空手の稽古では、ペア練習の前後に

「お願いします」「ありがとうございました」と互いに礼を交わします。
これは単なる形式ではなく、相手への敬意を表す大切な行為です。

しかし現場では、ときにその礼が“お座なり”になってしまっている子どもたちもいます。

形だけの「お願いします」。声にならない「ありがとう」。

ぶつかってしまった時の、「ごめん」の一言も、ただ口先で済ませてしまうケースがあります。

そして注意すると、「もう言ったじゃん」と返してくる子もいます。

そんな時、私はこう伝えています。

「人に対する言葉はゲームやAIに出すコマンドじゃない。相手がいるんだから、ちゃんと伝えよう。」



人と人との関わりにおいて、言葉は“届けるもの”です。

「伝わるように伝えること」は、礼儀の根幹でもあり、他者との信頼関係を築く第一歩でもあります。


武道の稽古を通して、子どもたちの中に本当の意味での“礼”が根付いていくよう、

これからも丁寧に関わっていきたいと思います。