地域包括が主催の勉強会に参加してきました。

今回は、「増えている」と言われている「ヤングケアラー」について、でした。

 

※ヤングケアラーとは、家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者のこと

 

厚労省が公開している貫地谷しほりさんと元ヤングケアラーの方の対談動画を見た後に、

今回の参加者の中でも、学生時代にヤングケアラーだった方のお話しも、聞かせていただきました。

 

自分たちが子供だった頃、親の手伝いをするのは、割と当たり前だったけれど、

その範疇を超えて、親に頼りにされているようなところもあったりして、それでも、誰にも言えない。

 

声をあげて欲しい、ということは簡単だし、言ってくれればサポートを、と思うけれど、

実際にその立場にいた人は、「言っても何も変わらない」と諦めてしまっていた、と言います。

 

2025年、団塊世代が後期高齢者になる、という事で、警鐘がならされてはいるけれど、

介護の現場は、介護保険法の改正で(むしろ改悪、と先日の講演会でも話されていたけど💦)

制約ばかりが増えて、ご家族の協力なしには成り立たない事も、たくさんあるのです。

 

その負担が、18歳にみたない子供達の肩に託されている、というのは、やっぱり違うと思うのです。

 

会場にいた元ヤングケアラーの女性が言っていました。

「もしかしたら、目の前にいる子は、ヤングケアラーなのかもしれない、という可能性を持って、接してほしい」と。

決して自分から、周りの人に「助けて」とは、簡単に言えはしないんです、と。

 

動画の中には、お姉さんのケアをされていた男性の方も出演されていました。

 

家庭の中の事だから、なかなか気づかれにくい事だけれど、

ケアマネジャーや学生であれば先生や周りの友達が、気付いて声をかけてあげることから、

少しずつでも、現状が変わっていくきっかけが、出来たらいいな、と思います。

 

決して、他人事ではなく、自分の周りにもあるかもしれない、というアンテナを張っていく事が必要なのです。