気づけば、花組公演のMy初日が20日だったのでもう1週間経つなんてすっごく早いです。

観劇日含め、5日間、連日ムラに行ったのは本当に初めてに近かったので、

宝塚と無縁な忙しい生活に追われていたこの数ヵ月を考えてみると、

短い期間の中で本当に濃厚な時間を過ごしたんだなって改めて思います。

ムラに通いつめる日数が増えれば増えるほど、

帰りたくない気持ちも募りましたが(笑)、きっとこの数日間だけだからという限定な体験だったからこそ、より充実した日々になったし、

充実度を上げたのは、花組公演の内容の濃さにあったんだと思っています。

前置きがだいぶ長くなりましたが(笑)、まずお芝居の『愛と革命の詩』。

正直、最初観たときは唐突ポイントがありすぎて(笑)内容に気持ちが乗りきらないまま終ってしまったのは本音ですが、

歌のナンバーがどれも綺麗な旋律で耳にすごくよく残るなぁと、回数を重ねるごとに感じました。

それからセットの天使の羽根をモチーフにした装置が、古典的なお話ではあるけれど、現代的なスタイリッシュさを出すなぁと思っていて。

白いお衣装で蘭々コンビが踊るところは、とてもロマンチックでお二人が本当に美しかったという印象があります。

蘭寿さんと蘭ちゃんのカップルが白を象徴するなら、

対する黒を象徴するのは、みりおちゃんとみーちゃんのコンビ。


ひとつ物足りなかったのは、蘭寿さんが熱望されていた『大恋愛もの』という割には、濃厚なラブシーンが白い衣装の場面くらいで二人の恋愛の描かれ方がちょっと淡白に感じてしまったのと、

初めてこの演目が発表された時に、バレエダンサーを振り付けに招いて・・・・・という見出しだったので、ついつい、踊りを得意とする蘭寿さん筆頭とするバレエダンスナンバーをメインにしたストーリー展開なのかなぁと淡く期待していたのもあって、蘭寿さんの魅力をさらに引き出すのであれば、もう少し違った構成もよかったのかなぁと感じました。

なぜそう思ってたかというと、観劇するにつれ、見終わった後に一番記憶に残るのは、みりおちゃんとみーちゃんの革命の場面がとても迫力があったからなんですよね。民衆のナンバー含め、どうしても革命のナンバーの方が力強い音楽だったり、ドドドンっと気持ちにダイレクトに響いてくるメッセージ性が強いのと、

今回はやはり、退団されるみーちゃんの集大成ということもあって、

ロベスピエールが、悪者(本当はそうせざるを得なかった人かもしれないけど)としての立ち居振舞いが本当に際立っていて。

ついつい目がいく存在。
短いですが、ラブシーンもものすごく色気があって見惚れました。
(一度、6列目端付近の席の時もあり、圧倒され感はすごかったです。)

みーちゃんとみりおちゃんの気持ちのぶつけ合いのナンバーは毎回鳥肌で。ここが話のメインじゃないかと錯覚してしまうほど。

そして、これは贔屓目かもしれませんが、

みりおちゃんのジェラールに今回の登場人物の中で一番共感していました。

やはり喜怒哀楽の波が最も顕著に見られる人物なので、

変化する気持ちを体現するみりおちゃんにロックオンだったのは間違いないです。

ただひとつ気になったのは、少しお疲れなのか滑舌が悪い時があり、

特に声を張り上げる時にはっきり台詞が聞き取れない時が、盛り上がる場面だけに『頑張って、みりおちゃん!!!』と思ってしまいました(笑)

でもマッダレーナに対する愛情の変化は見ごたえがあり、タイトルは分からないのですが、蘭ちゃんが一文無しになり絶望した中で歌う曲を、みりおちゃんが二人が恋仲と知った後に激しく高ぶりながら同じ曲を歌うところがすごく好きで。

もっと二人のシーンがあったらより内容濃い、三角関係になりそうだなと妄想していました(笑)


また、二人の天使である、るなさんと光くんは、身体のしなやかさがとても綺麗で、身体のラインをダイナミックに、時には繊細に使う振り付けが素敵で、

二人の踊りだけでも充分満足なのですが、もっと色んな登場人物に大石先生の素敵な振り付けで感情表現するナンバーがあったらより魅力が増しそうな印象でした。

まぁお芝居だから、歌がメインですよね(笑)


辛口になったりもしましたが、私は本当に東京でまだまだ見足りないとこを観ていきたい、お気に入りのお芝居となりました。

ショーの感想はまた明日。













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