騒がしさがあとをひく
誰もいない教室に独り
机のキズをなぞる
もたれ掛かる壁に落書き
今日も1日愛想笑い
作られた仮面をはずせないまま
ホントは誰より独りが怖くて
ホントは誰より自分を理解してほしくて
仮面の重たさに潰されそうになって逃げ込んだ
独りぼっちの教室
薄暗くなり始める空
夕陽が沈んでいく景色
窓の外はまだ誰かの笑い声が聞こえる
そろそろ帰ろうか
いつまでもここにはいられない
突然ドアの開く音
帰ったはずのクラスメイト
仮面を張り付けるの忘れてた
見られたホントの自分
どうしたの?よかったら、一緒に帰ろうよ?
ホントは誰より独りが怖くて
ホントは誰より自分を理解してほしくて
頷いた
並んで帰った
静けさのなかで笑い声が響いていた