ステイ先から少し歩いたところに、ダンススタジオがある。

といっても、言われないと、なかなか発見できない場所だったが、

ふと、どこかでダンスできるとこないかなぁ、

と考えていたその10分後くらいに、道を歩いていた女性に

結果的に教えてもらった。

 

その女性は、いきなり話かけてきた。

お年は私より少し若いくらいだろうか。

カラフルな洋服に身を包んでいた。かなりミニなスカートをはいていた。

悪い印象はなかった。

 

話しているうちに、、、

と言っても、その女性は全然英語を話せなくて、

私はほとんどスペイン語を話せないので、

時々翻訳機を使っての会話だった。

 

その女性は、普段子供たちを教えていると言っていたので、

どうやら小学校などの先生のようだった。

その上で、サルサも教えているという。

 

え~、私もダンスレッスンをしたいと思っていたの!

と伝えたものの、現金が十分にないことが思い出された。

 

「いくらかかりますか?」

と聞くと、4回レッスンで$20 だという。

 

「それは、持ってない、、、。」というと、

 

「じゃあ、他に方法があるわよ。あるお店に行ってみましょう。」

 

きっと彼女はしっかり教えてくれていたんだろうけど、

なんせ言葉が分からないので、あやふやであまり理解できず、

ちょっと猜疑心のようなものもあった。

 

外側からはドアを開けられず、少しお店の前で待っていると、

内側からお店のスタッフが開けてくれた。

食料品や、日用品が並んでいて、そういうことかぁ、と思った。

クレジットカードが使えるお店だった。

 

ようは私が現金で$20を払えない代わりに、

カードで$20 分の彼女のほしい商品を買って、

それでレッスンを受けさせてもらう、ということだった。

 

だけど、彼女が本当にダンスの先生であるという保証はなかった。

ただ、そのレッスンをやるという場所に彼女と行った時に、

そこのスタッフの方と話はしていたのだけど。

 

その食料品のお店で、彼女はほしい商品を選び始めた。

私も、ステイ先の近くの売店にヨーグルトがなくて、

どこで手に入るんだろう?と考えていたら、

そのお店にあったので、私も買うことにした^^;

 

彼女には小さい子供が2人いるようで、

これは子供用にね、と言いながら選んでいた。

 

私も内心、いくらになるんだろう?と心配なったけど、

結局彼女は、その日$8ほどの商品を選んで、

今日はこれぐらいね!とおそらくいったと思う、

それで、私は会計に並んだ。

 

その時の私は、もうネガティブマインドで頭がいっぱいになっていたと思う。

そんなマインドだったからこそなのか、お店を出て一緒に歩いていた時

彼女からお礼の言葉はなかった。

 

そのことに私は腹が立っていた。

その私の状態では、それでなくてもわからない彼女のスペイン語が

余計に頭に入らなくなっていた。

 

その時、目の前にあったお店を彼女が指さして、

喉が渇いたから、何か飲みたい、

というようなことを言われた時、

店の前に立っていた男性が店に入らないかと声をかけてきた。

そこで私はブちぎれた。

 

「No!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

と、思いっきり右足を地面に打ち付けて、

彼女とそのお店の男性の前から立ち去った。

 

自分でも、どうしたんだろう、と思うぐらい、

歯止めがきかなかった。

 

そのままもんもんとした気分でステイ先に戻った。

$8はボランティアで支払ったと思うしかないな。

 

と、その時は思っていたのだが、、、

(次に続く)