山野井さん夫婦は、サポート・チームから支援を受けず、

酸素ボンベも固定ロープも使わないで、自分の力だけで

山頂を目指す、アルパインスタイルの第一人者でした。

 


アルパインスタイルは登攀が困難で、

命を落とすリスクが高い登攀スタイルですが、

2人は、このスタイルで、ギャチュン・カン(7,952m)に挑みました。

 

 

泰史さんが頂上を極め、下山を開始しますが、

ここでアクシデントに見舞われました。

 

下山途中で雪崩に遭い、妙子さんは滑落して宙づりに。

泰史さんは妙子さんの救出に向かいます。

 

体力がつきかけ、意識は朦朧の状態。

さらに目も半ば見えなくなり、手足も凍傷に。

 

そして、2人は死を意識はじめ、

 

  

 

互いに写真を撮りあいました。

 

2人は死力を尽くして山を下りていき、

予定を一週間も遅れて、ベースキャンプにたどり着きました。

 

そして、命と引き換えに、

泰史さんが手足の指を10本、

妙子さんが手足の指を18本を失うことになりました。

 

このことについて、泰史さんが語ったこと。

 

 

 

「あの登山でぼくは、

自分の持てるすべての力を使って

山と向き合うことができたんですね。

だから、あのときのことは今でも、

いい登山ができたなと思ってるんです」

 

 

最高の笑顔。

 

 

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