世界遺産の石見銀山遺跡に行ってきました。

石見銀山は1526年に発見されて以来、
1923年の休山まで約400年にわたって採掘されてきたもので、
鉱山遺跡ももちろん見応えがあるのですが、
当時のまま残っている町並み全体が見る価値があります。

行ったのは水曜日の朝9時過ぎということもあって人はまばら。
まずは、レンタサイクルをして銀山エリアを見学。

銀鉱石を探すために掘られた坑道のことを「間歩」というようです。
石見銀山には数百もの間歩が掘られて、
全盛期には昼夜問わず銀の発掘をしていたようです。

なんと石見銀山には最盛期に20万人もの人が住んでいたといいます。
港区とか渋谷区の人口が約20万人なので、
シルバーラッシュに湧く当時の様子がうかがえます。

こちらは、一般公開されている「龍源寺間歩」

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数百メートルも続いていた坑道の中を歩いていきます。
天井も低く、幅は人がギリギリ二人通れるくらい。

間歩内部
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この坑道に直行する形でところどころ横穴が掘られています。
ここが鉱脈であった所で、ここからたくさんの鉱石が掘られていたのでしょう。
穴からは大量の地下水も湧いていて、
この水をくみ出すのに相当苦労したようです。

横穴
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また坑道の中は相当の高温だったため、
坑道のそとから送風機で風を送っていたらしいのですが、
この風に、天然のハーブを混ぜて送っていたらしく、
現在のアロマテラピーに通じることがこの時代にも行われていたんですね。

集落跡
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ここにたくさんの人が住んでいたのでしょう。


清水谷製錬所跡
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現在のDOWAホールディングスの前進、藤田組が開発したらしいですが、
銀の製錬能力も十分でなかったことから不採算となり、
開始からわずか1年半で操業を停止したらしいです。
この時の開発担当者は大変だったでしょうね。

五百羅漢
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大森集落の町並み地区
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軒先の干し柿
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石州瓦
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防火・延焼を防ぐために使われた、
石州瓦の赤茶色の屋根がとてもキレイです。

大森代官所跡
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診療所
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これ今も使われている診療所のようです。
とても味があっていい感じですね。

銀行
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銀行も町並みにとけ込んでいます。

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水色の扉枠がきれいな家
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群言堂
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オリジナルの服や生活雑貨のお店で、
日本の生活文化の提案などもしており
地域活性の成功事例として、
ずっと行きたかったお店です。

しかしなんと水曜日は定休日でした。
どおりで町中、人が少なかったわけだ。


群言堂内部
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悔しいのでお店の中を覗いてみます。
次回は必ず中に入りたい。

めだかのきんちゃん、ぎんちゃん、どうちゃん
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てるてる坊主
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石見銀山は、銀に湧いていた遺跡と、
当時のままの建物が残されたキレイな町並みで、
そこで生活する人の暮らしぶりが感じられる町でした。

また必ず訪れたい場所です。